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電子書籍 ピアノの森 (17)  2018/11/05で販売終了

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電子書籍-ピアノの森 (17)
著者: 一色まこと
定価 ¥540(税込)
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商品情報

出版社名
講談社
eBookJapan発売日
2011年03月18日
対応デバイス
Windows  /  Mac  /  iPhone  /  iPad  /  Android  /  ブラウザ楽読み
電子書籍のタイプ
画像型
ファイルサイズ
39.6MB
ページ数
221ページ
連載誌・レーベル
モーニング
関連タグ
ベストセラー  /  長編コミック  /  青年コミック  /  ファンタジー  /  人情  /  学園  /  モーニング
平均評価
(4)
: 2件
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ブクレポ
2件

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ピアノの森 OFF
一色まこと OFF

内容紹介

いよいよ2次審査開始!1次審査結果発表を終え、残るは30名。
コンクールをあくまで楽しむカイ。
アダムスキの言葉を心に響かせ変わろうとする雨宮(あまみや)。
そして、孤高の優勝候補パン・ウェイ。
それぞれの想いを胸に秘め、出場者は自らの“ショパン”を弾く時を待つ。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

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ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: ムーミン2号 投稿日:2017/10/05

両極端

「ピアノの森」第17巻


第1次予選を通過した雨宮修平は、会場の雰囲気に息苦しくなりトイレに逃げ込むが、そこには落選したアダムスキがいた。


前にも助けてもらったアダムスキに、修平は今度も助けられることになる。


修平は誰よりも練習してきたという自負をもっているが、そんなことはこのコンクールの第2次予選に進むほどの者なら当然だ、とアダムスキは言ってのける。「そんなのあたり前のことなんで、努力しているとおまえみたいに思わないだけだ。そこをよりどころにした、そんな張りつめたピアノ・・・・誰に聴かせたい? 誰が聴きたい? おまえって何のためにピアノを弾いてるの? オリの中で自分のためだけに弾きたいわけじゃないんだろ?」とたたみかけるアダムスキのことばに、修平の中で何かが弾けたようだった。


まぁ、かと言って、それがすぐに何かにならないことは、アダムスキの悪口を言っている光生を「サイテーなやつだな」と切り捨てるばかりか、隣にいたカイに、「キミはもっと、上に行く人間なんだ。友達は選べよ」とまで言ってしまう。そしてパーティー会場に駆けつけるが、結局そこでも貧血を起こしてしまう。


人って、そんなにすぐには変われないもののようだ。


一方、修平の父親は旧知のピアニスト兼審査員の女性と会うのだが、修平はあなた(=父親)に認められたいがためにカイに勝とうとしているのではないか? と質される。かつて、どんなに望んでも阿字野のようなピアノが弾けなかった雨宮・父と阿字野とはもともと違っていると諭されるが、その父も、そういった言葉がストンとは胸に落ちないようである。


さて、第2次予選。ポロネーズ、マズルカ、ソナタをやはり40~45分でまとめた構成とする。


4日間かけて審査が行われるが、初日の目玉は何と言ってもパン・ウェイ。


阿字野壮介のピアノかと思うばかりの演奏だが、彼がなぜそうなったのか、の壮絶な過去が描かれる。パンは阿字野壮介を継承するピアノだ、と自負しながら演奏している。その気持ちはとっても純粋なようだ。だから会場に阿字野壮介を見つけたとき、自信家の彼にしては珍しく、はにかんだ表情を見せる。


自分の中で何かが弾けたと思った修平と、バックに悲壮な過去を背負っているパン・ウェイは両極端な印象を受ける。修平は、そう思ったとしても、まだまだ坊ちゃんだ。彼は同じことをいろんな先生から、アダムスキから言われているのに、やっぱりカイに勝つことだけが彼がピアノを弾く一番の理由であり、努力を重ねる最大の理由になっている。
アダムスキが言う「そんなピアノ、誰が聴きたい?」が本当に彼の中で理解につながるのはいつなんだろう? 何をきっかけとするんだろう? そう思うこちらの胸の苦しみを、今の修平は理解できないんだろうなぁ。

ニックネーム: 3ki 投稿日:2013/09/15

成長は、痛みを伴って

二次審査~結果発表(19巻)

「ショパン国際ピアノ・コンクール」は、1927年創設の、現存する最古のコンクールであり、ショパン一人の作品のみで競われる、希なるコンクールでもあります。さらに、開催は5年に一度、年齢制限もあるのでチャンスが限られてもいます。代わりに若い力がほとばしり、きらめく音を奏でる場にもなっているのでしょう。
カイの師事する阿字野先生が、このコンクールに挑戦した際に予選落ちしたことを抗議し、ピアニストでもあり指揮者でもあるジャン=ジャック・セローは審査員を降たという過去があり、それは現実にも似たようなことがあったようです。阿字野とセローはこのときから交友を深め、交通事故で阿字野が左手を思うように動かせなくなり、ピアニストを続けられなくなったときも、セローは日本語を覚え、励まし続けたという関係です。

一次審査では、ショパンの国ポーランドの人気ピアニストであるアダムスキが、「勉強不足」と判定され、落とされます。しかし、長く後悔しつつも喧嘩別れしたままの師と、再び親交を持つに至る演奏でもありました。その落選したアダムスキは、二次審査に進んだ雨宮を励まします。檻の中で弾くのではなく、誰かに聴かせる音楽を。ピアノが出すのは君の音だと。
今まで誰に何をいわれても響かなかったことばが、このときは、雨宮に染み込んでいきます。「カイとの対戦」と思い詰めていた雨宮は、パニック障害寸前、といった体でしたが、それを乗り越えて、自分の音を見つめていきます。
一方、カイをライバル視するパン・ウェイは、阿字野のピアノに出会い、生きる意味を見いだし、必死に追い求めて生きてきました。その境遇は想像を絶するもので、よくぞ耐えたという彼の音は阿字野のものそっくりです。しかし、それだけではないものを秘めてもいます。

人生で最も多く意味を持つものは、出会いではないかと思います。
何かものに出会うこともそうでしょうが、それよりもまず、人に出会うことこそが重要です。
「森の端」という特殊な場に生まれ、蔑まれ、排除され生きてきたカイにとって、雨宮との出会いは、運命を動かす鍵になりました。そして、阿字野という師と結びつくことによって、健やかに伸びていきます。
阿字野自身、交通事故の時には、なぜ、そのまま死ななかったのかと思い詰め、カイに出会ったことで、自分の生はこの音を育てることにあったのかと見定めます。
もちろん貧しいカイに授業料を払う力は無く、無償です。カイを労役から守り、通う中学を見つけ、練習時間を確保し、音と共に、カイの情操面をも育てます。それは、すでに父親のものです。
先に挙げた出場者たち以外にも、力強く華やかな演奏をするアルゼンチンのアレグラ・グラナドスや、まさにポーランドのショパンを具現するレフ・シマノフスキなど、有力な演奏者たちがたくさん居ます。
それに向かうカイは、一次の3分15秒のスタンディングオベーションを追い風に弾き始めます。ポーランドの自然情景を歌った曲目は、カイにとっても当たり前のものです。世界中に自然は存在するのだから。そして、森こそがカイの最初の先生でもありましたから。
一ノ瀬海という、海から名を取ったにもかかわらず、境遇のため、5年生に至るまで、一度も海を訪れたことがなかったカイ。曲の理解のために阿字野と共に訪れた浜辺で、カイは阿字野と約束をしました。
「カイにしか弾けない音を必ず世界中に響かせる」と。
カイに夢を持たせた阿字野の目標は、始めから大きなものでした。コンクールの優勝でもなく、プロピアニストにすることでもない。
これが、カイを羽ばたかせる翼となる。
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