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本 鳥羽伏見の戦い 幕府の命運を決した四日間

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本-鳥羽伏見の戦い 幕府の命運を決した四日間
著者: 野口武彦 (著)
定価 ¥928(税込)
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商品情報

出版社名
中央公論新社
シリーズ名
中公新書 2040
発行年月
2010年 01月
ISBNコード
9784121020406
版型
--
ページ数
328P
平均評価
(5)
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ブクレポ
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野口武彦 OFF

内容紹介

「歴史にイフはない」なんて誰が言ったのか―幕府の命運を決した慶応四年(一八六八)一月三日から六日にかけての四日間の戦いは、さまざまな偶然に満ちている。
なぜ幕府歩兵隊の銃は装弾していなかったか、吹きつける北風は幕府軍にどう影響したのか、そして慶喜の判断はなぜ揺れ動いたのか―。
誰もがその名を知っているけれど、詳しくは知らないこの戦いをドキュメンタリータッチでたどる。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

目次

プロローグ 鳥羽伏見の墓碑銘/第1章 開戦前夜/第2章 伝習歩兵隊とシャスポー銃/第3章 鳥羽街道の開戦―戦闘第一日目一月三日/第4章 俵陣地と酒樽陣地―戦闘第二日目一月四日/第5章 千両松の激戦―戦闘第三日目一月五日/第6章 藤堂家の裏切り―戦闘第四日目一月六日/第7章 徳川慶喜逃亡/エピローグ 江戸の落日

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: クロニスタ 投稿日:2015/11/08

天魔の所為

鳥羽伏見の戦いは幕末期における天下分け目の合戦だったのに、その戦況の推移を詳しく知っている人はそれほどいない。学校でもさらりと流して終わるし、鎖国により兵器の近代化に遅れた保守的な幕府が、いち早く開明し軍備を近代化した薩長に負けたという図式でいつも語られる。本当にそうなのか?という疑問にこの本は答えてくれてる。

結論を先に言うとNOだ。


幕府もフランス式に軍備を近代化して、伝習隊という精鋭歩兵部隊を組織している。しかも伝習隊の装備していた銃は元込式のシャスポー銃で、先込式のミニエー銃しかなかった薩長よりはるかに威力があるものだった。ミニエー銃が1発撃つ間にシャスポー銃なら3発撃てる。しかも装填も寝そべったまま(頭をあげなくてもいい)できた。ミニエー銃は一度立ち上がらないと装填できないので、その間は無防備になる。
だから幕府が近代化に遅れ、薩長が進んでいたなんてことはない。


では、なぜ四日にわたる戦闘のすべてで幕府は負け続けたのか。
これは偏に将軍慶喜は暗君だったからである(著者はそこまで断定してないが、自分はそうとしか思えない)


まず都に入京するときに武装し大軍で行きながら、銃に装弾していないという失策。薩長が仕掛けてくるとは露ほども思っていない。示威行動で怖気づくとでも思っていたのか、情報収集がなってない。これでは出鼻をくじかれても仕方ない。




二日目には装備を整えた幕府軍だが、強風の風下に布陣したばかりに戦況を不利にする。(風下で発砲すると硝煙や発砲時の火花をもろに顔にうけてやけどするため、火力をいかしきれなかった) これは兵力への過信が招いた敗戦だが、逆にいうと幕府軍のほうが火力では勝っていたのだろう。


三日目以降の戦闘でも、戦況を分析し指揮する指揮官がいなかった幕府軍は正面攻撃に終始したため、薩長に側面攻撃されて押された。そういう意味では用兵の妙は薩長に分があり、先見性があったことは認めざるをえない。しかし、個々の戦場では会津兵の奮闘もあり、押している場所もあった。そして何度か敵の背面に抜け出して挟撃するチャンスがあった。しかし現場の指揮官が形勢逆転の勝機を見抜けず、会津兵の再三の追撃要請にも応じなかったため、ついに勝機をつかめなかった。


兵力は足りていたのに、用兵がまずくて負けたとしか言いようがない。


最悪なのは、大阪城に籠城してからの慶喜の行動だ。城を枕に徹底抗戦をするという決死の表明をしておきながら、舌の根の乾かぬ内に城から逃亡するという総大将にあるまじき行為。天下の堅城で籠城戦をしていれば、戦況はどっちに転ぶかまだまだわからなかったのに。というより、おそらく幕府軍に有利になったはずだ。しかし総大将が逃げてしまっては戦にならない。あろうことか慶喜は逃亡するときに妾を同船させている。保身しか考えていない


維新後、慶喜は自分は戦争したくなかったのに会桑らが勝手にはじめた、などと回想記に記している。大阪城を抜け出した件に関しては、もとから江戸に帰って恭順の意志を示すつもりだった、そのためには味方をも欺く必要があった、と恥じることなく言っている。妾には本当のことを言えるのに、命を懸けている兵には嘘をつくのか。


平気で嘘をつけて人に責任を押し付け、それによって人がどれだけ傷ついても良心の呵責を感じない。こいつはサイコパスの典型じゃないか。



戦後、桑名藩がまとめた史書は慶喜の行動を「天魔の所為」と断じている。
これ以上に慶喜を的確に表現した言葉はない。
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