pagetop

電子書籍 ピアノの森 (14)

ほしい!に追加 twitter
電子書籍-ピアノの森 (14)
著者: 一色まこと
定価 ¥540(税込)
BOOKFANポイント: 30 pt
or
Tポイント: 25 pt (Yahoo!ウォレット決済利用時)

商品情報

出版社名
講談社
eBookJapan発売日
2009年03月27日
対応デバイス
Windows  /  Mac  /  iPhone  /  iPad  /  Android  /  ブラウザ楽読み
電子書籍のタイプ
画像型
ファイルサイズ
37.4MB
ページ数
224ページ
連載誌・レーベル
モーニング
関連タグ
ベストセラー  /  長編コミック  /  青年コミック  /  ファンタジー  /  人情  /  学園  /  モーニング
平均評価
(3.5)
: 1件
: 2件
: 2件
: 1件
: 0件
ブクレポ
1件

新刊お知らせ登録一覧へ »

ピアノの森 OFF
一色まこと OFF

内容紹介

阿字野の音を奏でるパン・ウェイのピアノの衝撃が脳裏に焼きついて離れない海(カイ)。
その一方で、ショパンの生まれ変わりと評されるアダムスキ、そして修平……、注目されるこの2人のスターが1次予選の舞台に立つ!

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

関連商品

書籍一覧 > ピアノの森

ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: ムーミン2号 投稿日:2017/10/04

心の闇

「ピアノの森」第14巻


第1次予選に雨宮修平が登場するが、その前に、地元ポーランドのカロル・アダムスキというコンテスタントが登場する。


彼は既にヨーロッパ中を演奏して回るほどの人気と実力を兼ね備えたピアニストとなっているが、25歳、ラスト・チャンスとコンクールに出場した。スター性に溢れたその演奏は会場を沸かせる。


そして次が修平。それは見事な演奏だったが、曲と曲の間では鍵盤を神経質に長い時間拭く様子が見られる。


修平が弾いた曲の内、ノクターン第13番ハ短調はキリストの受難を描いた曲とされるが、修平は「カイくん、これは僕の苦悩だ」とその曲を弾く。


自分の苦悩とわかっているのなら、十分自家薬籠中のものとなっているはずだと思うのだが、その果てに彼がもってきているのはあくまでカイに「勝つ」ことでしかない。


鍵盤を神経質に拭く様子を指摘されても、自分ではそうと気づいてない修平。トイレで長く手を洗いすぎているのをアダムスキに止められるまで気づかない修平は、気を失ってしまい、見たくない悪夢にうなされる。


カイを阿字野先生に結びつけたきっかけが自分にあったため、いつまでもカイに勝つことだけが目標となっていることに縛られすぎている。彼はそのことに気づいていない。


少年時代から天才ともてはやされたアダムスキは、天狗の鼻をへし折られ、そこから這い上がってきた経験を話してくれるのに、ありがた迷惑だ、とばかりの受け取りようである。


そこに、修平の心の闇の深さをみてとるアダムスキはただものではないし、そういう人を観察する力がピアノに反映されていくのだろう。


なお、前半はJ=J・セローが紹介してくれた、古ぼけた酒場でバイト代わりにピアノを弾かせてもらうカイのお話。この前半部分はほんわかとあったかい雰囲気が漂っていて、思い詰めた修平を描く後半と好対照をなしている。