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電子書籍 ピアノの森 (10)

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電子書籍-ピアノの森 (10)
著者: 一色まこと
定価 ¥540(税込)
BOOKFANポイント: 30 pt
or
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商品情報

出版社名
講談社
eBookJapan発売日
2008年10月03日
対応デバイス
Windows  /  Mac  /  iPhone  /  iPad  /  Android  /  ブラウザ楽読み
電子書籍のタイプ
画像型
ファイルサイズ
37.5MB
ページ数
231ページ
連載誌・レーベル
モーニング
関連タグ
ベストセラー  /  長編コミック  /  青年コミック  /  ファンタジー  /  人情  /  学園  /  モーニング
平均評価
(4)
: 2件
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ブクレポ
2件

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ピアノの森 OFF
一色まこと OFF

内容紹介

ひとりの少年の、たった5分の演奏が、すべてを変えることもある。
――うまくいかない初めての恋。
海(カイ)の気持ちは冴(さえ)に伝わるのか?そして……物語は大きな舞台へと動き出す。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

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書籍一覧 > ピアノの森

ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: ムーミン2号 投稿日:2017/10/01

変なジレンマ

「ピアノの森」第10巻


冴ちゃんとの仲が知れると、カイをマリアとして雇っている店の従業員の女の子たちは、その殆どが冴ちゃんにウソを吹き込むことに加担してしまう。
それほどに、カイは誰からも愛されているということなんだろうけど、騙された冴ちゃんはたまったものではない。カイの年齢も初めて知るし(年下!)森の端出身とも初めて聞かされる。最大のウソは、カイ=マリアは「あたし達のぼうや」なのだというところ。日替わりで手練手管で・・・キャー!。


ちょうどカイにも別の仕事が日曜日まで入ったりして冴ちゃんとすれ違いになったところに「おんな」のウソが刷り込まれたので、冴ちゃん大ショック!
けども、けどもマリアのピアノが聞きたい! カイに会いたい。


カイは冴ちゃんを森の端に連れて行き、カイが育った森で、おもちゃだけどピアノを弾いて、そして一言、「一緒に暮らそう」。


カイを探しているのは誉子も一緒だ。優勝とかが目的でなく、コンクールに出まくっているが、カイは一度もコンクールには出てこない。今、彼女を教えているのはカイが最初に出たコンクールで審査員を務めた司馬という男性。
同じコンクールで審査員を務め、マリア(のピアノ)にぞっこんなのは佐賀という浪花音楽大学の先生(親の七光りもあって現在、学長)なのは第8巻のレポにも記した。
さて、カイは契約切れでマリアとして勤めていたクラブを辞める。
それを知って、佐賀はマリアの素性を調べまくり始める。しかし、何のデータもヒットしない(そりゃそうでしょう。マリアはカイであり、カイは男なんだし、年齢は20歳を越えていないんだもの・・・まぁ、そんなことを佐賀先生が知る由もないわけで、そこが面白い)。収穫は阿字野先生が大学教授になっていると知ったことだろうか。


カイが全てのバイトを辞めたのは、阿字野先生のレッスンを受け、ピアノに専念するためだ。そういう「契約」になっていたらしい。


カイが店を辞める前日に佐賀はマリアの弾くショパンを聴いた。
そしてハッと気がつく。自分の推薦でショパン・コンクールに出場すれば、世界と戦える。しかし、マリアのピアノが自分だけのものではなくなってしまう・・・。
・・・自己中の人は変なジレンマを内に抱えているようだ。


ショパン・コンクールへの布石がここで打たれている。

ニックネーム: 3ki 投稿日:2013/09/10

自らを奏でる

第2部~ショパンコンクール一次予選結果発表(16巻)


幼い頃、塗り絵が好きだった。
黒い線の内側を、少し濃いめになぞり、その中を、薄く薄く色づけ、塗り重ねていく。
徐々に色味を増やし、美しい絵が浮かび上がる。
枠も形も決まっていて、それをどれだけ美しく見せるかが勝負だ。


すべてのバイトを止め、ピアノ一筋に打ち込む約束を阿字野としていたカイは、M響の音楽祭で幼き日の友情に出会う。
カイの音楽を聴いて、コンクールに喧嘩を売りまくった”便所姫”丸山誉子(二つ名が妙に親近感)だ。誉子は左手の腱鞘炎に悩み、カイの音に焦がれて走り続けてきた。その指導者司馬やその友人でカイのピアノ弾きのバイト時のファン佐賀は、阿字野のファンでもあった。かつての阿字野の艶やかさに魅了されない音楽家は居なかった、といって良いほどの磁力を持つのが阿字野だ。
カイは音楽祭初のソリスト賞を得、そこで音楽界の巨匠ジャン=ジャック・セローと共演を果たす。JJセローは、かつて、阿字野の味方をして、ショパンコンクールに喧嘩を売った。阿字野の古い支援者でもあった。

カイは、阿字野と小学5年生の時に交わした約束通り、セローと阿字野の推薦を受けて、ショパンコンクールに出場する。魂を揺さぶるピアノを武器に。


この物語で強調されることの一つに、どう生きてきたかが音楽に現れるということがある。
それを対照的に見せるかのように、カイの境遇は、現代では考えられないほどにいびつだ。そこからすくい上げようとすると、手や足を掴むかのように伸びる束縛が、カイを引き戻し、こどもとしての自由や権利などと言うものはない。吉原を足抜けした遊女を追うがごとく、執拗に迫る。でも、どんな努力をしてでも、ピアノを弾くことを止められないのがカイだ。
一方の雨宮は、生活としては何不自由ない。ときに、ピアノに飽きるほどの「恵まれた」環境。ピアニストの父、裕福な環境、理解ある周囲。ときに過大な期待もあるが、不遇と呼べるものの何一つとしてありはしない。ピアノを弾くことを妨げることができるのは、唯一自分の心だけだ。
その心を表すピアノ。
かといって、自分の姿形は見えない。
人としての姿形。
輪郭線をなぞり、そこを目標にして、全体像を見ながら塗りつぶすこともできず、何がなにやら分からず、紙の中心から、何かにぶつかりながら、自分の形を確かめていくよりほかない。
限界までの努力。
それをくり返してはじめて、自分の輪郭線に辿り着く。そして、その輪郭線は、自分でまた書き換えうる。
そこまでの努力をしたことが、わたしにあったろうか。
わたしが自分の輪郭線を弦にして奏でたら、よい音がするだろうか。
響く音は、自分を哀れんでいては、外へと出て行かない。
外に向かって響かせるからこそ、心を震わせられる。


♪カイの演奏する曲
ショパン「華麗なるワルツヘ長調op.34の3
ベートーベン「月光」
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」
☆ショパンコンクール
予備選
エチュードC-dur
一次予選
エチュードハ長10-1
ノクターン第3番ロ長9-3
ワルツ第8番変イ長64-3、第7番嬰ハ長64-2、第6番変ニ長64-1
バラード第4番ヘ短52
プレリュード28より12曲13-24
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