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本 クリスマスの思い出

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本-クリスマスの思い出
著者: トルーマン・カポーティ (著)
村上春樹 (訳)
山本容子 (画)
定価 ¥1,696(税込)
BOOKFANポイント: 78 pt
or
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商品情報

出版社名
文藝春秋
発行年月
1990年 11月
ISBNコード
9784163122106
版型
--
ページ数
79P
平均評価
(5)
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ブクレポ
1件

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ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: ムーミン2号 投稿日:2014/05/23

透明感

この作品は先にレポした『あるクリスマス』の翌年の話ではあるのだが、本作の方が先に書かれているので、そちらとの関連性は直接はない。何かを関連づけようとするのは読者の勝手ではあるが。


バディーという少年が、おばあちゃんいとこ(スック)とそして犬のクイーニーとともに迎えるある年のクリスマスを描いている。
二人はお互い信頼し合っている。おばあちゃんいとこは60歳を過ぎるくらいだが、どういう生き方をしてきたかはわからないけど、バディー(7才)と波長はピッタリ。もちろん、クイーニーもだ。三人(?)で小さな小さな、けど、明るく純粋なサークルを作り、生きている。
多分、そのサークルには外部から圧力がかかっている筈だ。クリスマスの季節に30ものフルーツケーキを焼くことを習わしとしているが、毎年そのための資金を調達するのが大変なのだ。人間二人が一年かけて、少しずつ、少しずつ貯めて、材料を買い、作ったケーキを各所に送るためにそのお金を使う(何と、ホワイトハウスにも送っているし、ちゃんとお礼状も来ている)。そういった習わしが全く理解されていないし、二人には必要最小限度のものやお金しかこの家では与えられていないことが行間から読み取れる。
けどもそれは大したことじゃないと受け止めているみたいだ。
そして二人は、お互いにクリスマスには贈りたいものがあることを夢見る。
バディーは真珠の柄のついたナイフとラジオとチョコレートをたっぷりかぶせたチェリーを一ポンド、おばあちゃんいとこは自転車をそれぞれ買ってあげたいと思っているし、口にも出して言うのだが、それはかなわぬ夢。お互いは新しい凧を作ってそれぞれにプレゼントしている。またその凧が他の何にも増して最高のプレゼントなのだ。
風が吹いている。凧を揚げに行こう。
その時、おばあちゃんいとこが何かに打たれたように叫ぶ。「ああ、私はなんて馬鹿なんだろう!」 どしたの? と思っていると彼女はこう言うのだ。
今までは神様は自分が病気になり最後の最後にお姿を拝することができると思っていたけど、それは違った。神様は前々からそのお姿を私たちの前に現していたんだよ。私たちがいつも目にしていたもの、それがまさに神様のお姿だったんだよ。
何という悟りだろうか。


しかし、この年のクリスマスがこの三人のクリスマスの最後だった。
翌年にはバディーは寄宿学校に入れられてしまう。
クイーニーは馬に蹴られてあまり苦しむことなくあの世にいってしまう。
そしておばあちゃんいとこは、ずっと起きられない状態が続いて、遠く離れたバディーにはその最期が、感じられる。バディーを寄宿学校に入れた親戚連中からの電報より先にだ。


何よりも感じられるのは三人の無垢な、透明な、混ざりっ気のない心の交流の清らかさだ。透明感に溢れている。
そして、神の存在を悟る場面の圧倒。
ステキなチャーミングな作品。
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