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本 つなみ

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本-つなみ
著者: パールS.バック (著)
黒井健 (画)
北面ジョーンズ和子 (訳)
定価 ¥1,620(税込)
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or
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商品情報

出版社名
径書房
発行年月
2005年 02月
ISBNコード
9784770501905
版型
--
ページ数
103P
平均評価
(5)
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ブクレポ
2件

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内容紹介

ある日突然村を襲った大津波によって、家も、家族も奪われ、独りぼっちになってしまった少年ジヤ。
しかし彼は、周囲の人々の暖かい愛情に包まれて成長し、やがて再び海に立ち向かってゆくのだった…。
ノーベル賞作家パール・バックが日本を舞台に描いた、大自然と共に生きる人々の生と死、そして愛を、優しく澄みきった、情感溢れる黒井健のイラストレーションにのせて贈ります―。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

著者情報

パール S.バック
1892年ウェスト・ヴァージニア生まれ。生後3か月で中国に渡り、18歳まで、中国で育つ。その後アメリカの大学に入学するが、再び中国へ戻り、執筆活動を始める。31年『大地』でピューリッツァー賞受賞。38年ノーベル文学賞受賞。1973年死去
黒井 健
1947年新潟市生まれ。新潟大学教育学部卒業後、学習研究社に入社し、2年間絵本の編集に携わる。退社後フリーのイラストレーターになり、83年第9回サンリオ美術賞を受賞

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: hi2515 投稿日:2014/11/25

日本人を超えた心

つい先日、久しぶりのパール・バックを読みやはりその魅力に心が唸った。

で、この作品は図書館にもないので早速購入した一冊です。

東日本大震災を知らぬ彼女が、こんな作品を残していた事に驚きを隠せません。

私達は、色んな事を学べる機会を均等に与えられているはずで、大きな災害の度に心を悩ませながら月日と共に砂の如くさらさらと記憶に彼方に眠りにつきます。

この作品は、彼女が日本に滞在していた時に編み出した物で彼女が日本を愛していた心がとても感じられる作品だと思います。

昔ながらの風景や人々の暮らしは忘れかけていた愛国の心に語りかけてくれます。

津波と言えば、どうしても東北地方を想い浮かべてしまいますが、この作品は長崎の雲仙の農漁村を舞台にした作品で段々畑と対比したようにある漁村は確かに東北地方にはないものです。

子供のために書かれた児童書ですが、彼女はその絵にもこだわり北斎と広重を選んでいますが、日本では黒井さんが担当なさっています。日本情緒を見事に描かれ味わい深く、日本人の心を見事に表現なさっています。

主人公のキノは山の斜面で農業を営む家庭に育ち、友達のジヤはその斜面から見下ろせる漁村の漁師の子供で、家族共々に見知った関係です。

そんな穏やかな暮らしを津波が襲い、末っ子のジヤは、家族の説得の元一人山へと逃げますが、家族も漁村諸共に津波は容赦なく襲いかかります。

ジヤが暮らし、キノも共に遊んだ漁村が跡形なく消えジヤはキノの家族に引き取られ暮らす事になります。

あれほど恐ろしい津波があったにもかかわらず、人々は漁業を忘れる無く再建を図ります。自分達が生まれ育ち、多くの事ことを学び楽しい想い出もいっぱいの地は人々の心から離れることはなく、ジヤもその再建に尽力します。

キノの妹と結婚し、二人の新しい門出が始まります。現代の様に全てが合理的に考えられる時代になりながら、東日本大震災で今尚帰る事の出来ぬ故郷を捨てられず人々の気持ちがじんわりと胸に響きます。

自分達が生まれ育てられた地はやはり心からは消えることはないでしょう!どんな恐ろしい想いをした所でも、私達の胸には懐かしく楽しかった想い出が脈々と生き続けているのだと思います。

この作品は映画化もされているようですが、津波と言う災害を特殊撮影の元、どのような仕上がりになっているのかが気になりますが、古い作品ですから見る事が可能やら不明です。

ニックネーム: ムーミン2号 投稿日:2013/03/10

日本人の“こころ”

パール・S・バックさん、と言えば「大地」という長編の作者であり、ノーベル文学賞作家、というくらいの知識しかなかった。長く中国に住まいし、「大地」も中国が舞台の小説だ。そのバックさんが児童書として書かれたのが「つなみ」。日本にも滞在した経験もあり、その時の印象が作品に大きく反映されているようだ。
ここで扱われている「つなみ」は地震によるものではなく、火山活動によるものだが、日本のとある寒村で漁をいとなむ人々は家もろとも津波にのみこまれてしまう。段々畑を登り切ったところにあるキノの家は百姓で、漁村に住むジヤとは大親友。その家では末っ子だったためにジヤは家族に上にあがるよう説得され、キノの家に助けられる。キノが持つ素朴な疑問に父親が明確に答えていくのだが、その言葉が読者の胸を打つ。ジヤを助けたあと、キノが「ジヤはもう二度と幸せになれんような気がする。」と言うと、父親は「いや、いつかなる。『生は死より強し』だ。」と言って心の回復を自然に待つよう促す。キノは再び「ジヤが父ちゃんや母ちゃんや兄ちゃんのことを忘れられるわけがねぇ。」と叫ぶと「忘れられんじゃろうし、忘れちゃいかん。ジヤの父ちゃんたちは生きていた時と同じように、死んでもジヤの中で生きとるんじゃ。いつかジヤはみんなが死んだということを、ジヤの一生の一部分として受け止める時が来る。」と話して聞かせる。
その他にも、この父親の含蓄のある言葉に何度ハッとさせられただろうか。ここには日本人の“こころ”が見事に描かれていると感じた。万事合理性こそ第一となってきた日本にあって、かつて日本人が抱いていた自然観、死生観、思いやりの心などを今一度、思い出させてもらうこととなった。
バックさんがどのくらいの期間、日本に滞在されたのかはよく知らないけども、さすがに鋭い感性の持ち主であったに違いないと思わされる。
物語は、たくましく成長したジヤが、かつてはその父親が持ち主であった海辺の土地へ家を建て、キノの妹を嫁にもらい、そこでは海の方へは設けられないのが普通であった窓を、海の方へ開けた、海に立ち向かって生きる! と宣言するところで終わる。海に向けて開けられた窓は、新しい時代へ飛び出ようとするジノの決意そのままだ。
2年前の3.11の際、思い出されたかのように増刷された本書は、アメリカでは挿絵は北斎や広重の版画が用いられたそうだが、日本版は黒井健さんがイラストを担当されている。新見南吉の絵本「ごんぎつね」など忘れられない作品が多くある黒井さんのイラストは、優しく、美しく、魅力的。
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