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本 火の粉

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本-火の粉
著者: 雫井脩介 (著)
定価 ¥822(税込)
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商品情報

出版社名
幻冬舎
シリーズ名
幻冬舎文庫
発行年月
2004年 08月
ISBNコード
9784344405516
版型
--
ページ数
577P
平均評価
(4.5)
: 2件
: 5件
: 0件
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: 0件
ブクレポ
5件

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雫井脩介 OFF

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: 3ki 投稿日:2014/10/10

あなたの番

個人的なことをいえば、最近、こういう話が合わなくなってきている。
人の心の歪みを受け止めることが難しくなってきているのか、お話の中くらいは、気持ちよく過ごしたいのか。
まあ、昔から、現実感の乏しいファンタジーが好きだったんだけれど。


そんな愚痴を言いたくなるくらい、いやーな気分が覆う。
隣人を疑いながらの生活って、嫌なものだ。


ことの始まりは、1つの裁判。
判事である勲は、裁判長として、有罪判決が出れば、死刑は免れえない重大事件を審議していた。
一家惨殺。被告人は、夫婦と親しくしていた近所に住む男、武内。夫婦とその6歳になる息子まで殺されたという事件の現場にいて、当人にも、背中にバットで負った打撲痕あった。
判定は、無罪。犯行動機が「贈ったネクタイを身につけてくれないことに腹を立てた」という自白で、動機としては乏しいこと、当人の背中にある打撲痕が検察側の自作自演説をとるには、あまりにもひどいことから、証拠不十分との判断を下した。


程なくして、母の介護を理由に裁判官の職を辞した勲は、再就職先の大学で、武内に出会う。その場で新居のことを話したせいか、それとも偶然か、武内が隣に越してきた。
元裁判官と元被告人という関係もあり、距離をとっていた勲だが、妻の裕恵は、紳士然とした武内を気に入り、母の介護を手伝って貰うようになり、武内は、家に出入りするようになる。
同時期に、周囲に不審なことが起き始める。


裁判中の描写の視点は勲だが、途中の描写は、女たちが視点となっている。
疑うことをしない妻の尋恵。はじめから違和感を感じ、警戒する、息子のヨメの雪見。


武内は一体何ものなのか。




この物語の争点は、「武内はシロかクロか」。
不安の種になるような描写がちりばめられ、読みながら、作中人物と共に隣人を不審の目で見ることになる。

武内は異常者なのか、それとも、一度被告人扱いされたという濡れ衣を着せたまま、色眼鏡で観察した結果なのか。
疑うか、中立を守ろうと努力するか、どちらの立場で読み進めるかで怖さの種類も違うだろうし、事実、起きている犯罪の犯人は誰なのか、不気味さはぬぐえない。


もう一つ言うなれば、この話の男たちは、全くもって、情けない。
介護の手伝いを結局しない元裁判官、娘も3歳になっているのに親の家に居候して、ようやっと司法試験の勉強に本腰を入れ始めた息子。そのほか、頼れる男がいないんですけど。
それに反して、女たちはそれぞれにがんばっていたので、対比が浮き立つ。男で一番がんばったのは、一家の孫娘のまどかちゃんと遊んであげていた、3歳の松井和人くんだね。
強い女たちに主役が取って代わられた感があるのも、やむなし!

ニックネーム: はくあ 投稿日:2014/04/25

こんな人居たら本気で怖いとブルったよ。。。

とにかく怖かった。

感想として簡潔明瞭に言うなら、その一言に尽きる。
タイトルの意味、そういうことだったのねって解ったのはほぼ終盤っていう。 このタイトルでこんなおっかない内容、思い浮かばなかったよ私。

最初のうちはなんだかヌルい印象だった。 裁判とか冤罪とかそういう類の小難しい話かな?でも嫌いじゃない感じだから読むかな~っていう気持ち。

残虐な犯罪、冤罪の可能性、遺族の気持ち・・・そういうのが冒頭多く書かれているなって思ったら、中盤は介護問題や育児に関するエピソードが盛り込まれてきたりなんかして、場面や雰囲気がクルクル変わって飽きが来ない印象です。

ごくありふれた普通の生活が、ひとつ異物が混入したらあっというまに歯車が狂いだす。
巧妙にじわじわと染み込む様に入り込む異物、気が付くと受け入れてしまっているのがきっと普通なんだろうなって思って読んじゃう。
異物の違和感に敏感な人間がいなければ、この物語の結末はどうなっていたんだろう? 違和感を修正するよう、異物を排除するよう頑張った人が居なければ、最初の事件の2例目3例目がきっと出たんだろうなって。

若干ネタバレになっちゃうかもしれないけど、この犯人の異常さ加減には寒気がします。
こんな人間が身近に居たら怖すぎる。
こんなに依存され尽くされるともしかしたら最初は凄く気持ちがイイかもしれない、けど間違いなく鬱陶しくなることは間違いないし、些細なことで裏切りと言われたあげくに惨殺なんてもうありえない。
実際、これ読んだ後に近所の人とか身近な人に親切にされても、一歩引いちゃいそうなくらいにはビビリましたです・・・

ただ内容は凄く面白かったし、分厚い文庫本ではあるけれどあっという間に読破しちゃいました。
怖いのが苦手な方にはお勧めできないけれど、そうではない方には一読頂きたい一冊です。

ニックネーム: 高橋です! 投稿日:2014/03/29

裁判官というお仕事

裁判官の梶間勲は、定年間近に担当した一家惨殺事件の裁判で無罪判決を出す。
その被告人であった武内真伍は、死刑を免れ一転冤罪の被害者となる。
その2年後、退官して大学の教授となった梶間の前に武内が現れ、なんと自宅の隣に引っ越してくる。これは、単なる偶然なのか。
武内は、梶間やその家族に献身的に接し、一見何の問題もないようだが、梶間の身辺に奇妙な事件が次々に起こる。 武内は本当に無実だったのか。


裁判官の仕事というのは、本当に大変なんだと思う。神ならぬ裁判官に本当の真実などわかるはずはないのに、その判断ひとつで無実の人に死刑判決を出すかもしれないし、逆に極悪人を世に放つかもしれない。信念を持って有罪にしても、後年、真犯人がわかって冤罪だとわかることもあるだろうし、逆に、本来受けるべき罰を受けずに世に放たれて、さらなる被害者を生み出すようなこともあるだろう(この手の話は性質上、あまり明らかにならないがあると思う)。
そのときの裁判官の心中は正義感の強い人ほど悲惨だろう。この小説の冒頭にも描かれているが、死刑判決を出すときの裁判官の穏やかならぬものがある。
この小説のテーマからはちょっと離れるかもしれないが、そんなことを感じてしまった。


この本の解説に、「この作家はずっとずっと評価されていい」とあるが同感である。

ニックネーム: あい 投稿日:2013/06/02

こわいこわいこわいこわいこわい

面白かった…きっとこの人は悪なんだろう、いや?違うのか?でもやっぱり…という感情の繰り返し。俊郎にはイライラしっぱなしだった。

ニックネーム: moto 投稿日:2011/06/04

普通に暮らしていた日常に突然ふ…

普通に暮らしていた日常に突然ふりかかってくる火の粉。

裁判官時代に人殺しの罪で裁判にかけられていた男に対して言い渡した無罪判決。
その男が 数年後我が家の隣に引っ越してきた。
それは偶然か否か。

彼の様々な善意に心を開く梶間家の母、妻、息子、孫娘。
その中でただ一人不信感を持つ嫁の存在。
そんな彼女が自分では知らないうちにどんどん追いつめれれて行く過程はかなり怖い。
人が人を陥れるって案外簡単なことなのかなぁと思えてきます。

梶間家の妻、嫁ともなかなかいい人たちだなぁと思う反面。
梶間家の大黒柱で元裁判官 勲やその息子という男どもは
正直情けないというか人としてどうよっていう思いを感じて途中でいらいらとしてしまいました。
特に息子は最後の最後まで情けない!って感じ。

思いがけず梶間家に降りかかった火の粉を払うことが出来るのか。
それには火の粉を招いた本人がそれに立ち向かいことができるのかどうか。

後半にあきらかになっていく事件の真相については
そんなこと一般人になった人が調べてすぐわかること警察があきらかにできなかったってどうゆうことよ?
という矛盾は感じずにいられないけど
そういう細かいことは置いておいてもスリルのある物語展開で一気に読めちゃうお話でした
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