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本 告白の余白

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本-告白の余白
著者: 下村敦史 (著)
定価 ¥1,728(税込)
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商品情報

出版社名
幻冬舎
発行年月
2016年 11月
ISBNコード
9784344030329
版型
--
ページ数
309P
平均評価
(4)
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ブクレポ
1件

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下村敦史 OFF

内容紹介

家を出た兄が実家の農地の生前贈与を求めて突然帰ってきた。
しかし、「2月末日までに清水京子という女性が来たら土地を譲渡してほしい」という遺書を記し自殺。
兄はなぜ死んだのか。
そして、女は何者なのか。
期限の意味は。
死の真相を知るため、弟の英二は一人京都へ向かうが―そこは、虚実入り混じる言葉で築かれた伝統の町。
腹黒、嫌味、皮肉に塗れた“告白”が真実を覆い隠す。
最後の1頁まで気が抜けない!表裏、黒白、真偽が次々と逆転するノンストップミステリ。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: まーち 投稿日:2016/12/29

“言葉”に秘められた“余白”

4年前に家を出たままだった、双子の兄・英一が、突然、高知の実家に戻ってきた。そして、いきなり、農地の半分を、生前贈与してほしいと言い出したのだ。
農業を継ぐはずだった兄が家出し、代わりに、農業を継いでいた弟の英二は当惑する。


結局、生前贈与をすることになり、手続きが完了した矢先の1月3日、兄が自殺しているのが発見される。
その後、弁護士によって、遺書が届けられたのだが、そこには、「京都祇園の京福堂の清水京子さんが、2月末日までに現れたら、生前贈与された土地を、彼女に譲渡したい」というようなことが書かれていたのである。


兄の自殺の理由を知るため、英二は、京都に向かうのだが・・・


京都に着いた英二は、雅美という女性に、兄と間違えられたのを利用して、兄になりすますことにした。
そして、創業600年の老舗和菓子屋『京福堂』を訪ね、京子と対面を果たす。


そこからは、京都に長期滞在することになった英二が経験する、さまざまな“京都”が描かれていく。
正直、京都の解説本ではないかと思うような内容で、兄の自殺の謎は、一体、どうなってしまったのかと思ってしまったのだが、この作品、そんな、浅はかな私を、あざ笑うかのような作品だった。


全ての謎は、京都の人々の会話の中に隠されていたといっても過言ではないだろう。
京都の人々の会話は、言葉通りに受け取ったら、とんでもないことになるということがよくわかった。
褒め合っているような会話の裏側に隠された皮肉や嫌味、そして、何気ない会話に隠された、本心や本音。
作品の中で描かれた全ての会話が、伏線になっていたのだ。


兄の自殺の真相が明らかになること、それは同時に、さまざまな“囚われた人々”の存在が明るみに出るということだった。
“京都”という地に囚われることから抜け出そうとする者、逆に、囚われようとする者。
そして、兄も、あることに囚われていたことが明らかになるのだが、そんな兄の行動によって、ある人が囚われようとしていたのだ。
さらに、英二も、ずるずると京都に滞在するうちに、自分も実は、高知の農地に囚われていたのではないかということに気付くのだった。


京都出身の下村さんだからこそ、ここまで書けたのだろうが、私のような、「よそさん」には、京都って、なんだか、とんでもなく恐ろしい場所のような気がしてしまった。


この作品、京都が舞台だからこそ成立したという感じがしたが、もしかしたら、それも、私が、この作品を通して感じた、“京都”というイメージに囚われているからなのだろうか。


こんなミステリもあるのだなという感じだった。




それにしても、いくら町屋に滞在したとはいえ、5ヶ月も働かないで、お金は大丈夫だったのだろうか。
高知の両親も、農業をほったらかしにして、5ヶ月も留守にしている息子に、文句を言わなかったのだろうか。
などと、つまらないことが気になってしまった。
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