pagetop

電子書籍 ピアノの森 (18)

ほしい!に追加 twitter
電子書籍-ピアノの森 (18)
著者: 一色まこと
定価 ¥540(税込)
BOOKFANポイント: 30 pt
or
Tポイント: 25 pt (Yahoo!ウォレット決済利用時)

商品情報

出版社名
講談社
eBookJapan発売日
2011年07月29日
対応デバイス
Windows  /  Mac  /  iPhone  /  iPad  /  Android  /  ブラウザ楽読み
電子書籍のタイプ
画像型
ファイルサイズ
42.7MB
ページ数
224ページ
連載誌・レーベル
モーニング
関連タグ
ベストセラー  /  長編コミック  /  青年コミック  /  ファンタジー  /  人情  /  学園  /  モーニング
平均評価
(4)
: 2件
: 0件
: 1件
: 1件
: 0件
ブクレポ
1件

新刊お知らせ登録一覧へ »

ピアノの森 OFF
一色まこと OFF

内容紹介

海(カイ)が、阿字野(あじの)とともに、そして“森のピアノ”を胸にたどり着いた大舞台=ショパン国際コンクール。
孤高の優勝候補パン・ウェイの圧倒的な演奏も終わり、2次審査は2日目へ突入。
1次審査で落ちたポーランドのスター・アダムスキの言葉を心に響かせた雨宮(あまみや)に、ついに覚醒の時が!「カイくん!今僕はキミに聴かせるために、ピアノに魂を入れよう!」その音を聴くカイは!?

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

関連商品

書籍一覧 > ピアノの森

ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: ムーミン2号 投稿日:2017/10/06

ついに、修平が

「ピアノの森」第18巻


ショパン・コンクール第2次予選。雨宮修平が登場する。
修平は第1次予選に落選したアダムスキがかけてくれた言葉が身体中に染み込んでいくのを感じる。今までいろんな人が同じことを、手を替え品を替え、言ってくれていたのに、自分が何も聞いていなかったことをひしひしと感じる。そして修平は、自分のピアノを大勢に聴かせなくていい・・、カイに聴かせるためにピアノに魂を入れようとピアノに向かう。
そのピアノは、修平の弾くピアノは、変わった。誰もが分かるほどに変わった。弾きながら修平は初めてピアノと繋がっているという一体感を感じる。カイはこの感覚をずっと前からすでに手にしていたのだろうかと感じる。修平は、修平自身の“言葉”でショパンを語り始めた。
この覚醒は涙を自然と誘う。それまで頑なだった修平の気持ちとピアノがまろやかになって聴衆に伝わっていく。技術一辺倒だったピアノに、修平自身の17年間を乗せた彼にしか弾けない音が加わる。その瞬間に立ち会ったカイやアダムスキも、他のコンテスタントも、彼を教えてきたピアノ教師も一様に感動を覚え、カイなどは「俺はこのピアノをずっと、ずっと忘れない。生涯忘れない」とさえ思うのだった。
その中でただ一人、不安に苛まれているのは、他でもない修平の父だった。
コンクールでこの化け方は危険だ。事実、今までの修平ではありえないミスタッチや早すぎるテンポ、あるいはそれをもとに戻すことなどが散見され、修平の覚醒を喜んでいられないというか、なにもこの時でなくても、という気持ちでいる。それらが採点にどれほど響くのか、そればかり気にしていて、コンテスタントからピアニストに成長した息子を素直に認め、それを喜ぶことをし得ないでいる。
いつもは修平の演奏がおわったらメシでも食いに行こう、と他のコンテスタントの演奏は聞かないのだが、そのあとも聞いて彼はファイナルに残る、彼女は残らないなどと品定めをしている始末だ。
ファイナルに残るのは30名中12名。修平はその中に入るのか、入れるのか? そればかり気にしている父親は、修平の変貌ぶりを褒めることもしなければそれについて言及さえ避けている。
お前だったのか、雨宮洋一郎! 修平をピアノ・プレイ・マシーンにしようとしていたのは!
“癒しのピアノ”の達人でさえ、我が子のことではこうも視野が狭くなり、余裕がなくなるものなのか? 前巻で、洋一郎の古い友人(女性)が苦言を呈したことが、まさに正鵠を射ていたわけで、逆に言えば、修平はそんな洋一郎の呪縛から解き放たれたというより、自ら飛び立って行けたということになるのだろう。


そして最後は、ポーランド出身のレフ・シマノフスキがまたまた見事なポーランドのショパンを聴かせるところでこの巻は終わる。


修平覚醒の章は感動的だ。