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本 ゾウの時間ネズミの時間 サイズの生物学

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本-ゾウの時間ネズミの時間 サイズの生物学
著者: 本川達雄 (著)
定価 ¥734(税込)
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商品情報

出版社名
中央公論社
シリーズ名
中公新書 1087
発行年月
1992年 08月
ISBNコード
9784121010872
版型
--
ページ数
230P
平均評価
(4.5)
: 1件
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: 0件
ブクレポ
2件

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本川達雄 OFF

ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: マーブル 投稿日:2017/08/19

架空の生物を思い描きながら

再読。 体の大きな動物は小さな動物より寿命が長いようだが、実は一生のうちに刻む心拍数はほぼ一定になる。つまりそれぞれの生物の持つ時間はほぼ変わらない。


記憶していたのはこのあたりだけだったが、再度読んでみるとあちこちもっと楽しめた。


心拍数。エネルギーの消費量。行動範囲やその速度など、体のサイズとの関連が様々な角度から述べられている。一見各々の数値は異なっているようだが、実は同じ比率で出来ている。地球上の同じ系統の生物である。同じ設計図から造り始められた生物は同様の比率で出来ていく。


では、その比率から外れた生物を想像したらどうか。そう思ったら俄然と面白くなった。ホーガンのSF 『星を継ぐもの』を思い出す。未知の生物を発見し、その造りから地球起源か否かを判断する、等々。逆もまた、あり。
骨格の話も面白い。自らの体重だけでなく、運動の際の衝撃に耐えうるために体は巨大化するにつれ、ずんぐりとしてくる。『進撃の巨人』の超大型巨人の体型を見るべし。ゴジラはあの太い足で自分を支えられているのか。あの「光の巨人」達はスマートな体型だったが、地球上の生物ではないから良いのだ。


極小の生物の世界も興味深い。ほぼ1㎝を境に変わる世界。水の分子が流れるものから粘付くものに変わっていく様子はワクワクするし、その境界のサイズに身を置いて、動く速度によって周りの世界を変化させる生物の存在は感嘆するしかない。


植物の構造、その戦略。昆虫や棘皮生物の仕組みのあれこれ。
話題は生物の多岐に拡がりを見せ、時にはサイズから離れて行っている気もするが、その先をもっともっと知りたくなる。久しぶりにあちこち線を引きながら読み進んだ。


世界は我々が見ているだけのものではない。私達が持っている時間も共通普遍のものでもない。この星ではあまたの生き物が、そうやって棲み分けて、戦略を闘わせて生きている。それは美しいのか、醜いのか。

ニックネーム: クロニスタ 投稿日:2017/07/21

ふーん

要約が難しいので本から引用する。
「 動物のサイズが違うと機敏さが違い、寿命が違い、総じて時間の流れる速さが違ってくる。行動範囲も生息密度もサイズと一定の関係がある。ところが一生の間に心臓が打つ総数や体重当たりの総エネルギー量はサイズによらず同じなのだ」


ということだ。


一見すると象は長生き、ネズミは早死にだが、それは人間が便宜的に定めた時間でみればというだけであって、当事者たちの時間感覚からすれば、天寿を全うしているということらしい。

いろいろとデータを駆使して説明してくれるのだが、2回読んでも、なんとなく理解できたようなできないようなモヤモヤ感。
この本、タイトルで時間が強調されているから、そっちがメインかと勘違いしていたが、実は表紙にちっちゃく書かれたサイズの生物学のほうがメインだと後から気づいた。だから時間感覚のことなんて実はうっちゃっておいてもいい問題だった。


例えばライオンはネズミを捕るときも全力を尽くす、なんてのは俗信で、サイズを考えればものすごい無駄。ネズミを捕ったぐらいでライオンの腹は膨らまないので実際にはライオンはネズミなんて狩らない。運動量と摂取カロリーに見合うのは草食動物。だから草食動物を狩る。
鯨なんかはプランクトンを食うので、サイズに見合ってないじゃないかと思われがちだが、海水とともに大量に摂取するので、サイズに見合うだけの量は食っている。


「餌のサイズは捕食者のサイズにほぼ比例し、大きい餌を食うものは、自分の体重の約1/10の大きさの餌を食い、小さい餌を食うものは自分の体重の1/500の大きさの餌を食う」 そして、「一日平均の食べる量は体重の3/4乗にほぼ比例する」らしい。


へえ~。


他に面白かったのは昆虫の脱皮の話。

昆虫は人間みたいに体の内側に骨がある内骨格ではなく、クチクラという固い殻を外側に纏った外骨格なので、成長をするたびに脱皮を繰り返さないとならない。しかも脱皮は体の外側だけを脱ぎ捨てるというような簡単なことではなく、体内にある気管系統の脱皮もしなくてはならないため、非常な危険を伴う。だからあんまり大きくなってしまうとできないのだ。だから昆虫はあれくらいのサイズにしかならないのではないか、との主張。


へえ~。


あと、ウニとかヒトデの話も面白かったけど、長くなるからやめる。
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