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電子書籍 浜村渚の計算ノート 7さつめ 悪魔とポタージュスープ

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電子書籍-浜村渚の計算ノート 7さつめ 悪魔とポタージュスープ
著者: 青柳碧人
定価 ¥669(税込)
BOOKFANポイント: 37 pt
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商品情報

出版社名
講談社/文芸
eBookJapan発売日
2017年03月10日
対応デバイス
Windows  /  Mac  /  iPhone  /  iPad  /  Android  /  ブラウザ楽読み
電子書籍のタイプ
リフロー型
ファイルサイズ
13.6MB
連載誌・レーベル
講談社電子文庫
関連タグ
小説・文芸  /  小説・文芸 ミステリー  /  講談社電子文庫
平均評価
(4.5)
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ブクレポ
2件

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浜村渚の計算ノート OFF
青柳碧人 OFF

内容紹介

その名も「不可能」なる立方体に人質が閉じ込められた!開かずの扉をひらくヒントは”(-1×-1)。
絶望を抱えたマイナス思考のテロリストに挑む天才少女・浜村渚は、ヒントに隠された「マイナスの魔法」に気がついた。
はたして人質を救う数学的名案を導き出せるのか!?

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

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ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: tenkiya 投稿日:2017/02/26

では、数楽的コメントを書いてみます。

「6さつめ」の発行が2015年8月。
その際に、刊行記念プレゼントとして行われた「浜村渚の壁掛けカレンダー2016」に応募して、何と当選したのですが、1年間使い続けたそのカレンダーも既に壁から外されて2か月近くなり、やっと「7さつめ」が発行されました。


とっても待ち遠しかったです。


すでに3kiさんが、独自の観点からのレポを公開されておりますので、私としてはもう少し今回取り上げられている数学(楽)的内容に踏み込んだレポを書いてみたいと思います。


「log10. 深夜マイナス1」と「log100. 不可能彫刻の森」のテーマは「ギリシャの三大作図問題」です。「ギリシャの三大作図問題」とは、
①立方倍積問題(与えられた立方体の2倍の体積をもつ立方体の1辺の長さを作図せよ)
②角の3等分問題(任意の与えられた角の3等分線を作図せよ)
③円積問題(円と等しい面積をもつ正方形の1辺の長さを作図せよ)
という問題です。
ここでいう作図とは、2点を結ぶ直線を引くための定規と、ある点を中心とする円をかくためのコンパスのみを使用することがルールです。


実は、このルールの下では上の3つの問題は、いずれも不可能という結論になります。そして、その不可能性が証明されたのは19世紀の出来事であり、解決に2000年もの年月がかかったことになります。
なぜこんなにかかったのかと言えば、この証明には方程式論の発展が必要であったからです。
幾何学(図形)の問題が、代数学(方程式)の進展によって解決されるなんて、ちょっと面白いですね。


「log1000. プレゼントにリボンをつけて」のテーマは「ケプラー予想」に代表される球の最適充填配置の問題です。こちらも解決までに400年ほどかかった数学上の難問です。


そして、「log10000. 数学手本忠臣蔵」のテーマは「自然数」です。
小学校以来、お馴染みと思っている「自然数」ですが、「自然数って何?」と聞かれたとき、皆さんはどう説明されるでしょうか。
高校までの教科書には、「自然数とは、1,2,3,4,……と無限に続く数」などと説明されており、この自然数を使って、0や負の整数、有理数、そして(有理数の否定としての)無理数を構成していくのですが、これらの数の構成のおおもとになっている自然数の定義は必ずしも明確とは言えません。


このため「1+1はどうして2になるのか?」というような質問も登場し、「それは当たり前だよ」という答えも用意されたりするのですが、なぜ「当たり前」と言ってしまっていいのでしょうか。


本当は、質問を発するより前に「1とは何か?」「+とは何か?」「2とは何か?」が問題にされなければならず、それがわかって初めて「1+1はどうして2になるのか?」という質問の段階に至ると思うのですが、質問者も答える側もその前提を問わずに考えるので、なかなか満足いく答えが得られることはないのです。
言い換えると、「自然数」は、人間の身体的感覚とかなり密接に結びついているので、今更それを分離して考えることは難しいのかもしれません。


そこにメスを入れたのが、イタリアのペアノという数学者でした。19世紀末のことです。


当時の数学界は、ヒルベルトの主導する公理主義の台頭が顕著でした。
ヒルベルトは、数学における公理の重要性を見出し、例えば「点・線・面」といったユークリッドが苦労して定義しようとした用語は「無定義語」としました。そして、幾何学で重要なのは、これらの無定義語の関係や作用などを定めた公理とその公理に基づいて定理を発見していくことであると高らかに宣言したのです。


おそらく、ペアノにもその影響は色濃くあったことでしょう。彼は、自然数に対して「5つの公理」を提示しました。


その5つの公理とは何かは、この「7さつめ」にも説明がありますので、興味のある方はぜひ読んでみてください(ただし、最後の第5公理だけは本書を読んでもわかりにくそうです)。
先ほどの「1+1はどうして2になるのか?」という質問にもちょっとだけ自信を持って答えられるようになるかもしれません。


実は、私が「7さつめ」で一番興味を持ったのは「エピローグ 裁判」でキューティー・オイラーが出した次のなぞなぞです。
「関数y=T(x)を考える。y切片の値を2倍にし、これに“実数全体”と“虚数単位”を並べる。この町はどこだろう?」
もちろん、本書に答えはありません。この答えがおそらく次のストーリーの舞台になると思われます(私なりにある「答え」に辿り着いてはいますが、それが当たっているかどうかは次回作までのお楽しみです)。


と言うわけで、この「7さつめ」。おハナシ的には相変わらずの脱力感ですが、数楽的には、なかなかボリューミィです。
興味のある方は、ぜひ!

ニックネーム: 3ki 投稿日:2017/02/25

今回の重点問題

数学排斥に反旗を翻した数学テロリストに対抗する、警察組織の助っ人として活躍する数学大好き少女浜村渚。
今度もしっかり解決していきます。


今回のテーマは、
マイナス思考
不可能
ケプラーの円・球充填問題
整数
など。
「なぜ、1+1は2になるの?」という、エジソン少年の疑問に答えられるとか、数学者は、ときどきずるも考えるとか、そんな緩い感じです。
「なんで、-1*-1は1になるのかわかんなーい」という、「どうして、分数の割り算はひっくり返すの?」という問題との2大疑問のうちの片方(3ki調べ)の一つに決着がつきます。
でも、わたしにはいろいろと難しいんですけれどもね。


整数の章は、勘亭流で目次が作られていますが、もう一つの仕掛けは、それぞれの章の中の項目が√表記であるのと違い、2乗数が使われています。
実を言うと、むしろ気になったのは、この章のフォントの勘亭流は、黒字に隙間から白がのぞくような、極太の書体というところに特徴があり、ケプラーは、円や球の敷詰めや充填に数学を用いて考えた人ですが、この書体は、隙間なく観客で埋まるよう大入りを願う、いわば、歌舞伎界の旧充填問題を象徴する文字といえ、わかっていて同じ本に隠してあるのかな、ということ。


うーん、苦しかったかな。ま、数楽者に数学は譲るので、わたしがいえるのは、この程度までかな、と。
とにかく、あほらしい展開で、テロリストが人を殺しているのに、あまり深刻にならない物語です。
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