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電子書籍 僕のジョバンニ (1)

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電子書籍-僕のジョバンニ (1)
著者: 穂積
定価 ¥432(税込)
BOOKFANポイント: 24 pt
or
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商品情報

出版社名
小学館
eBookJapan発売日
2017年01月06日
対応デバイス
Windows  /  Mac  /  iPhone  /  iPad  /  Android  /  ブラウザ楽読み
電子書籍のタイプ
画像型
ファイルサイズ
58.2MB
ページ数
190ページ
連載誌・レーベル
flowers
関連タグ
少女コミック  /  少女コミック ドラマ  /  flowers
平均評価
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ブクレポ
1件

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僕のジョバンニ OFF
穂積 OFF

内容紹介

海難事故に遭い、暗い海原を漂い、死の淵にあった郁未。
彼を岸まで導いたのは、鉄雄が弾くチェロの“音色”だった――。
鉄雄の家で暮らすようになった郁未に、鉄雄がチェロを教え始めたことで、少年たちの未来が大きく動き始めた――!!

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

書籍一覧 > 僕のジョバンニ

ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: ムーミン2号 投稿日:2017/03/24

お話はこれから

先日、「ダ・ヴィンチ」4月号をチラ見していて、「厳選!! 注目の新刊コミック」の欄で“これは少女マンガ界の『アマデウス』だ!”などと紹介されていたマンガ。


『アマデウス』というのは、ご承知のとおり、ピーター・シェーファーが1979年に書いた戯曲で(ピーター・シェーファーさんは昨年=2016年に亡くなられた)、有名なのはそれをミロス・フォアマンが1984年に映画にしたものだろう。アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞などを受賞している。


主演男優賞は、F・マーリー・エイブラハムという俳優が受けた。
「アマデウス」とはモーツァルトのミドル・ネームであり、それがタイトルになっているということはモーツァルトが主人公、でエイブラハムちゃんが演じたのはアマデウス?・・・ではないのだ。
M・エイブラハムはモーツァルトが生きた時代のウィーン宮廷付きの作曲家であり、カペルマイスター(宮廷楽長)であったアントニオ・サリエリを演じていた。すなわち『アマデウス』は希代の大天才・モーツァルトを、才能はあるがモーツァルトとはとてもとても比べようがないサリエリ側から描き、天賦の才能に気付くこととそれへの嫉妬、そして才能の差の残酷性及びそこに渦巻く人間の心を描いた作品であるので、主人公はあくまでアントニオ・サリエリくんになるのである(と、実はアカデミー賞の発表があるまでモーツァルトが主人公とばかり思っていたのだけど、あ、そういうことか、などと遅まきながら気づいたのはもう30年も前の話になるのか…)。


などと『アマデウス』の話を長々とするのも、このマンガにおいては、とある海沿いの小さな町の小学生で、東京の大会でチェロ部門1位をとった鉄雄が主人公、とずっと追っていたけど、どうも違うぞ、という感じになっているからだ。


というのは、沖合で沈没した旅客船から奇跡的に漂着した橘・A・郁未、という少年が出てきて、この巻のラストで「まさか!」というような事態に発展するのである。


郁未はなかなか誰にも心を開かないのだが、鉄雄にだけは心を開き、鉄雄が弾いているチェロを自分も弾いて、鉄雄が焦がれているチェロ二挺による「チェロよ、叫べ」を一緒に演奏できるようになりたいと思っている。


海難事故から1年近く経った夏に、鉄雄はおじいちゃんのところへ遊びにいかざるを得なくなり、その間、鉄雄の家に来ていた世界的なチェリストである蘇我由利子、という女性(夏に来るのは毎年のことらしい)が郁未にチェロを教えてしまう。彼女は郁未に才能あり! と読んだのだろうか? しかも教えた曲がドヴォルザークの「チェロ協奏曲」という超弩級の名曲であり、チェロ奏者の憧れの曲でありかつ難曲であった。それを弾いているところへ鉄雄が帰ってくるところでこの巻は終わる。


さてはて、どちらがサリエリで、どちらがアマデウスなのだろう?


あるいは『アマデウス』のような展開にはならないのだろうか?(これを「少女マンガ界の『アマデウス』」と言っているのはダ・ヴィンチ誌なので、そのキャッチに引きずられてもいけない)


物語が始まったばかりの第1巻、今後の展開が楽しみなような、少し怖いような…。


先の「ダ・ヴィンチ」の紹介文でも「1巻のラストで急展開、話がどう進むのかまったく読めない。」と書かれている。ついでながらその文では「すでに名作の匂いがプンプンしている作品。」とも書かれている。名作になるのかどうかは今後の展開次第だろう。


ちなみに「アマデウス」とは“神に愛された”という意味だとか。


ついでのついでに、ドヴォルザークのチェロ協奏曲のCDはそれこそ星の数ほどもあるが、ロシアの名人ムスティスラフ・ロストロポーヴィチというチェリストをソロに迎え、カラヤンがベルリン・フィルと録音した盤が有名。横綱同士ががっぷり四つに組んだような雄渾で火花散る演奏が展開される。とは言え、この曲を録音しようというチェリストならば超一流であるのは間違いないので、誰のどの盤でも十分なのだろうとも思う。あくまでご参考、ということで…。