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電子書籍 ピアノの森 (7)

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電子書籍-ピアノの森 (7)
著者: 一色まこと
定価 ¥540(税込)
BOOKFANポイント: 30 pt
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商品情報

出版社名
講談社
eBookJapan発売日
2007年09月14日
対応デバイス
Windows  /  Mac  /  iPhone  /  iPad  /  Android  /  ブラウザ楽読み
電子書籍のタイプ
画像型
ファイルサイズ
36.3MB
ページ数
216ページ
連載誌・レーベル
モーニング
関連タグ
ベストセラー  /  長編コミック  /  青年コミック  /  ファンタジー  /  人情  /  学園  /  モーニング
平均評価
(4)
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ブクレポ
1件

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ピアノの森 OFF
一色まこと OFF

内容紹介

“森の端”に落ちた雷によって、森のピアノはなすすべもなく燃えてしまった……。
一番の宝物を失った海(カイ)に母がかけた言葉。
「“森の端”を出てピアノを弾くのよ!」――その思いがけない母の言葉にカイは……!?

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

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ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: ムーミン2号 投稿日:2017/09/23

アンタはピアノのそばでしか生きられない

「ピアノの森」第7巻


森の端のピアノは最期を迎えた。
カイはどうするか? レイちゃんは勇を鼓して阿字野先生のとこへ行きなさい、と涙を浮かべながら説得しようとするが、カイはウンと言わない、言えない。


ある日、カイは運び屋のベンちゃん(男、20歳)が町に物を運びにいくトラックに乗せてもらい、手伝うのだが、その日は日曜日で、道路がホコ天のため封鎖されていた。
そこで展開されているのが、楽器店の宣伝も兼ねた路上コンサート。
カイはアクリルで外側が作られているピアノを見て「弾いてもいい?」と尋ねる。「これが弾けたらね」とその日演奏する難しい曲の楽譜を渡され、初見で弾いてみろと言われるが、カイは「この曲カッコイイ」とすぐに弾き始める。
その途端に、他の演奏者(ヴァイオリン、ヴィオラとチェロ・・・要するにピアノ五重奏)は飛び出して演奏に加わる。歩いていた人たちもどんどん集まる。
それほどにカイのピアノは人の心を掴むのだ。
カイはカイで、自分の弾いているピアノの音が「森のピアノだ」と感じる。
カイは弾きながら、レイちゃんの「アンタはピアノのそばでしか生きられない」、阿字野先生の「森のピアノはおまえのなかに、おまえとともにあるのだから」という言葉を思い出している。
「そうなんだ、ピアノは、俺の・・・・・・生命(いのち)なんだ」と気づくカイ。
ホコ天ライヴでは異例のアンコールがかかり、カイはずっと弾きたかった「小犬のワルツ」(ショパン)をまたまた靴を脱ぎ棄てて弾く。
ベンちゃんも「しっかしうまいもんだなぁ、あのヤロー。心が洗われるようだぜ」と感嘆しきり、で荷物の運搬を忘れてしまってる。で、カイを置いたまま荷物を運びに行ったので、カイは置いてきぼりに・・・。


ホコ天ライヴでカイは決心した。ピアノを習おうと。
それを告げに阿字野先生のところへ行く。(置いてきぼりになったので、一人で歩いて以前にピアノの練習をさせてくれたところに行く)
阿字野先生は留学を勧めるが、カイは森の端から出ようとは考えていない。レイちゃんを守らなければならない、と思っているからだ。
だから、阿字野先生にピアノを習いたい、と申しでる。阿字野先生は、どうらや腹をくくらないといけないのは自分の方だ、と思う。
「一ノ瀬、私は厳しいぞ。大丈夫か?」
「・・・・・・・・・・多分」


一方、全国大会に出場した修平はそこでも優勝。父親の勧めるがままに、海外留学へと向かう。


ホコ天ライヴのシーンで、カイのピアノの音を聞いて、ストリングスの連中が慌てて駆け寄るシーンがある。ピアノ五重奏だから自分たちがいないと曲が成立しないからだ。そこを読んでいて、ちょっと違うけども、ラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」の第2楽章を思い出してしまった。
この楽章は両端楽章が弾むようなリズムの明るい曲調なのとは反対に、静かな、ゆっくりした楽章なのだけど、最初はピアノが静かに、ちょっと物悲し気なメロディーを奏でるのが続く。
しばらくピアノの独奏が続くのだが、そこにクラリネットやフルートなどの木管楽器がまるでピアノを慰撫するかのように、絡んでくる。
一人で寂しかったピアノに沢山の仲間が順々に加わるようだ。
しかし、ピアノは徐々に乱れていき、まるで行き場を失ったかのようになる。
すると、今度はイングリッシュホルン(オーボエより低い音を出す木管楽器、コール・アングレともいう)が長い長い、しっかりとした途を示すと、それにまとわりつくようにピアノが従い、幸せなEndを迎える。
大好きな曲で、10年ほど前に心が崩れそうになった時、どれほどこの曲に助けられたか知れない。・・・などとは、まぁ、どうでもいいかな。