ニックネーム：
まーち
投稿日：2017/07/26
タイトルの意味がわかるのは、ラスト20ページ!
刑事の汐崎正義と、女子高生の持田優羽(ゆう)の兄妹は、兄が16歳、妹が6歳の時に、両親が離婚し、兄は父親が、妹は母親が引き取り、約10年間、別々の人生を送ってきた。しかし、母親が、病気を苦に自殺し、すでに再婚している父親は、優羽を引き取ることを拒んだため、正義が、優羽と暮らすことにしたのである。
そんな矢先、読者モデルでもある女子高生・東山紫苑(しおん)の、惨殺死体が発見される。
出世願望の強い正義は張り切るのだが、なかなか、自分の思うような仕事はさせてもらえず、苛立ちを感じていた。
そんな兄に、女子高生ならではの情報網と行動力で、優羽は、いろいろと協力するのだった。
しかし、捜査は、なかなか進展しない。
あやしい人物は何人か現れるのだが、そのうちの一人は、死体となって発見される。
そして事件は、優羽の大活躍により、幕を閉じる。
いや、閉じたかに思われたのだが・・・
この作品、東山紫苑が殺された理由ばかり考えながら読んでいた。
だって、タイトルが、「だからあなたは殺される」なのだから。
しかし、このタイトルの意味がわかるのは、ラスト20ページだったのである。
紫苑と、もう一人の人物の殺人事件は解決したのだが、ささいなことがきっかけで、予想もしなかった展開になるのだ。
まさか、そんな所から、すでに騙されていたとは・・・
いや～、思いもよらぬことが、伏線となっていた。
予想もしなかった、怖すぎる結末である。
死人に口なしだなぁ・・・
