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本 桜風堂ものがたり

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本-桜風堂ものがたり
著者: 村山早紀 (著)
定価 ¥1,728(税込)
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商品情報

出版社名
PHP研究所
発行年月
2016年 10月
ISBNコード
9784569831084
版型
127×188mm
ページ数
382P
平均評価
(4.5)
: 1件
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ブクレポ
2件

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村山早紀 OFF

内容紹介

万引き事件がきっかけで、長年勤めた書店を辞めることになった青年。
しかしある町で訪れた書店で、彼に思いがけない出会いが…。
田舎町の書店の心温まる奇跡。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: こたろう 投稿日:2017/02/04

暖かな気持ちになれる一冊です。

だいぶ前にまーちさんが絶賛されていた(評価は☆五つの満点でした)村山早紀さんの書店を舞台にした作品。予約がとどいて今頃読みました。


うーん、人によって印象は変わるというか、童話風の語り口がやや苦手かなと思います。
シリアスな物語ではない、おとぎ話のような童話のような世界観がスイートで暖かな雰囲気を感じさせる優しい物語です。


はじめに出てくる書店、銀河堂は村山さんの作品ではおなじみの「風早」の街にある百貨店に入った大型の本屋さん。そこに勤める月原一整はこれもカリスマ的な店長から埋もれていた作品を探し出して光を当てるの才能のある「宝探しの月原」と呼ばれているくらいです。
しかし家族を亡くし人付き合いが苦手で心因性の足の痛みまで感じている彼は、お店をたびたび訪れて万引きしていく少年を見かけ、外まで追いかけていき、少年が車に引かれるのを見てしまいます。自責の念にかられる月原、そしてそれ以上に責める社会。
責任を取ってお店をやめる月原ですが心残りがありました。
それは「四月の魚」という新刊でした。
このままで売れるだろうかという心配は銀河堂に残った店長や副店長、そして月原に想いをよせる二人の女性のおかげで解消されていきます。


そして月原はブログで知り合った田舎町の書店「桜風堂」を訪れるのでした。


月原青年がやさしいおとなしい雰囲気で宝島のようなオウムをつれて訪れる書店、桜風堂は古い街並みににあうしずかな、一種昔の本好きな人の聖地のような雰囲気に描かれています。
ラノベもすくなく、周囲にほかの本屋もコンビニもないという立地条件と書店主が育ててきた顧客層が他にはない紙の本の聖地のようにエガがれていると感じました。


ネコのアリスと桜風堂に身を寄せる少年の物語、そしてわけありの「四月の魚」をめぐる暖かなストーリー。


どれも刺激の少ない色合いにそろえた口あたりのいい、村山さんらしい作品だなと思います。
リアルな小説ではこういうストーリーにはならないでしょう。
良くも悪くも「村山早紀」らしいお話でした。

ニックネーム: まーち 投稿日:2016/10/09

一冊の本をめぐる、奇跡の物語

まず最初に書いておきたい。この作品、本当に素晴らしかった。私のレポで、どこまでこの作品の素晴らしさを伝えることができるか、自信がないのだが・・・

この作品の主人公である、月原一整(いっせい)は、風早という街の、古い百貨店の中にある、「銀河堂書店」の文庫担当の店員である。彼は、隠れた名作を見いだす才能があり、『宝探しの月原』と、店長から呼ばれるほどだった。


ところがある日、万引き事件が発生し、犯人の少年を月原が追いかけたのだが、その少年が道路に飛び出し、車にはねられてしまったのである。さいわい、命に別状はなく、少年は心から反省し、両親と共に、店に、ていねいに詫びたのだった。
しかし、無責任なネットの住人たちや、世間の人々が、少年をそこまで追い込んだ書店員に対し、怒りをぶつけてきたのである。銀河堂書店の店員たちや、他の書店員たちも、月原に罪はないことを理解していたが、店や、テナントとして入っている百貨店に迷惑がかかることを懸念し、月原は、書店を辞める決意をしたのである。


しかし彼には、書店員以外の仕事は考えられなかった。そんな彼は、以前から店のブログを読んでいた、「桜風堂」という、さびれた田舎町にある書店の店長に会いに行きたいと思い始める。月原は、そのブログが、しばらく更新されていないことが気になっていたのである。
連絡をとり、会いに行ってみると、桜風堂の老店主は、病気で入院中だった。すっかり弱気になっている彼から、月原は、店を預かってくれないかと頼まれたのである。店を好きにいじってかまわないという、夢のような話なのだが、彼は、自分が置かれている立場を考え、迷うのだった。


ある人物の助言がきっかけで、依頼を受ける決意をした月原。しかし彼には、銀河堂時代に、どうしても売りたいと思っていた本があり、それだけが心残りだった。「四月の魚」という、かつて、ドラマの脚本家として一世を風靡した、団重彦の作品である。


そんな彼の想いは、彼が去ったあとの銀河堂書店の店員たちに、充分伝わっていたのだ。ゲラを読んだ店員たちは、「四月の魚」という作品に対し、さまざまな想いを呼び覚まされる。そして、それぞれの得意分野で、その作品をPRするために、必死の努力をするのだった。そして彼らの想いは、書店内にとどまらず、彼らとつながりのある人たちへと波及していったのである。


そしてついに、発売の日を迎え・・・


この作品、単なる書店の物語ではない。大型書店と、昔ながらの書店の現状を描きつつ、奇跡の一冊が生まれるまでの過程、さらに、月原の境遇と、「四月の魚」という作品とのつながり、そして、月原と関わる人たちの秘密など、実に、奥が深い作品なのである。
そこに、猫やオウムなどの動物も加わっていくのだが、アリスという猫の話が、この作品の重要なテーマの一つになっていたことが、最後にわかる。


この作品、読んでいくほどに、どんどん惹き込まれていく。そして、読み終わった余韻にひたりながら、著者によるあとがきを読むと、著者が、この作品に込めた想いが、「四月の魚」という作品に、団重彦が込めた想いと重なっているということがわかった。


本当に素敵な作品で、読むのを止めることができないほどだった。
切なく、心温まるこの作品。是非、映画化してほしいと思った。
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