pagetop

本 神の値段

ほしい!に追加 twitter
本-神の値段
著者: 一色さゆり (著)
定価 ¥1,512(税込)
BOOKFANポイント: 70 pt
or
Tポイント: 42 pt (Yahoo!ウォレット決済利用時)

商品情報

出版社名
宝島社
発行年月
2016年 02月
ISBNコード
9784800250858
版型
--
ページ数
315P
平均評価
(4)
: 0件
: 1件
: 0件
: 0件
: 0件
ブクレポ
1件

新刊お知らせ登録一覧へ »

一色さゆり OFF

内容紹介

メディアはおろか関係者の前にも一切姿を見せない現代美術家・川田無名。
彼は、唯一つながりのあるギャラリー経営者の永井唯子経由で、作品を発表し続けている。
ある日唯子は、無名が1959年に描いたという作品を手の内から出してくる。
来歴などは完全に伏せられ、類似作が約六億円で落札されたほどの価値をもつ幻の作品だ。
しかし唯子は突然、何者かに殺されてしまう。
アシスタントの佐和子は、唯子を殺した犯人、無名の居場所、そして今になって作品が運びだされた理由を探るべく、動き出す。
幻の作品に記された番号から無名の意図に気づき、やがて無名が徹底して姿を現さない理由を知る―。
2016年第14回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作。
美術ミステリーの新機軸!

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: まーち 投稿日:2016/04/18

「神の値段」がつけられた作品が教えてくれたこと

『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。

田中佐和子は、ギャラリーのアシスタント。そのギャラリーは、メディアはおろか、関係者の前にも一切姿を見せない、インクアート(墨で描かれた、白黒の作品)の現代美術家・川田無名と唯一つながりのある永井唯子という女性が経営する、プライマリー・ギャラリーである。
「プライマリー・ギャラリー」というのは、現存する作家から新作を直接預かって売るギャラリーであるのに対し、二次・三次と、作品を転売することを、セカンダリー・マーケットというそうである。


ある日、佐和子が働くギャラリーに、荷物が届く。それは、川田無名が、1959年に描いた作品で、類似作が6億円で落札されたほどの価値があるものだったのである。なぜその作品が、ギャラリーに運び込まれたのか?


ところが、その直後、唯子が、作品を保管している倉庫の中で、何者かに殺害されたのである。彼女は、誰かと会う約束をしていたらしく、警察は、川田無名を疑うのだが、無名の行方は全くつかめない状態だった。


その後、唯子の夫である佐伯(唯子は、旧姓で仕事をしていた)が、とりあえず、ギャラリーを引き継ぎ、佐和子が、無名からのメールの謎を解き明かし、無名の指示通り、「1959年」は、香港で、オークションにかけられることになったのだが・・・


著者は、ギャラリー勤務の経験があるようで、アートにまつわる部分の描写は、なかなか読みごたえがある。読めば読むほど、アートの世界というのは、一般人には理解できない領域という感じがしてしまった。
川田無名という作家が、本当に生きているのかということも含め、最後までミステリアスな存在だったのが、非常に興味深かった。


所々、気になる部分があり、殺人事件は、おまけっぽい感じだったが、川田無名という作家の存在感が光るとともに、アートの世界のことを知ることができる作品だった。意外だったのは、現代アートの世界では、作家が、自分で制作しなくても、サインをすれば、その作家の作品ということになるということだった。無名は、メールで指示を出し、アトリエのスタッフが作品を制作し、写真を無名に送り、彼が、それぞれの作品をどうするかを指示し、密かに、作品にサインをしていたのである。唯子が殺害された時、彼女は、無名にサインをしてもらうために、倉庫にいたのではないかと思われた。


生前の唯子は、なぜ、来歴などが完全に伏せられた「1959年」を、持ち出してきたのか?なぜ、無名は、徹底して姿を現さないのか?そのために、容疑者扱いされたとしても。


佐和子は、オークションに出品された無名の作品を、初めて、しっかりと観ることによって、彼が描きたかったもの、そして、無名が姿を現さない理由を理解するとともに、商業的価値に引きずられて見逃していた、純真な無名の芸術に目を向けられ、彼が、この作品を長年手放さなかった本当の理由に、改めて気付いたのだった。


オークションは、意外な結果となったのだが、実は、そのオークションには、ある秘密が隠されていたことが後にわかり、殺人事件の犯人も明らかになるのである。


細かい部分をもっと研究すれば、伸びしろのある作家さんなのではないかと思った。


ちなみに、犯人は、予想通りの人物だったので、ニンマリという感じだった。
うれしい全品送料無料♪全商品5%ポイント還元!<a href="index.php?module=ecrlist&action=plist&it=BK"target="_parent">▼新刊・予約はコチラ!</a>
ご注意!ラッピング、お届け日の指定は承れません!
大量一括注文窓口はこちら!
出版社共同企画!もれなく100ptプレゼント!
BOOKFANのツイッターをフォローする♪
BOOKFANキャラクター大集合!LINEクリエイターズスタンプ配信中☆
最高3,000円分ギフト券プレゼント中!お買い物時にご利用ください!
特集一覧へ
ジャンルランキング

小説・エッセイのランキング

劇場

又吉直樹(著)


蜜蜂と遠雷

恩田陸(著)


ツバキ文具店

小川糸(著)


ランキング一覧へ