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本 真実の10メートル手前

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本-真実の10メートル手前
著者: 米澤穂信 (著)
定価 ¥1,512(税込)
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商品情報

出版社名
東京創元社
発行年月
2015年 12月
ISBNコード
9784488027568
版型
127×188mm
ページ数
297P
平均評価
(3)
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ブクレポ
1件

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米澤穂信 OFF

内容紹介

高校生の心中事件。
二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。
週刊深層編集部の都留は、フリージャーナリストの太刀洗と合流して取材を開始するが、徐々に事件の有り様に違和感を覚え始める…。
太刀洗はなにを考えているのか?滑稽な悲劇、あるいはグロテスクな妄執―己の身に痛みを引き受けながら、それらを直視するジャーナリスト、太刀洗万智の活動記録。
日本推理作家協会賞受賞後第一作「名を刻む死」、本書のために書き下ろされた「綱渡りの成功例」など。
優れた技倆を示す粒揃いの六編。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: まーち 投稿日:2016/08/30

ピンポイントで、真実に近付く女性記者

レポの前に、みなさんに、感謝の気持ちを伝えたいと思います。先日読んだ、「作家刑事毒島(http://bookrepo.com/book/show/3108844)」という作品に書かれていた内容が原因で思い悩んでいた私に、沢山の方から、温かい励ましの言葉をいただきました。実は、ブクレポを非公開にすることまで考えていたのですが、みなさんのおかげで立ち直ることができ、新たな気持ちで、ブクレポを書き続けることができそうです。毎日、コツコツとブクレポを書いてきたおかげで、素晴らしい方々と出会うことができ、本当によかったと思っています。拙いレポしか書けませんが、これからも、よろしくお願いします。




では、肝心のブクレポに戻りましょう。


この作品は、記者、のちに、フリージャーナリストとなった太刀洗(たちあらい)万智が関わった6つの事件を描いた短編集である。


『真実の10メートル手前』 経営破綻したベンチャー企業の広報担当だった、早坂真理という女性の行方を捜している万智。彼女は、真理が、妹にかけた電話の内容から、他の報道機関などの予想とは異なる場所に狙いを定める。彼女の予想は的中したのだが・・・


『正義漢』 駅のホームから男性が転落して死亡した現場に居合わせた万智。彼女はその場で、悪目立ちするほどの取材を開始するのだが、それは彼女の作戦で・・・


『恋累心中』 三重県の恋累(こいがさね)という場所で発見された、高校生の男女の心中事件の取材のコーディネーター役を務めることになった万智。しかし、彼女がその役割を引き受けたのは、彼女が取材している事件と、その心中事件につながりがあったからで・・・


『名を刻む死』 一人暮らしの老人が、自宅で死んでいるのを発見した、近所に住む男子中学生。その少年のところに取材に訪れた万智。どうやら彼には、それまでの報道機関の取材で、言いたくても言えなかったことがあるようで・・・
──これは、男性ならではの話かなぁという気がした。


『ナイフを失われた思い出の中に』 ユーゴスラヴィアから、妹の友人である万智を訪ねてきたヨヴァノヴィチ。彼は、ある事件を取材中の万智に同行することにする。その事件というのは、10代の叔父が、3歳の姪を殺害したというものということになっているのだが、万智は、事件の真相に気付いているようで・・・


『綱渡りの成功例』 台風による豪雨で土砂崩れを起こし、孤立してしまった3軒の民家。そのうちの一軒に住む夫妻が、奇跡的に救出される。彼らの取材に訪れた万智は、彼らが生き延びるために食べていた、ある食べ物について尋ねる。それは、夫妻の心を苦しめていたことのようで・・・


この作品、「王とサーカス」の続編かと思ったのだが、途中(万智の新聞記者時代)までは、「王とサーカス」以前の話ということになる。「王とサーカス」は未読なので、はっきりとは言えないが、読んでいなくても、この作品を読むにあたっては、問題なかったと思う。それよりも、「さよなら妖精」という作品を読んでいないことの方が重要だった。「ナイフを失われた~」は、その作品の15年後の話になっているのである。「さよなら妖精」を読んでいないので、万智と、ヨヴァノヴィチの妹が、どのような交流をしたのかがわからず、とても残念だった。


作品全体の印象としては、とにかく、万智という女性は、勘が鋭い。ピンポイントで、事件の真相に近付いていくのである。好みにもよると思うが、私は、逆に、あまりにもあっさりと手がかりをつかんでしまうのが、少し物足りない感じがしてしまった。しかし、どの話も、万智が、周りの人たちとは違った視点で事件を追っていく様子が、落ち着いたトーンで描かれていくのが印象的だった。


太刀洗万智という女性、非常に興味深い。「さよなら妖精」と「王とサーカス」も、是非、読んでみたいと思った。「王とサーカス」は、図書館に予約済みなのだが、あとから出版されたこの作品よりも大人気で、当分回ってきそうもない状況である。
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