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本 馬を盗みに

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本-馬を盗みに
著者: ペール・ペッテルソン (著)
西田英恵 (訳)
定価 ¥2,484(税込)
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商品情報

出版社名
白水社
シリーズ名
EXLIBRIS
発行年月
2010年 12月
ISBNコード
9784560090138
版型
--
ページ数
261P
平均評価
(4)
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ブクレポ
1件

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ペール・ペッテルソン OFF
西田英恵 OFF

内容紹介

「ぼくら、馬を盗みに行くんだ」1948年、スウェーデンとの国境に近いノルウェーの小さな村で、父さんと過ごした15歳の夏…そこから50年余りを経た1999年の冬、人里離れた湖畔の家で一人暮らす「わたし」の脳裏に、消えた父との思い出が鮮明によみがえる。
ノルウェーを代表する作家による、みずみずしくも苦い青春―老境の物語。
40以上の言語に翻訳された世界的ベストセラー。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: こたろう 投稿日:2017/04/04

ノルウェーの自然を舞台に描かれるみずみずしくも苦い物語

物語は現在と過去を行き来する。
1999年妻を亡くし一人暮らしをするために、人里を離れた湖畔の小屋に電話もテレビもない生活を送りに来た67歳の主人公。
一匹の犬とディケンズの本だけが友の生活が始まる。
が、厳しい自然環境に自らの死を重ね合わせ、怯える「冬」の生活でもあった。


近くに住むただ一人の隣人との出会いが、主人公に1948年の父と過ごした「夏」の日々を思い出させることから、物語はゆっくりと動き出す。


タイトル「馬を盗みに」は少年だったころ、友達に誘われて牧場の馬に早朝乗りに行った冒険談を指す。ヨンという名の少年は快活に、そして上手に「馬を盗む」ことをやってのけるのだが、彼には主人公にどうしても言えないことがあった。そしてその冒険譚の翌日、姿を消してしまう。
理由がわかったのはヨンがいなくなった後の事だった。


回想は続き、父と樹を切って材木として売るために川に流した思い出が語られ、それと同時に父のもう一つの顔、それはナチスドイツに抗戦するための、仕方のない選択ではあったけれど、家族としては、という部分が明らかになっていく。
そしてそんな陰りをふくんではいても、主人公の「夏」はきらきらと輝いていて、今おかれている「冬」の現実とは対照的だ。
けれど回想のきっかけとなった隣人がやってきて、大雪で倒れふさぐことになった樹を切り、かたずけていく過程、身体を無心で動かすことで、行く手に希望とは言えなくも、なにかかすかな明るみが見えてくるのを覚える。


そして居場所を探しあて訪れてくれた娘との邂逅。


私という現在の主人公と少年だったころの「ぼく」が両方出てきて、たしかに少年のころの自意識は「ぼく」であり老境に入った(私もですが)自意識はけして「ぼく」には帰らず「私」なのだなと、そのあまり見かけない表記に最初は戸惑いながら感心もしました。


この作品にはノルウェーの自然、短いけれどほとんど夜がない夏や、凍てつく長い冬などの環境が大きく影響を与えている気がします。
どれだけ頑張っても小さな生き物でしかない人間の営みをもっと大きな視野で見下ろすような逞しい自然環境、そんな中で暮らすことによって、ようやく見えてくる自分自身。


老いることや別離の悲しみや、そんなものが凝縮されて、けれどどこか明るさを感じさせる深みのある一冊でした。


本書は英語に訳された版のいわば重訳なのですが、そのあたりは読んでいて気になりませんでした。
ベストセラーになったのもうなずける一冊です。
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