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本 34丁目の奇跡

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本-34丁目の奇跡
著者: ヴァレンタイン・デイヴィス (著)
片岡しのぶ (訳)
定価 ¥1,296(税込)
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商品情報

出版社名
あすなろ書房
発行年月
2002年 11月
ISBNコード
9784751521922
版型
--
ページ数
163P
平均評価
(4)
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ブクレポ
1件

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ヴァレンタイン・デイヴィス OFF
片岡しのぶ OFF

内容紹介

ニューヨークシティー、マンハッタン34丁目にあるメイシー百貨店。
おもちゃ売り場のサンタクロースとして、一人の老人が雇われた。
彼の名はクリス・クリングル。
その風貌はサンタそっくりだった。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

著者情報

ヴァレンタイン・デイヴィス
ミシガン大学卒業後、イェール大学大学院で演劇を学ぶ。小説に『春の珍事』、映画脚本に『34丁目の奇跡』『グレン・ミラー物語』などがある
片岡 しのぶ
和歌山生まれの岩手育ち。国際基督教大学教養学部卒業。翻訳工房パディントン&コンパニイを夫と共同主宰

ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: ムーミン2号 投稿日:2014/01/04

目に見えない善いもの

訳者あとがきにあるように、この本は1947年の20世紀フォックス映画「34丁目の奇跡」とほぼ同時に完成された物語で、その映画の脚本原案作者が本書の作者でもあるのだ。要するに1つの種から映画と小説という二つの果実ができあがった、といったものだろうか。
これまたクリスマスのお話なので、お正月も過ぎたこの時季には外れているといえば外れている。
もともとは、クリスマスはキリスト教におけるイエス・キリストの降誕(誕生)を祝う祭であり、その降誕祭が12月24日の日没から25日の日没まで行われるものである、なんてことはちょっと調べればわかる。信者でない限り、我々日本人には関係のないもののはずだが、今やその本筋は別物となって、そこから派生したクリスマス・プレゼント、あるいはイベントに多くの興味が集まっているのも言わずもがなのことだろう。
もちろん、この物語はクリスマスにまつわる不思議なお話なのだが、ディケンズの『クリスマス・キャロル』が単なるクリスマス物語でないのと同様、カレンダー上のその日のお話だけというわけではない。

老人ホームに暮らすクリス・クリングルという老人は、ある日ニューヨーク一番のデパートが行うクリスマス・パレードのサンタ役が酔っ払っているのをみて憤慨していたところを、パレードの責任者だったシングルマザーのドリスにサンタ役を依頼される。そのハマりぶりがみごとだったので、デパートのプレゼント・コーナーでのサンタ役として雇用される。
このドリスという女性、7歳の娘・スーザンには真実のみを教えるをモットーとしている為、超のつく現実主義に凝り固まりかつがんじがらめになっている。自縄自縛といったところか。弁護士のフィリップも本当は彼女を食事に誘い、肩の一つも抱いて夢を語りたいのだが、鋼鉄のような彼女の鎧にいつも跳ね返されている。だから、スーザンも全く子どもらしくない。
ところが、クリスがサンタ役をしだしてから、この34丁目にあるデパートは大いに人気を博するようになってきた。なぜなら、自分とこだけでは誂えられない商品がライバル(と社長以下が思っている)のデパートにはあるよ、とか他の店で安く買えるよ、などと彼がアドバイスしていたからだ。要するに真のクリスマス精神(=善意)を回復しようとするクリスの試みが功を奏してきたのだ。他のデパートやティファニーだのカルティエだのという店でもそれが取り入れられだした。
ところがところが、これを快く思わない人物が出てくる。クリスとちょっとしたイザコザで頭をコツンとやられたデパートの専属医師・ソーヤーが彼を目の敵にし、最終的には彼が精神異常であるかどうかを裁判で争うことになってしまった(裁判になるところがアメリカらしい)。クリスを弁護するのはフィリップだ。マスコミ各社はクリスを応援する。彼にアドバイスを受けた人たちも、その噂を聞きつけた人たちもクリスを応援するが、裁判の行方は彼には不利。だって、サンタなんか非現実的だし、だいたい空想上の人物がいるはずがない、とソーヤー側は勝利を確信している。そして…奇跡が起こる、というストーリー。
クリスと接している内に、ガチガチに固められていたドリスの鎧も一つ外れ二つ落ち、となるのだが、当然スーザンも子どもらしさをどんどん取り戻していって、ついにはサンタさんに家が欲しい、と願うことになってしまった。さぁて、それは叶うのか? 叶うにはフィリップとドリスが仲良くならなければならないが…。

12月24日あたりのテレビも、一人でその日を過ごす女性を追ったりとか女子だけのクリスマス会の様子を取材したりと大きなお世話合戦を繰り広げている日本。70年近く前のアメリカだって現に目に写り、耳に聞こえ、手に触れるものだけしか信じようとしない状況だったのだろう。
クリスがポツっと「ドリスとスーザンには“夢”ってものがない」とつぶやく。
クリスマスをどうのこうの、あるいはサンタクロースを信じる信じないという物語ではない。目に見えない善いもの-愛とか、喜びとか、幸せとか-そういうものを年に一度でも、できれば何度も、感じてもらって笑顔になってもらって、そういう世の中を、心の中で思い描くのはアホくさいことではないはずだ。

なお、クリス・クリングルはサンタクロースの別名だとか??? だからクリスはサンタなんだってば! って言われてもねぇ…よくわかんないです、日本人なもんで。
映画は観ていない。そんな古い映画、レンタルにあるのかなぁ? 探してみようか。
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