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本 鍵のない夢を見る

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本-鍵のない夢を見る
著者: 辻村深月 (著)
定価 ¥1,512(税込)
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商品情報

出版社名
文藝春秋
発行年月
2012年 05月
ISBNコード
9784163813509
版型
--
ページ数
231P
平均評価
(4)
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ブクレポ
4件

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辻村深月 OFF

この商品について

第147回直木賞受賞作!

内容紹介

望むことは、罪ですか?彼氏が欲しい、結婚したい、ママになりたい、普通に幸せになりたい。
そんな願いが転落を呼び込む。
ささやかな夢を叶える鍵を求めて5人の女は岐路に立たされる。
待望の最新短篇集。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: もと。 投稿日:2013/08/15

確かにぼくらは大人になった。

我らが辻村深月さん、数々のノミネートの末やっと直木賞受賞作となった本書。
いつかいつかと思いつつ、先日やっと読破しました。まさかの図書館!

ほんとね、装丁もデザインも素敵ですよねぇ・・///

これまで辻村さんは、水没フェスタなどの重い内容であっても登場人物はだいたいが学生、大きくて大学生くらいでしたが、今回主人公となるのは、20~30代程の女性5人。

誰もが1度は思う、「結婚」「出産」「恋愛」などでの「幸せ」を望む彼女たち。

印象的だったのは、放火と、りっちゃんのお話。

なんだか、大人だなぁと思いました。

やっぱりキラキラ冷たい氷のような感性で書かれた、
若い青春小説を読んでみたいなぁと思わずにはいられません。

ニックネーム: アーミー 投稿日:2012/12/11

日常的な「魔がさす瞬間」

先日直木賞をとった話題作です。
どんな内容だろうと思って読んだのですが、
大きな波がない日常的な恐怖を描いた短編集でした。

「仁野町の泥棒」「石蕗南地区の放火」「美弥谷団地の逃亡者」
「芹葉大学の夢と殺人」「君本家の誘拐」の8作品。

詳しい内容紹介は、もうすでにhi2515さんが述べられていましたので、
ストーリーについてはそんなに書きませんが、
どれも私たちの身の回りで、
いつでも起こりそうな出来事を書かれていたので、
ちょっと、ゾッとしました。

泥棒、放火、逃亡者、殺人、誘拐、とくれば、
もうりっぱな事件です。
その事件を背景に、主人公であるそれぞれの女性は、
水に流されるようにズルズルと
ドラマチックな罠に陥っていきます。

相手役の男性は必ず出てくるのですが、
どれもみな、頼りなかったり、ある種の不快感を与えたりとワケありで、
いかにも現実的な人物ばかりです。
この男性陣のおかげで、この作品の日常的要素が
より一層リアルになっているのでは、と思うほどでした。

全体を通しての読後感は、なんだか後味が悪いです。
どの作品も主人公たちの心の隙間に魔がさして、
事件につながっていくので、
自分の身近にも、または、自分の家族にも、
いつかは、このようなことが起こるのではないか、
という、心配がわいてきます。

読者をそういう気持ちにさせるということは、
それだけこの作者の作品が優れているのでしょうが…。

ニックネーム: p-mama 投稿日:2012/11/07

「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」その後・・・

辻村作品は好きな物が多く、「ぼくのメジャースプーン」「ツナグ」どれも痛々しい10代を切り取っていた印象がありました。
決してオカルトではないけれど、10代の不安定さを超常現象?とミックスしているような感じ。
「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」くらいから変わってきている印象があります。
そしてこの「鍵のない夢を見る」。

誰もが夢であふれる10代、20代を過ぎ、現実を見ていかなければならない。

内容紹介には「ささやかな願いが転落を呼び込む・・・」とありますが、そうではないような気がします。
このささやかな願いは誰もが持っていることで、誰もが転落してもおかしくない。
この短編集にある主人公たちは鍵のない夢を見たのではなく、鍵を開けてしまったのでは。
ほとんどの人はこんな当たり前の願いで、特別な部屋に入れない。
でもなぜだか、鍵が開いてしまった。

そんな印象でした。

そしてどの主人公の女性達の描写のなまなましいこと。
読んでいて嫌悪してしまうくらいリアル。
なぜ嫌悪感があるか・・・それは、あまりに自分に近いからでしょう。
でも私は鍵が開けられなかった。幸いにも。

とくに短編集最後の「君本家の誘拐」は読んでいて辛かった。
まるで2*年前の私がいるようで。

地方の閉塞感と平凡でいたいのに平凡である続けられない苛立ちをうまく書き込んでいると思います。

直木賞受賞作品の割に、読者レビューはあまり良くないように思いますが、辻村氏も新しい曲がり角に立っているのでは、と思いました。

平凡?この生々しさからもう一歩踏み込んでもらいたいようにも思いますが、でもこれが「リアル」ではないかとも思います。

ニックネーム: hi2515 投稿日:2012/09/04

日常に潜むブラックホール

この作家さんはまだ30代前半であるはずだけれど日常に潜むブラックホールを見事に捕らえ、人々の心の襞を細かく捉えていることにとても感心しました。

1.仁志野町の泥棒
2.石蕗南地区の放火
3.美弥谷団地の逃亡者
4.芹葉大学の殺人
5.君本家の誘拐


30代の女性を中心にどちらか言えば真面目で融通の効かない(本人は自覚していないけれど)頑なな心を抱えた彼女達の“こんな筈じゃあなかった”と言うエピソードの数々ですが、どれもありそうなお話で彼女達の心理描写がこの作者ならではの筆の冴えがあります。

それとは対照的に男性は何とも心許無く、ナルシストの部分が強く、自己中心的な責任能力に欠けるどうしようもない方々

無難に差し障りなく一見スマート(関わりたくなかったり、争い事を避ける)に見えて中身のない男性諸氏をこれ程ズバリと切って落とすあたりに爽快感すら感じてします(笑)

とは言え、女性も勘違い女が多いことも事実だけれど。。。

『仁志野町の泥棒』は同級生で新たに引っ越してきた友達のお母さんが盗癖の癖があり、そこに絡んだ同級生のお母さんや友達、自分の母の対応と自分の中での割り切れなさを描いた作品

『石蕗南地区の放火』は実家の向かいに建つ地元消防団員の放火が主人公へのストーカー行為と勘違いしてしまう女性の話

『美弥谷団地の逃亡者』自分の付合っている男性がDV男で母親まで殺されながら逃避行を続けた救いようのないカップルの話

『芹葉大学の殺人』は題名通り大学の同級生が主人公をとても可愛がっていた教授を殺害したのにもかかわらず、自分の自我を主張しようとする彼と勘違い女の行き着くところ。

『君本家の誘拐』子供を育てることのストレスから起こる精神障害にも似た事象。。。

友人もそうでしたが、子育ての時は見えない洞窟に入り込んでしまうような閉塞感があるようです。

自分の娘はこんな馬鹿じゃないと思いつつ、少子化による過保護は色んな分野で障害を引き起こしていると感じるのは私だけではないと思うのですが・・・
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