初恋の人、自分をいちいち説明する必要を感じなかった唯一の相手、彼はいまや結婚して一児の父親だ。
―高校時代に未来を約束した恋人オビンゼと離れ、イフェメルはアメリカに旅立つ。
彼女を待っていたのは、階級、イデオロギー、地域、そして人種で色分けされた、想像すらしたことのない社会だった。
大学に通いながら職を探す毎日。
やがて彼女は失意の日々を乗り越えて、人種問題を扱う先鋭的なブログの書き手として注目を集めるようになる。
一方オビンゼは、アメリカ留学をあきらめ渡英するも、不慮の出来事をきっかけにナイジェリアに帰郷。
不動産取引で巨万の富を得て、美しい妻や娘と優雅に暮らしている。
かつての恋人たちは、いつの間にか別々の道を歩いていた。
世界を魅了する物語作家による三大陸大河ロマン。
全米批評家協会賞受賞。
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