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本 宝くじで1億円当たった人の末路

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本-宝くじで1億円当たった人の末路
著者: 鈴木信行 (著)
定価 ¥1,512(税込)
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商品情報

出版社名
日経BP社
発行年月
2017年 03月
ISBNコード
9784822236922
版型
127×188mm
ページ数
357P
平均評価
(4)
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ブクレポ
1件

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鈴木信行 OFF

内容紹介

「友達がゼロの人」「子供を作らなかった人」「家を買わなかった人」…普通の会社員が下した選択を待ち受ける、23の末路。
みんなとは違うけど、読み進むほど心が軽くなる!

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

目次

第1章 やらかした人の末路/第2章 孤独な人の末路/第3章 逃げた人の末路/第4章 変わった人の末路/第5章 怠惰な人の末路/第6章 時代遅れな企業の末路/第7章 仕事人間の末路

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: まーち 投稿日:2017/05/12

とりあえず、宝くじについての本だと思って読んではいけない!

この作品、他のサイトのレビューをのぞいてみたら、「タイトルにだまされた」的な意見が多くて驚いた。私は、作品のタイトルは、話題の一つだと思っていたので、別に感じなかったのだが、タイトルだけ見て、買うなり借りるなりした方は、期待外れだと思うのだろう。


ということで、この作品が、どんな感じなのかを簡単にまとめると、
まず、テーマが提示され、
そのテーマに関する専門家的な方にインタビューをし、
その後、著者なりの結論をまとめ、
さらに、そこから発展した問題についても取り上げる
という感じである。


内容は、23の、さまざまな“末路”について書かれている。
どんなものかというと、


○宝くじで1億円当たった人 ○事故物件を借りちゃった人 ○キラキラネームの人 ○「友達ゼロ」の人 ○子供を作らなかった人 ○教育費貧乏な家庭 ○賃貸派 ○自分を探し続けた人(バックパッカー) ○留学に逃げた人(学歴ロンダリング) ○「疲れた。海辺の町でのんびり暮らしたい」と思った人 ○電車で「中ほど」まで進まない人 ○「グロい漫画」が好きな人 ○外国人観光客が嫌いな人 ○癖で首をポキポキ鳴らし続けた人 ○8時間以上寝る人 ○いつも不機嫌そうな上司 ○体が硬い人 ○禁煙にしない店 ○日本一顧客思いのクリーニング店 ○リモコン発見器 ○ワイシャツの下に何を着るか悩む人 ○男 ○アジアの路上生活障害者


とりあえず、タイトルにもなっている、「宝くじで1億円当たった人の末路」についてだが、内容的には、ほかの本で読んだり、何かで聞いたりしたことと同じようなことが書かれていた。
結局は、当たっても外れても、ろくでもないという結論のようである。
個人的には、その結論よりも、そのあとに書かれていたことの方が興味深かった。
日本人が、技術があるにもかかわらず、ロボット掃除機をなかなか開発しなかったのは、「ロボット掃除機が、仏壇のろうそくを倒して、火災になるリスクを重視したため」だというのだ。
大事なのは、目の前のリスクとリターンを正確に見極めること。
著者は、リターンを過大評価して、1000万分の1の幸運を信じ、宝くじを買い続けるのに、
リスクを過大評価して、ロボット掃除機を開発せず、新市場をみすみす海外企業に明け渡すようなことをしていたら、人生やビジネスの可能性を狭めることになると言っている。
さらにそれは、「リモコン発見器の末路」にもつながっていて、日本の産業界で、新しいものを生み出せない、もう2つの理由があるようだ。
それは、
①短期的成果の過剰な追求
②完璧主義
積み重ねた成功体験とプライドを捨てるのは、難しいようである。


意外かもしれないが、私が一番気になった話題は、「ワイシャツの下に何を着るか悩む人の末路」である。
ワイシャツの下に、ランニングシャツを着れば、「ツキノワグマ」と嘲笑され、何も着ないと、乳首が透けたりして、「セクハラ」と言われてしまう。
うちの男子が通っていた高校では、ワイシャツの下には、必ずシャツを着なければいけないと決められていて、私も、シャツを着た方がいいと思っていたのだが、欧州では、ビジネスで着るシャツの下にアンダーウエアを着る人は、ほとんどいないというのだ。
ワイシャツそのものが、下着の扱いになるため、下着を重ね着していることになるらしい。
乳首や胸毛が透けるのを不快に思うのは、日本ならではの感覚のようだ。
イタリアでは、わざわざ胸毛を増毛して、目立たせる人までいるらしい。
では、日本人の男性はどうすればいいのかという問題だが、松屋銀座の紳士服バイヤー・宮崎氏は、悩んだ末、グンゼの「SEEK」というシャツを勧めていた。
白いワイシャツの下に着ても透けず、汗も吸うし、すぐ乾くという優れものらしい。


そして、ショックだったのは、40歳を過ぎたら、Tシャツは着るべきではないという主張だ。
うわ~、困った。


それから、キラキラネームは、就職や受験の際に、そこまで不利になるとは驚きだった。


実は、この作品には、裏のテーマがあるのだ。
それは、社会や世間にうまく同調できずに悩んでいる人へのエールである。
さまざまなテーマの中で、専門家の方が指摘しているのだが、日本は、とても、同調圧力が強い国なのだ。
さまざまなテーマの根底にあるのは、いずれも、世間への同調なのである。
著者は、そんな同調圧力をぶっ飛ばし、堂々と、“人と違うこと”をやればいいと言っている。
でも、実際問題、それができないから、ストレスがたまるのだろうが。


タイトルのイメージとはかなり違う作品だったが、読んだら安心できる話も結構あり、全体的に、興味深く読むことが出来た。
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