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電子書籍 みすゞと雅輔

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電子書籍-みすゞと雅輔
著者: 松本侑子
定価 ¥1,728(税込)
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or
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商品情報

出版社名
新潮社
eBookJapan発売日
2017年08月04日
対応デバイス
Windows  /  Mac  /  iPhone  /  iPad  /  Android  /  ブラウザ楽読み
電子書籍のタイプ
リフロー型
ファイルサイズ
13MB
関連タグ
小説・文芸  /  新潮社の本
平均評価
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ブクレポ
1件

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松本侑子 OFF

内容紹介

実弟・上山雅輔(昭和の喜劇王・古川ロッパの脚本家)の膨大な日記を読み解き、みすゞの童謡と生涯、二人の青春と愛憎、別れを、弟の目を通して描く、画期的伝記小説!

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

書籍一覧 > みすゞと雅輔

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: こたろう 投稿日:2017/05/07

金子みすゞと弟

松本侑子さんの労作です。
資料に基づいた「小説」です。


近年、ようやく知られるようになった金子みすゞと弟との関係を主軸にその生涯を描いています。
山口の本屋の養子として育った上山雅輔の視点から姉である(といっても遅くまでその血縁は雅輔には知らされていなかったのですが)みすゞ、本名テルの姿が描かれていきます。


ふたりの間に交わされた書簡や日記等の資料を丁寧に読み込み、その隙間を作家的な想像力で埋めた、という印象の作品で、何故みすゞは自殺したのか、という誰もが知りたがるだろう謎を解いているわけではありません。
心の闇は他人にはうかがい知れない部分でもあり、想像するだけです。


みすゞという女性は当時の女性らしい、おかれた境遇に受け身で耐える資質の(多くの女性がそう生きるしかなかった時代です)方であったように思います。


けれどその女性が憧れる対象を見つけ、自分も加わてみたいという夢をもち、投稿してみたら思いがけなく評価された、そこから彼女の悲劇がはじまったようです。


当時「赤い鳥」をはじめとした童謡や童話の雑誌が盛んに出版されるようになり、その読者投稿作にみすゞも応募して選者であった西條八十の高い評価を得たのです。


それを機に毎月のように作品を投稿し、常に一席という訳にはいきませんでしたが、高い評価を受けるようになっていきます。
が、八十が洋行することになり、選者が変わるとみすゞの作る童謡はなかなか選んでもらえなくなります。
そのころ雅輔も音楽を志て東京に出たり、様々な生きる道を探っているところでした。


みすゞはライバルたちが作品集を刊行するなか、一人置き去りにされた形で、雅輔の義父の進める縁談(書店の店員との結婚でした)を受ける形で雅輔との距離を置くことになります。
その後、妊娠出産を経るのですが、夫が悪所通いを続け、病気も持ち帰り、みすゞにもうつしていしまい、やがて重篤となったみすゞは病の床で雅輔に手紙を書くだけの生活となります。


そんな事情を知らされていなかった雅輔ですが、彼もまた鬱勃とした情熱に駆られながら、進む道を見つけられず、やはり悪所通いに明け暮れて、しまいには義父から家を出るようにと言い渡されてしまいます。
やむなく依然知っていた古川ロッパのもとに身を寄せ、古川の案を脚本に起こす仕事に就くのですが、郷里からテル死すの知らせを受けます。


結局、創作が思うようにいかなかった悩みから(作中に芥川の自殺も大きな影響をみすゞに与えたと書かれていますが)自殺したのか、そのほかの夫などの人間関係に悲観したのかわからないままですが、睡眠薬を飲んでみすゞは死んでいきます。
それまで婦人科に入院していたせいで、母親が急をきいて勘違いし婦人科の医師をよんでしまい処置が遅れたことを悔やむ場面が出てきます。


雅輔という人も才能を持ちながら一筋に貫くことのできない人で、結局世に名を遺すことなく終わってしまいます。
西城八十も童謡から始まり、流行り歌や戦時中は戦意高揚の作を多く残した人で、彼の心変わりがみすゞの生涯にも大きな影響を与えただろうことが想像できます。八十が童謡を最後まで愛しみすゞを支えていたら、もっと違った生涯を送ったかもしれません。


はじめて知ったのですが、みすゞと同時期に投稿をはじめ一時期名を成した島田忠夫という方がいらして、彼も太平洋戦争中に疎開先で誤解を受けスパイ扱いされて心身に深い傷をおってほどなく亡くなられています。


以前NHKのラジオでみすゞの実子の女性が出られて、母親が自分を残して逝ったことの悲しみを語っていられるのを聞いたことがあって複雑な思いを感じたことがあります。
本作を読んでも、その想いは変わりませんでした。
すっきりとしない読後感ではありますが労作だと感じました。
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