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本 猫語の教科書

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本-猫語の教科書
著者: ポール・ギャリコ (著)
灰島かり (訳)
定価 ¥626(税込)
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商品情報

出版社名
筑摩書房
シリーズ名
ちくま文庫
発行年月
1998年 12月
ISBNコード
9784480034403
版型
--
ページ数
206P
平均評価
(4.5)
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ブクレポ
2件

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ポール・ギャリコ OFF
灰島かり OFF

ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: ムーミン2号 投稿日:2015/01/28

実は鋭い人間観察の書

この本の本当の著者はネコさんである(メス)。ネコさんがタイプライターを打って作成した「ネコによるネコのための処世術」を書いているのだ。
それをポール・ギャリコさんが解読し、ある猫恐怖症の編集者が出版にこぎつけたもの、ということになっている。
この原稿はツィツァというネコさんがタイプライターで入力したもので、ツィツァの前足の大きさが人間の指よりちとデカイことから、正確な打鍵ができずに暗号文のようになっていたのをギャリコさんが解明して、文章をおこした、という“前提”になっている。


猫好きのみなさま、必読書ですよ。
まさか、本当に猫が人間を支配して自らの生活を豊かにするよう常に気を配っているとか、あのかわいい仕草にはそんな意味がこめられていたのか!? なんてことはないだろうけど、猫たちのいちいちの仕草が思い起こされたり、あるいはこの著者であるツィツァと人間とのやりとりがいちいち目に浮かぶようで、猫好きにはたまらない本だろう。写真も豊富に掲載されていて、ツィツァがその章で話題にしている状況にピッタリな写真が載っかっているのを眺めていると、自然と顔もほころんでくるというものだ。


まず、何より大切なのは理想的な家に飼われるよう、家庭を観察し、男性の方を籠絡すれば家の中で過ごせることが書いてある。(女性と猫とは似ているとも書かれている…ナルホド)
できれば夫婦のみの家がいいらしく、子どもがいるのは時に困ったことになるので気をつけなければならないとか、男も結婚もせずにずっと独身のヤツはちょっとヤバイが、何らかの原因で離別し一人身であるならまだまし、とかいうことがまことしやかに語られている。


どうやったら納屋でなく、家の中に入れてもらえるかとか、家の中でいかにしてベッドで寝ることを可能にするかとか、自分(もちろん猫)専用の椅子をいかにして獲得するかとか、高級食料(最高級はフォアグラ)をモノにするにはどうしたらよいかとか、家族が食事している最中、主人(男性)からコッソリお裾分けをいただくためのテクとか、お客様が来られた時の振る舞い方・おもてなしの方法、子どもとの付き合い方、子猫が生まれた時の状況と対応、そして人間との愛、などが猫の仕草や泣き声・ニャオーン(有声・無声)及びゴロゴロの使い方、前足の効果的な使用法(爪をたてず、トントンとするなど)とともに記されていて、これを他の猫が教科書として学習すれば、あなた(もちろん猫)のニャン生(人で言えば人生)はバラ色となるので実践しましょ、と書いてある。
前提は、猫は人間に飼われているのでなく、猫が人間を支配下においている、というもので、そこからして犬とは全く違うのだ。時に犬の事が話題にはなるが、もちろん褒めてなどいないので、犬好きの方はご用心かも。


ここで目次をご紹介すれば、ツィツァが伝えたいことが分かるかもしれない。
人間の家をのっとる方法、人間ってどういう生き物?
猫の持ち物、ネコの居場所、獣医にかかるとき
おいしいものを食べるには、食卓でのおすそわけ
魅惑の表情をつくる、ドアをどうする?、クリスマスのおたのしみ
旅行におともするコツ、母になるということ、じょうずな話し方
猫にとっての正しいマナー、愛について、別宅を持ってしまったら
これはしちゃダメ、子猫のしつけと子猫の自立


可愛い猫の姿態を思い出しつつ読みながら、猫も生きるためにたいへんな努力が必要なんだなぁ、なんて感想をもってしまったけども、ん? ちょっと待てよ! この教科書にあるようなことを本当に猫たちがやっていると思ってしまっているではないか! ギャリコさんの術中に見事にハマってしまった。
読んでみればわかることだが、この本はネコの手を借りての人間観察の書である。それもかなり皮肉っぽい。ギャリコさんの冷徹な目を、ネコの後ろに感じる。


訳文もとてもいい。全編です・ます調ではあるのだが、時々話し言葉のようになって「~だわ」「~するのよ」などと語りかけるような訳文もある。


ブクレポスタッフさんの★大募集★【ブクレポユーザーのニャンニャンニャンな本を教えてください!】にコメントした際、ギャリコさんの本を数冊紹介した中の1冊で、未読だったものだが、探すほどの手間もなく自分の部屋に見つかったのは“読み時”だったのかもしれない。
巻末には大島弓子さんの描きおろしマンガもある。『綿の国星』が猫関係のマンガらしいことは聞き知っているが、読んでないので…。


ワタシが読んだのは文庫版だが、写真の事を考えると単行本の方がいいかも知れない。とは言え残念ながら既に絶版。
同じくギャリコさんの作による『猫語のノート』という本も姉妹編としてある。こちらは文庫化はまだだ。

ニックネーム: ms ばば 投稿日:2013/12/23

猫ですが、それが何か

『ジェニー』を読んだ時もそう思いましたが、ポールギャリコ氏は やはり猫の世界の住人に違いありません。

猫でなければ知り得ないはずの情報満載。
これさえあれば、うっかり猫になってしまっても、すぐに人間を手なずけて、快適な暮らしを手に入れられそうです。

されど、人間の立場から言えば、友人だと思っていた猫達との付き合いを、ちょっと考え直したくなりました。
お前もこんな風に計算ずくで、私の心をとろけさせたのかい?
猫語がわかりさえすれば、一度問い詰めてみたいです。

もしかすると、猫達はエイリアンで、知らず知らずのうちに 地球人を奴隷にしようとしているのかもしれません。 アラ、オソロシヤ~{{{{{(>_<)}}}}}
だとしたら、かなり侵略は進んでいます。
とにかく、支配者と従属者の立場であることは、否めません。

この本は、表紙の通り 猫自身がタイプライターを駆使して書きあげ、それを作者が翻訳したものだそうです。

こうなったら、猫に支配される心地よさを味わいながら、読んでみては如何でしょう。
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