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電子書籍 陸王 第一章試し読み

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電子書籍-陸王 第一章試し読み
著者: 池井戸潤
定価 ¥0(税込)

商品情報

出版社名
集英社/文芸
eBookJapan発売日
2016年06月24日
対応デバイス
Windows  /  Mac  /  iPhone  /  iPad  /  Android  /  ブラウザ楽読み
電子書籍のタイプ
リフロー型
ファイルサイズ
3.1MB
連載誌・レーベル
集英社文芸単行本
関連タグ
小説・文芸  /  小説・文芸 ビジネス  /  集英社文芸単行本
平均評価
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ブクレポ
1件

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内容紹介

【本書は、2016年7月8日配信開始の『陸王』第一章が読める、無料試し読み小冊子です】勝利を、信じろ――。
足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。
埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。
といっても、その実態は従業員二十名の零細企業で、業績はジリ貧。
社長の宮沢は、銀行から融資を引き出すのにも苦労する日々を送っていた。
そんなある日、宮沢はふとしたことから新たな事業計画を思いつく。
長年培ってきた足袋業者のノウハウを生かしたランニングシューズを開発してはどうか。
社内にプロジェクトチームを立ち上げ、開発に着手する宮沢。
しかし、その前には様々な障壁が立ちはだかる。
資金難、素材探し、困難を極めるソール(靴底)開発、大手シューズメーカーの妨害――。
チームワーク、ものづくりへの情熱、そして仲間との熱い結びつきで難局に立ち向かっていく零細企業・こはぜ屋。
はたして、彼らに未来はあるのか?

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

書籍一覧 > 陸王

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: まーち 投稿日:2016/07/17

小説より、ドラマにした方が面白そう。

この作品は、「のぼうの城」の舞台にもなった、埼玉県行田市にある、足袋製造業の中小企業の話である。行田市は、かつては、足袋の町だった。私の母の実家が行田にあり、私が幼い頃、母は、足袋の内職をしていた。そのため、この作品には、運命的なものを感じながら、読み始めたのである。

この作品、600ページ近い大作なので、内容を書き始めると、ものすごく長くなってしまうため、話の流れを書くにとどめたいと思う。


足袋製造業を営む老舗「こはぜ屋」は、足袋の需要が激減するのに伴い、経営状態が悪化していた。社長の宮沢は、取引銀行の担当者のアドバイスから、ランニングシューズという、新たな分野への参入を思いつく。開発には、さまざまな困難が生じたが、ソールに応用できる特許を持つ飯山、大手スポーツ用品メーカー・アトランティスと意見が対立して退社した、カリスマシューフィッターの村野らをプロジェクトに迎え入れることに成功し、製品化にこぎつけることができた。しかし、彼らをつぶしにかかるアトランティスの妨害工作や、機械の故障により、彼らが作り上げたランニングシューズ・「陸王」の生産ができなくなる危機に直面する。彼らは、「陸王」の生産を続けるための方法を見つけようとするのだが・・・


この作品、中小企業対大企業、大企業の嫌がらせ、という、池井戸さんの得意のパターンである。しかし、それだけで終わらせないところが、さすがという感じだ。
「陸王」の開発の話に、宮沢の息子・大地の就活問題を絡めているのである。それは同時に、父と息子の関係を描いた話でもある。
就職活動に失敗した大地は、「つなぎ」として、「こはぜ屋」で働きながら、就職活動を続けていた。父親である宮沢は、将来性のない会社を、息子に継がせたいとは思っていないようなのだが、大地の気持ちは複雑なようである。そんな気持ちが表れてしまうのか、就職活動は、うまくいかない。そんな大地だが、「陸王」のプロジェクトに関わることによって、仕事に対する考え方が変わっていく。そして最後に、彼が選んだ道とは・・・?


さらに、ランニングシューズの開発ということからも想像できると思うが、この作品では、マラソンや駅伝などの場面が描かれる。そのため、スポーツ小説的な面も持ち合わせているのだ。
「こはぜ屋」が、「陸王」を履いて走ってほしいと考えたのは、茂木という選手だった。彼は、箱根駅伝で名前を知られた選手だったのだが、故障のため、アトランティスのサポートを打ち切られてしまったのである。「陸王」を履いて、どん底から這い上がっていく姿は、「こはぜ屋」の運命と重なるようだ。


この作品、予想がつくと思うが、池井戸さんの某作品と、展開が似ている。そのためか、いまひとつ作品に入り込むことができなかったのだが、シューズ一足を開発するのが、どれほど大変かということや、スポーツ用品メーカーの内情を知ることができるとともに、レースの場面は、やはり感動的だった。


作品そのものが、ドラマの脚本のようであり、読んでいて、画が浮かんでくるような作品で、小説よりも、ドラマにした方が、面白いのではないかと思った。


人と人との結びつきの素晴らしさや大切さ、本当に苦しんでいる時に、去っていく者と支えてくれる者。素晴らしい人間ドラマだった。
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