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本 兎の眼

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本-兎の眼
著者: 灰谷健次郎 (著)
定価 ¥2,052(税込)
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商品情報

出版社名
理論社
シリーズ名
理論社の大長編シリーズ
発行年月
1978年
ISBNコード
9784652010020
版型
--
ページ数
317P
平均評価
(4)
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ブクレポ
1件

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灰谷健次郎 OFF

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: 3ki 投稿日:2010/11/28

あえてこのタイプを選んだのは、…

あえてこのタイプを選んだのは、この挿絵が大好きだったから。
人に心を開かない子どもが、不器用で新米の小谷先生に、次第に心を開いていく。
それがハエでも大丈夫。
「ぼくは じっと じっと みた。」
思わず拍手を送りたくなるシーンです。
難しい漢字がいっぱいあったので、父がふりがなを振ってくれて読んだのを覚えています。





再読レビュー(千字では収まらないので)


自分は貧しくは育てられなかった。
両親は共働きで、姉は少し寂しい思いをしたらしいが、わたしは何でも「そういうものだ」で受け入れるタチだったらしく、いっかな寂しい思いをしたことがない。
授業参観を見に来ない親に不満はなかったし、運動会の日の弁当は、隣の家の人が持ってきてくれたけど、それにも納得していた。
親は寂しい思いをさせた分、金には苦労させないと言っていたけれど。

人は、自分で納得した分だけ、幸せになれるものであって、状況はあまり関係が無い。親がべっとり甘やかしてくれた家の子の方が、不満はあるかも知れない。
家族なんて、それぞれ、人もそれぞれなんだろう。

この本との出会いは、小学校3年生の時で、父が読んでいたのに興味を持つと、難しい漢字にはルビを振ってくれ、そのまま読んだ。
読み終えても特段感想を聞かれることもなかったし、それは必要なことでは無かった。

これは、新米教師の小谷先生の話であり、子どもたちの話である。
今はずいぶんエコだとかリサイクルだとか、地球環境だとかでゴミを減らす努力をしているけれども、わたしの子ども時分は、たくさんあることが幸せで、富で、力だった。消費することが喜ばれ、ゴミも大量、ゴミの埋め立てでできた島に「夢の島」なんて、悪い冗談かという時代である。
大量に出たゴミは処分場で処理されるのだけれども、技術も環境配慮もない時代にできた処分場は、大量の灰を降らせ、地域住民を困らせ、そこに住み込む臨時雇いの処分場の労働者は、文句も言わず、危険な環境下と安い賃金で働かされている。
もちろん家族だから、そこにも子どもたちはいる。しかし、姫松小学校では、少し異端の存在で、地域住民からも「処理場の子」、先生たちからも「汚くて困った子たち」というレッテルが貼られ、苦しい思いをしている。
そういう背景で暮らすそれぞれはたくましい。
不満はあるけれども、それぞれが工夫し、それぞれが幸せだ。
親が蒸発すれば、乞食の真似をしておちょうだいをする。犬が犬取りに取られれば、車を襲撃する。小さい子に勉強を教えてやって金を取る。事件は多い。先生に対して不当ならば怒る、嬉しければ懐く、自然な感情を発揮し、おもねらない。
自分の幸せは自分で決める。たくましさという、今に欠けているような力がふつふつとわき上がってくるような子どもたちである。

小谷先生の気になる子どもは臼井鉄三、処分場の子で、両親が亡く、祖父に育てられ、キチという犬と暮らしている。
授業中、話もしない、ノートを開きもしない、気に入らないことがあればかみつく、そんな鉄三とのすれ違いから始まる物語は、小谷先生の成長を描いている。
鉄三も成長する、でも、それに後押され、先生も成長していくのだ。

子ども心に感じたことには、大人も悩み苦しみ、間違い、傷つき何かを見つけ出していく、そういうプロセスの渦中にあり続けるということだったように思う。
自分が考えたこともないような、貧しい子どもたちの境遇や、朝鮮人差別、障害児差別もあるが、それらはすべて、未熟な人のもがきであるように感じられた。
「済まなかった」で済まないものはたくさんあるにしても、それを持って生きるとき、成長の種に変化させることができる、そんなことを子どもなりに考えながら読んでいたように思う。




それにしても、貧しくはなかったが、贅沢ではなかった子ども時分、家の本、図書館の本以外に新しい本を買って貰うチャンスはそう多くない。すると、家の本を何度も読み返すのが当たり前で、年に1,2度は読み返す、という習慣は、十代のうちは続いた。
読み返し候補の一冊だったこの本は、さて、何回読み返したろう、何度も読んだはずなのに、最近のブランクが長く、今回、新たな感動で再々(×?)読できた。
新しい本を買えないで、同じ本を何度も読み返す贅沢、思い出しましたよ。
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