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電子書籍 ピアノの森 (24)

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電子書籍-ピアノの森 (24)
著者: 一色まこと
定価 ¥540(税込)
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商品情報

出版社名
講談社
eBookJapan発売日
2014年11月22日
対応デバイス
Windows  /  Mac  /  iPhone  /  iPad  /  Android  /  ブラウザ楽読み
電子書籍のタイプ
画像型
ファイルサイズ
92.5MB
ページ数
225ページ
連載誌・レーベル
モーニング
関連タグ
ベストセラー  /  長編コミック  /  青年コミック  /  ファンタジー  /  人情  /  学園  /  モーニング
平均評価
(5)
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ブクレポ
1件

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ピアノの森 OFF
一色まこと OFF

内容紹介

ショパン・コンクール、ファイナル最終日。
カイが臨んだ最後の演奏、その第一楽章の途中で照明が消えるアクシデントが発生!しかし予想外の出来事に動揺が走る会場を収めたのは、“森が育てた”カイのピアノだった!!暗闇の中で続くカイの演奏はオーケストラと観客をも巻き込み、いつしか会場全体を“ピアノの森”へと変えていく――。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

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ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: ムーミン2号 投稿日:2017/10/09

ここは、どこだ!?

「ピアノの森」第24巻


会場の照明が落ちてもカイのピアノは一切の揺るぎがない。
それに導かれるように、少し動揺したオーケストラも観客も落ち着きをみせる。
パンは「こんなことでヤツのピアノに影響があるわけがない」と分析しながらも、心に響いてくるピアノに耳を傾けていると、どんどんカイのピアノの世界に引き込まれ、今自分がどこにいるのかもわからなくなる、という感覚を味わう。
オーケストラ団員も「ここは、フィルハーモニー?」「いや、どこかもっとずっと広い所」・・「ああ、そうか、ここは満天の星の下!!」と思ってしまう。
第2楽章へと進むうち、カイは阿字野先生が苦労したこと、必死になったことなどを思い出す。だからこそ、カイだって必死にそれに応えたい!
いつの間にか照明は直るが、そうと気付かないくらい、オーケストラも観客も演奏に集中している。カイが連れて行ったピアノの森にみんないる。
そして第3楽章。阿字野先生はおまえの能力のすべてを出して、その森から今こそ出るんだ! と心の中でエールを送る。
オーケストラ団員は、「まるで自分がすごく上手くなったようだ」「こんな風に吹くのが僕の理想だった」「このピアノといっしょなら、もっともっと、その先に行ける気がする」と銘々が感じている。
そんな中でカイのピアノは変化したがっていることをオケが鋭敏に感じる。
「俺は森で育った。ショパンは平地で育った」とピアノを弾くカイ。
「ピアノは遠くへ行きたがっている!?」「音を広げたいのか?」
「ショパンは平地で育った。大きな、大きな、大きな空を見て!」とついにカイは森から抜けた!
カイのピアノが変わった。カイの弾くピアノの音は、カイの初めての音!
その時カイは気づく。「そうか、森のピアノはいつでも俺の中に確かにあるんだ。じゃぁ、どこにだって行ける!!、もっと自由になれる」
阿字野先生はその時初めて、これこそが私の聞きたかったカイのピアノだ、と確信する。
カイは感じる。「音楽は、こんなにも自由だ!」


ついにカイがラストの1音を弾き終わった、と思った次の瞬間、オーケストラに合わせてカイはピアノで和音を奏でる。もちろん楽譜にはないが、それを今さらどうだこうだと非難する輩はいない。
曲が終わった瞬間からの4ページにわたる表現が見事だ。
セリフはないが、弾き終えたカイのショット、カイを振り返る指揮者のショット、指揮者に振り向くカイの顔はまだまだあどけなく、子どもが成長の階段を一つ上って、保護者に「どう?」と少し不安そうに見上げるような表情。そしてカイを抱きとめる指揮者の眼にも涙が・・。この間、どうしたことが誌面をみているはずが、会場の割れんばかりの拍手と歓声が聞こえてくる。佐賀先生が野太い声で「イチノセー」と叫んでいるのまで聞こえてしまう。


パンはカイの演奏を聴いて、今日自分が何かを達成したつもりでいたが、ここからが新たな挑戦だと思い知らされた、と感じ「クソッ、先はまだまだ長いということか」と思わずつぶやく。
そしてレフがファイナリストのトリとしてまさに演奏を開始するところでこの巻はおわる。


圧巻!