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本 土曜はカフェ・チボリで

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本-土曜はカフェ・チボリで
著者: 内山純 (著)
定価 ¥1,944(税込)
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商品情報

出版社名
東京創元社
発行年月
2016年 05月
ISBNコード
9784488027612
版型
127×188mm
ページ数
316P
平均評価
(4)
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ブクレポ
1件

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内山純 OFF

内容紹介

児童書の出版社に勤める香衣は、とあるきっかけで“カフェ・チボリ”を訪れ、常連客となる。
美味しい料理とあたたかなもてなしに毎回すっかりくつろいで、常連客たちは、身の回りで起こった謎について語り始める。
それらはいずれも『マッチ売りの少女』や『人魚姫』などアンデルセン童話を彷彿とさせる出来事で―。
「皆さん、ヒュッゲの時間です」高校生店主のレンが優雅にマッチを擦ると、謎は瞬く間に解かれてゆく。
土曜日だけ営業する不思議なカフェでの安楽椅子探偵譚。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: まーち 投稿日:2016/07/06

謎解きから導かれる、家族の秘密

門柱にかかる、『カフェ・チボリ』と書かれた、小ぶりな金色のプレート。鉄扉を抜けると、そこには、大きな噴水。そして、蛇行した桜並木が続く。公園のような敷地を進んでいくと、ようやく、北欧の一軒家のような建物が見えてくる。薄桃色の美しいレンガタイルと真っ青な屋根、鈍色の窓枠、細密な彫刻を施された半円のティンパヌムを上部に設えたオーク材のドア。ヘンゼルとグレーテルが見つけたお菓子の家みたいな可憐な建物である。思い切ってドアを押し開けると、メルヘンチックな店内かと思いきや、澄んだ空気を感じさせるモダンでシンプルな内装である。


そんな『カフェ・チボリ』の客第一号は、小さな、児童向けの出版社で編集業務を担当している香衣(かい)だった。彼女は、ひょんなことから知り合いになった石川という男性から相談を持ちかけられ、この店で待ち合わせることになったのである。
その石川は、客第三号。彼は、昼間、この店の店主であるレンの自転車とぶつかりそうになり、お店をやっているからぜひ来てほしいと、サービス券をもらったため、香衣も誘ったのである。
そして、客第二号は、如月という、大学で言語学を教えていた、元准教授の女性である。彼女も昼間、この店で働く、シゲさんという男性が道路に転がしてしまったネーブルを拾ってくれたのが縁で、この店を訪れたらしい。


この作品は、そんな『カフェ・チボリ』に、客たちが持ち込んだ謎を解いていく、安楽椅子探偵ものなのだが、最後に謎解きをするのは、デンマーク愛にあふれた自説を語る、老舗バーの熟練マスター風の老紳士・加藤茂吉ではなく、高校生の店主・レンなのである。


「皆さん、ヒュッゲの時間です」というセリフに続いて、謎解きが始まる。ちなみに、「ヒュッゲ」とは、デンマーク語で、“くつろぎ、居心地のよい雰囲気”という意味らしい。


客たちが持ち込む謎は、「マッチ売りの少女」や「みにくいあひるの子」、「人魚姫」や「親指姫」など、アンデルセンの童話を彷彿させるものばかりである。


『カフェ・チボリ』の営業日は、土曜日だけだ。というのは、この店のオーナーは、高校生のレンなので、平日は学校に行かなければならないし、クリスチャンである彼は、安息日である日曜日には商売をしてはいけないと思っている。彼は、自宅の敷地の端っこに、この店を建てたという。つまり、レポの最初で書いた、公園のような部分も、自宅の一部ということになる。どんだけ金持ちなんだよという感じだ。しかも、彼は、有名進学校に通っていて、成績優秀な少年なのである。


この作品、途中までは、一味違う安楽椅子探偵ものかと思ったが、最後の、「雪の女王」を彷彿させる話で、それまでの謎がつながり、意外な展開となっていくのだ。


香衣は、居心地の悪さを感じて家を出たのだが、そんな彼女は、『カフェ・チボリ』を、自分の居場所と感じ、通い詰めるようになった。そして、レンやシゲさん、そして、店の常連客達と関わっていくうちに、自分の家族について見つめ直すようになり、やり直すきっかけをつかんだようである。


さらに、カイの一族は、いろいろと問題を抱えていたようなのだが、謎解きが、誤解を解くきっかけとなったようだ。
そんな感じで、この作品、メインは、謎解きではなく、家族の絆のようなものなのではないかという気がした。レンが店を始めるきっかけも、店のコンセプトがデンマークであることも、彼の、あるセリフにも、深い意味があったのである。
そして、言語学を教えていた如月が登場することもあり、言葉に関する蘊蓄も満載だ。


作品の中のセリフにも、チラッと出てきたが、この作品、「黒後家蜘蛛の会」というシリーズを連想してしまった。


浮世離れした高校生が経営するカフェを舞台にし、アンデルセンの童話と絡めた謎を解き明かしていくという、なかなか面白い作品だった。
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