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本 納棺夫日記

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本-納棺夫日記
著者: 青木新門 (著)
定価 ¥540(税込)
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商品情報

出版社名
文藝春秋
シリーズ名
文春文庫
発行年月
1996年 07月
ISBNコード
9784167323028
版型
--
ページ数
227P
平均評価
(3)
: 1件
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ブクレポ
4件

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青木新門 OFF

この商品について

死者を棺に納める仕事により「死」をまっすぐに見つめてきた著者が感じた「生」の姿とは―。第81回アカデミー賞外国語映画賞部門受賞作「おくりびと」の原点となった本。

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: ムーミン2号 投稿日:2017/07/08

映画とは別物

2008年に公開された「おくりびと」の原案となった作品。
青木新門が1993年に著したものを1996年に文庫化した際、一部改訂し、著者による「『納棺夫日記』を著して」などを加えた文庫本。


映画と同じなのは奥さんにナイショで葬儀屋さんで働き、納棺の儀式を行なうようになり、ある時奥さんに「穢らわしい」と言われたところや、独居老人が亡くなったあとの納棺等々であろうか。場所も映画では山形となっているが、本書では富山県。


第一章 みぞれの季節
第二章 人の死いろいろ
第三章 ひかりといのち


という章立てになっている。
納棺夫としての日常が綴られていることを期待してはいけない。もちろんそういう場面もあるのだが、それが主たる目的の作品ではない、ということだ。


著者の幼い頃の経験、納棺夫としての経験から導き出された宗教観を表した著書であり、特に第三章はその思いを綴ったものとなっている。


8歳で満州から引き揚げるさい際、幼い弟と妹は現地で亡くなってしまう。その二人を荼毘に付すという経験。故郷の富山に帰ってからのムチャクチャな生活とビンボー。やむなく就いた葬儀屋という職業で、いつの間にか湯灌・納棺のスペシャリストとされる。その職を一所懸命実行する内に見える人々の宗教に対する考え方、人の死者に対する考え方。そして死ぬこととは? を考えていく内にたどり着いた著者自身の思想が書かれている。


「みぞれ」とは雨でもなく、雪でもなく、手に取れば水となってしまう。青春は美しく、老は醜悪で、死は忌み嫌うものなのだろうか。
宮沢賢治の『永訣の朝』を引きながら、著者はそう問う。
三島由紀夫の『憂国』と深沢七郎の『楢山節考』を例にとり、二人が描いた「死」を対照させる。
おりん婆さんの死は自我を犠牲にした愛で生に連なっているが、三島の死は自我の愛であって、その愛は生の存続との関わりが断絶されている、というのだ(p.61)。


この職を今すぐ辞めろ、でなければ絶縁だ、と息巻いていた伯父が死に際して著者に見せた表情から感じる「ひかり」。賢治の詩に見る「ひかり」。
著者は仏さまの不思議な光が。親鸞のいう「不可思議光如来」であることを示そうとする第三章は、最早納棺夫のお話ではない。が、分量としても一番多いのは、著者が一番伝えたかったことがここに記されているということでもある。
その「ひかり」を感じ、見ることは、凡人には非日常でないとなかなか叶わぬものなのかもしれないが、既存の宗教がそれを実行しているかは甚だ疑問であるらしい。
「<死>は医者が見つめ、<死体>は葬儀屋が見つめ、<死者>は愛する人が見つめ、僧侶は<死も死体も死者も>なるべく見ないようにして、お布施を数えている」(p.135)と今日の宗教を嘆いている。
親鸞が、その少し前を歩いた法然が、不可思議光が万物一切の本質であり、宇宙の真理であることを説き、蓮如はそれを納得させる天才であったということだが、それも500年も昔のことだ。


ある宗教の新年の会の様子だが、お経を唱えたあと、誰か知らんエラい人が大勝利に向かって頑張るぞ! と新年の決意表明をし、拍手喝采を受ける・・・。何に対して「勝利」するのか、よーわからんなぁ、と思った。
個人的なことだけど、今年はいわゆる一周忌が2件ある。近々その内のひとつがあるので、遠路広島県まで行くのだけど、行くのは構わないとして、親鸞さんによると(と著者が書いていることによると)、人は死んだ瞬間には暗いところからその「ひかり」溢れる場所にスッと行ってるそうで、49日も迷うこともないんだそうだ。○周忌なども必要ないみたい・・・。


巻頭序文の吉村昭氏による「美しい姿」、文庫解説の高史明氏による「光の溢れる書『納棺夫日記』に覚える喜び」が特にすばらしく、この作品の優れた面を鮮やかに示している。殊に後者を読めば、著者が本書で言いたかったことのほとんどがつかめるはずだ。ワタシはこの解説に助けられて、やっとレポもできたような次第・・・(だから、あまりまとまりがないような・・・)。

ニックネーム: p-mama 投稿日:2014/04/06

映画より深いように思う

著者も文庫版の中で「納棺夫日記を著して」という項目で書いているが、この日記のような様々な思うことの記録が『本』になり映画になった時に「独り歩きしているような気がする・・・」、私もこの本を読んでそう思った。

著者は詩人であり哲学者なのだと思う。


『死』意識して生きているからこそ『生』の意味を深く考察しているように思える。


若輩者である私にはなかなか分からない『生』。


映画はこの納棺夫日記をざっくり切り取っただけであり、本の世界は深かった。

ニックネーム: まーち 投稿日:2011/07/02

この作品をよく映画化したなぁと…

この作品をよく映画化したなぁと思った。

ニックネーム: クロニスタ 投稿日:2011/06/22

日記の部分は非常に面白かった…

日記の部分は非常に面白かったが、あとの哲学的な話はどうでもいい。

日記の事実をどう捉えるかは読者にまかせるべきで、著者の死生観や宗教観を読むのは、それはそれは長い蛇足だった。
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