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本 王とサーカス

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本-王とサーカス
著者: 米澤穂信 (著)
定価 ¥1,836(税込)
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商品情報

出版社名
東京創元社
発行年月
2015年 07月
ISBNコード
9784488027513
版型
127×188mm
ページ数
413P
平均評価
(4)
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ブクレポ
2件

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米澤穂信 OFF

この商品について

2016年本屋大賞 ノミネート作!

内容紹介

二〇〇一年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。
現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。
太刀洗はジャーナリストとして早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり…。
「この男は、わたしのために殺されたのか?あるいは―」疑問と苦悩の果てに、太刀洗が辿り着いた痛切な真実とは?『さよなら妖精』の出来事から十年の時を経て、太刀洗万智は異邦でふたたび、自らの人生をも左右するような大事件に遭遇する。
二〇〇一年に実際に起きた王宮事件を取り込んで描いた壮大なフィクションにして、米澤ミステリの記念碑的傑作!

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: まーち 投稿日:2017/03/27

ジャーナリズムの在り方

この作品は、「さよなら妖精(http://bookrepo.com/book/show/3135055)」という作品から10年後の話で、「さよなら妖精」では、主役ではなかったものの、抜群の存在感を示していた太刀洗万智が、主役となって登場する。彼女は、ある理由で、6年間勤めた新聞社を辞め、フリーライターとして活動を始めた。
そんな彼女の、フリーとなった初仕事が、知人の雑誌編集者からの依頼である、海外旅行特集だったのである。
ところが、事前取材のため、ネパールに向かった万智は、予想もしなかった事件に巻き込まれることになるのだ。


彼女がネパールに到着した矢先、国王をはじめとする王族一族の殺害事件が発生する。
万智は、早速、取材を開始したものの、政府からの発表は、到底信じられるようなものではなく、市民は暴徒化していく。


そんな中、万智は、彼女が宿泊している宿の女主人の紹介で、王宮の警備を担当している、ラジェスワルという軍人と対面することとなった。
ところが、ラジェスワルは、事件については何も語ろうとせず、逆に、万智は、自分の仕事について彼に指摘されたことで、自分が信じてきた価値観にナイフを突きつけられたような気持ちになるのだった。


ところが翌日、そのラジェスワルの死体が発見されたのである。
偶然、その現場を通りかかった万智は、彼の体に刻まれた文字に目を引かれ、迷わずシャッターを切った。
しかし、当然のごとく、被害者と最後に会っていたと思われる万智は、警察に容疑をかけられることになり・・・


この作品は、ネパールで実際に起きた王宮事件をモデルにして書かれている。
その事件の真相は、いまだに、謎に包まれているようで、この作品でも、真相にはたどり着いていない。


しかしながら、この作品のテーマは、事件の謎解きではないことが、最後まで読むとわかる。
ラジェスワルに指摘されたことも含め、ジャーナリズムの在り方のようなものが、本当のテーマなのではないかと思った。
終盤での、ある人物との、グサッと胸に突き刺さるようなやり取りは、あまりにも切なく、万智にとっては、残酷なものだった。


この作品、読み終わってみると、作品のあちらこちらに伏線が張り巡らされていたことに気付く。
派手な謎解きがある話ではないが、逆にそれが、いい味を出している。


ネパールというと、私にとっては、大好きな「少年アシベ」というマンガの中で、主人公のアシベくんの親友であるスガオくんが引っ越していった国という印象が強かったのだが、この作品を読んで、ネパールという国の実情を知り、本当に自分は何も知らないのだということを痛感した。


実際に起きた事件を描きつつ、ジャーナリズムの在り方を問う、読みごたえがあるとともに、考えさせられる作品だった。

ニックネーム: アーミー 投稿日:2016/06/11

スクープにご用心!

2001年6月に実際に起こったネパール王族殺害事件を背景に
タイトルからは想像できないようなストーリー展開をするこの作品、
報道とはなんだろう、と考えさせられた。

主人公太刀洗万智は、
知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、
事前取材のためネパールに向かった。
現地で知り合った少年サガルにガイドを頼み、
穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、
王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。

万智はジャーナリストとして早速取材を開始するが、
彼女が最後に取材を申し込んだ軍人ラジェスワルが
背中に謎の言葉を刻み込まれた死体として発見される。
警察が来るまでの間に、死体を見た万智は
瞬間的にカメラのシャッターをきり、写真に収める。
そのあと、万智は警察から殺害容疑で取り調べるを受けることに・・・。
ラジェスワルの死は王族殺害と関係があるのか。
彼の背中の文字はどういう意味か。
ラジェスワルがネパールの裏切り者で事件の犯人ならば、
万智が撮った彼の死様の写真は
他の誰も撮っていないので、大スクープとなるのだが・・・・。
いくつか、事件の流れに府の落ちないものを感じた万智は、
もう一度、ジャーナリストの原点に戻って
一連の時間軸と事実を考えなおし、ついに真実を突き止めた。

ジャーナリストの写真は
事実とそこから放たれるメッセージ性が見る人を引きつけるが、
それが残虐であればあるほど、
「現場にいて何をしていたのか、助けなかったのか」と
非難にさらされる場合がある。
それでもそこにある現実の姿をありのまま
知らない人に伝えたいという気持ちがジャーナリストの魂だというのだ。

なるほど、と思う。
読者の興味を引くのが目的であることないこと書くのは
週刊誌に多いような気がするし、
反面、新聞は真実のみを正確に書き表すような努力をしていると思う。
ジャーナリストとして生きていくのなら、
嘘や偽りの報道は避けたいものだろう。
大スクープになると思われるネタでも、慎重に裏をとらなければならない。
この作品は
ネパールという一見平和な国の裏事情とともに、
そんな厳しいジャーナリストの世界を書き表していたと思う。
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