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本 クラウド・コレクター 雲をつかむような話 手帖版

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本-クラウド・コレクター 雲をつかむような話 手帖版
著者: クラフト・エヴィング商會 (著)
定価 ¥1,026(税込)
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商品情報

出版社名
筑摩書房
シリーズ名
ちくま文庫
発行年月
2004年 04月
ISBNコード
9784480039279
版型
--
ページ数
303P
平均評価
(4.5)
: 1件
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ブクレポ
2件

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クラフト・エヴィング商會 OFF

内容紹介

クラフト・エヴィング商会の先代である祖父が愛用していた古い皮トランク。
その底から古ぼけた手帖がでてきた。
そこには、不思議な国アゾットに関する、驚くべき旅行記が記されていた。
読み進むうちに、孫にあたる三代目は、奇妙な物の数々に出会うことになる。
得体の知れない機械、判読不能の書物やポスター、奇妙な譜面や小箱、そして酒の空壜らしきもの。
壮大なスケールの冒険ファンタジー。
1995年単行本版に加筆し、イラスト満載の手帖版。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: こたろう 投稿日:2014/01/02

不思議な国、アゾットヘ旅した記録を綴った手帳に導かれてめぐる不思議な旅の記録。

本当なのか嘘なのか、一見首をかしげてしまうような、巧妙でユーモアと知己にあふれた文章が続く、他では決して読むことのできないクラフトエヴィング商會ならではのファンタジーです。

オルガン数という言葉を本書で初めて知りました。
祖父が訪ねたアゾットで渡された初めの特性パスポートのナンバーが142857
これがオルガン数なのだそうです。
次の国(たくさん連なる国を訪ねる趣向です)でのパスポートが285714
つづいて428571 571428 714285 857142
二番目からの数字はそれぞれ142857の倍数で、142857という数字の並び替えでもあります。
そして最後に145857に桁数倍(6倍)した数字が999999
このような不思議な数字のことをオルガン数と言い他にもいくつもあるそうです。

まずそんな数字あそびで幕を開けるアゾットという国を多才でちょっと古めかしいたくさんの絵、図録が彩っています。
実はクラフト・エヴィング商會というのは吉田さんご夫婦が三代目なのだそうで祖父にあたる吉田傳次郎氏がすでに雲売りますという広告を出されているのだそうです。
その吉田傳次郎氏が残した手帳に続かれた不思議な国、アゾットへの旅を数々のイラストを交えて展開したクラウドコレクター雲をつかむような話の手帳版になります。
手帳版という以上、それ以前に写真を多く掲載した大型本があるのだそうです。
しかし文章に制約があり、一面手帳版の方が物語を思うように展開できたとあとがきで書かれてもいます。

当時の手帳の文章が薄い青い活字でつづられ、それに対しての考察等が普通の濃さで印刷されています。
アゾットという架空の世界への物語を思いつき詳細に気づきあげていくには、悲しい時代背景というのがその後見えてくるのですが、そのようなことを除いても、この不思議な企みとちょっぴりのいたずら心をたたえた、フワフワ雲の上を漂ってきたような気分になる素敵なファンタジーでした。
続編というかアゾット辞典というべき「すぐそこの遠い場所」も出ているそうです。

これまでは吉田篤弘氏の作品にかぎって読んできたのですが(小説偏重の気味があって)クラフトエヴィング商會の諸作も捨てがたいなと、読書の輪が広がってうれしいような困ったような気持ちになっているところです。

ニックネーム: 3ki 投稿日:2012/06/02

「オジサン イン ワンダーランド」

高い山に登り、雲を手につかんだ。握った手を開くと、そこには何も見つからない。
永遠を表す数字は何?

永遠、忘却、旅。
わたしたちを刺激してやまないものばかり。

数字には意味がある。
2は偶然。3は必然。
7は有限。8は無限。
だからそれがことわざや慣用句にも出ている。魂に刻み込まれている。
「七転び八起き」は有限回転んでも、無限に立ち上がれ! という意味らしいし、八岐大蛇や八百万も「数え切れない」8らしい。
そんな風に聞いていたので、数を仕掛けの一つに使ったこの話は、ずっとぐるぐる頭の中を駆け巡る。
「7」が、とても大切な数字。

これは、「オジサン イン ワンダーランド」かな。読み始めて日常から不思議の世界へとこぼれ落ちるような様が、ルイスキャロルの「不思議の国」&「鏡の国」に思えてくる。よく分からない符号。
それも文中に扱われているけれど、読み進めると宮沢賢治の「やまなし」も浮かんでくる。幻灯の物語。ファンタスマゴリア。
それから「ガリバー旅行記」。そんなものを併せ持つ。
どんな物語にも似て、ふしぎなアゾットへと誘われる。
書き手の祖父が戦時中に旅した手帳の読み解き。
言葉遊びが好きなんだろうおじいさんの遊び心。

読んでいると中につけようとしたブクレポタイトルが、何だ、判じ物の答えの一つだった。
最後に明かされるこの秘密は、昔はまっていて、実際に手書きで作ったことがあるものだったから、分かってしまったのかな。
「21」にまつわる話。

最後の「クラウド・コレクター」の秘密。
わたしも、こんな「雲をつかむような話」をしたいな。
ここに描かれてはいなかったけれども、語り手は3代目、たどり着く先を表しているような気がする。
語り継ぐようなものでなくていいから。




後書きに衝撃。単行本版とかなり違っているらしい。勧めてくれたあの人が読んだのとずいぶん違っているのだとしたら、もう一度探さないとかなあ。
それから「すぐそこの遠い場所」というのが姉妹編らしいので、そちらも探さないと。
それも、雲をつかむような……話?
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