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電子書籍 しんせかい

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電子書籍-しんせかい
著者: 山下澄人
定価 ¥1,382(税込)
BOOKFANポイント: 76 pt
or
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商品情報

出版社名
新潮社
eBookJapan発売日
2016年12月30日
対応デバイス
Windows  /  Mac  /  iPhone  /  iPad  /  Android  /  ブラウザ楽読み
電子書籍のタイプ
リフロー型
ファイルサイズ
621.6KB
関連タグ
小説・文芸  /  芥川賞受賞作  /  新潮社の本
平均評価
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ブクレポ
2件

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しんせかい OFF
山下澄人 OFF

内容紹介

19歳の山下スミトは演劇塾で学ぶため、船に乗って北を目指す。
辿り着いたその先は【谷】と呼ばれ、俳優や脚本家を目指す若者たちが自給自足の共同生活を営んでいた。
苛酷な肉体労働、【先生】との軋轢、そして地元の女性と同期との間で揺れ動く思い。
気鋭作家が自らの原点と初めて向き合い、記憶の痛みに貫かれながら綴った渾身作!

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

書籍一覧 > しんせかい

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: こたろう 投稿日:2017/05/30

雑誌文芸春秋3月号で読みました。

芥川賞受賞作品掲載号です。選考委員の評については作品読後に目を通しました。


まーちさんは正しく単行本のほうを読まれてレポを書かれています。


作者と等身大らしき十九歳の青年山下スミトが間違えて配達された新聞に載っていた募集広告をみて北海道富良野の塾にやってくるところから物語は始まり、フェリーの中でスミトも含め二期生にあたるのですが、入塾希望者と挨拶を交わすところから淡々とストーリーは進んでいきます。


まだ作りかけの、自分たちで作り上げた建物が雪に解けかけたぐじゅぐじゅの大地に立っていて、スミトたちは(二期生たちはそれぞれ呼び名を決めて呼び合うのですが、人数が多いわりに整理されていて読みやすい印象です)はじめ民家を借りて住み、そこから自分たちに食費を稼ぐための農作業に出かけます。
そして一期生立との触れ合い、塾の建物の建築。
【先生】が訪れ緊張とともに一期生が塾紹介のための寸劇を演じ、つまらないと叱られるシーンに至ってはじめて「演劇」ぽい雰囲気が出てくるのですが、そのまま深まることなく日々の生活に埋もれていく感じです。
玉ねぎの苗を植えて腰が痛くなったり、自給自足生活であるために身体の大きなスミトは栄養失調になって作業中に倒れてしまったり、とおそらく実際にあっただろう体験を描いています。


スミトには天という不思議な名前の以前つきあっていた女の子がいて作中で文通を交わしその手紙が挿入されています。


馬を飼いまたがって林に中をすすむシーンや、馬が怯えて暴走ししがみつくシーンなどホ回同らしい雰囲気も多少あるのですが、これって演劇塾のお話しだったけ、と首をひねることが多いです。


寡黙な青年と言ったら言い過ぎで、作者がわざと設定したのか口が重い、語彙の不足した悪く言えば鈍感な青年としてスミトは描かれていて、悪く読めば引きこもりの青年の入所した自然塾での回復治療の物語、とも読めてしまいます


「しんせかい」というわざわざひらがなにした題名に作者の思いが込められているらしいのですが、独特の息遣いが感じられる間の取り方以外は凡庸な表現で、読後に読んだ選評で吉田修一氏が「青春小説」と好意的に書かれていたのですが、スミトの心理におそらくわざと入って行かない作者の意図と演劇にかかわる部分の希薄さが興味を減じさせます。


いちばんおもしろかったのは宮本輝氏の選評で、やはり寡黙というよりは語彙不足、ボキャブラリーの少ない主人公でそれは作者自身の語彙不足なのではないか、という厳しい意見でした。同感です。
選考経緯もやっと過半数が山下氏に入れた程度らしくて、これであったら受賞作なしのほうが妥当であったかな、とも感じ商業的に受賞作がいるのだろうなと斜めに読んで感じたわけです。


富良野塾は廃塾になったようで、さてどれだけの役者がそこから生まれてきたのか疑問です。
塾ではもっと真摯な稽古をしていただろうなと想像して、それが読みたかったなと思いました。

ニックネーム: まーち 投稿日:2017/03/02

芥川賞っぽい私小説

第156回芥川賞受賞作品。懲りずに、今回もチャレンジしてみた。
「火花」「コンビニ人間」と、芥川賞っぽくない話題作が続いていたが、今回は、いつもの芥川賞に戻ったという感じだった。


主人公は、著者の名前そのままの、「山下スミト」。
内容は、「富良野塾」を連想させる、北海道にある演劇塾での1年間を描いたものである。


19歳の山下スミトは、間違って配達された新聞に掲載されていた募集広告を見て、倉本聰氏と思われる【先生】が主宰する演劇塾の試験を受けて合格し、北海道の【谷】に向かう。
しかしながら、スミトは、特に、俳優になりたいという強い意志はなかったようだ。


【谷】での生活は過酷で、演劇の勉強より、さまざまな作業の時間の方が多い感じである。
塾の建物も、自分たちで建てるのだ。
必要なお金は、【先生】が負担しているようだが、食料だけは自給自足で賄うことになっていて、塾生たちは、地元の農家などで作業を手伝って、野菜などを入手している。
そのため、地元の人々に悪い印象をもたれないように、常に、一所懸命な姿を見せる必要があったのだ。
食事は十分とはいえず、スミトは、栄養失調で倒れてしまったりもするし、喘息の発作で苦しんだりもする。
真冬には、零下30度にもなることがある【谷】での、スミトたち二期生と、一期生とのさまざまな出来事が、淡々と描かれていく。


スミトには、地元に、「天」という、友だち以上恋人未満の女性がいたのだが、その女性に対する想いと、同期の女性に対する想いの間で、心が揺れ動く。


この作品、起承転結があるわけでもなく、演劇塾での1年間の生活の記録という感じである。
最後も、一期生が卒業して【谷】を出て行き、三期生が入ってくるというところで、ブツっと終わってしまう。


この作品には、「率直に言って覚えていないのだ、あの晩、実際に自殺をしたのかどうか」という、やたらと長いタイトルの短編も収録されている。
この作品は、演劇塾の試験前夜の話なのだが、地方から新宿にやってきた主人公の、一夜の不思議な体験が描かれている。
個人的には、こちらの話の方が面白かった。


読みづらい作品ではなかったが、やはり、芥川賞というのは、こういう作品なのかなぁと思ってしまった。
正直、面白くはなかった。
やはり、面白い作品は、直木賞ということで、芥川賞というのは、私にはまだ理解できない、独特な味わいのようなものを楽しむものなのかなぁと思った。


表紙の題字は、倉本聰氏によるものである。
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