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本 文章読本X

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本-文章読本X
著者: 小谷野敦 (著)
定価 ¥1,620(税込)
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商品情報

出版社名
中央公論新社
発行年月
2016年 11月
ISBNコード
9784120049118
版型
--
ページ数
170P
平均評価
(4)
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ブクレポ
1件

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小谷野敦 OFF

内容紹介

過去の『文章読本』をとりあげ、その歴史的意義を再確認するとともに、文章を書くことの敷居がインターネットの普及によって歴史上もっとも低くなった現代における「うまい」文章、「美しい」文章、「よくわかる」文章とはなにかを考察する。
芥川賞候補になった著者が自戒をこめ、SNS時代の「文章の書き方」を実践的に指南する。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

目次

1 文章がうまくなりたくて/2 文章を削ることについて/3 文体という考え方/4 文章についていっておきたいこと/5 独自の文章を極める/6 作家や文筆家を目ざす人のために

ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: こたろう 投稿日:2016/12/28

文章読本は数ありますが、最新刊です。

読んだことありますか?
「文章読本」と聞いて誰が書いたそれを思い出すでしょうか。
谷崎潤一郎
菊池寛
川端康成
三島由紀夫
野間宏
中村真一郎
そして丸谷才一が書かれた「文章読本」が主なそれにあたると作者は書かれています。
その中でもよく読まれたのが谷崎、三島、丸谷氏のそれで「文章読本」御三家として今でもよく読まれている、ともありました。
うち何冊かは私も読み、所蔵していたと思いますが、それで私の書く文章がうまくなったとは思えないので、向いていなかったのか、文豪の書かれる指南が私には高尚過ぎたのか、そもそも学ぶ気がなかったのか。


本書では大学で言語学等を教えられた後、文筆業に入られ評論と小説も書かれて芥川賞の候補になったこともある小谷野さんの考える文章について書かれています。


「名文を書く方法について紀そうとしているのではない。むしろ伝えるべきことを正しく伝えようとすると、悪文のなりやすい、ということを言い、そのような悪文を進めようとしているのである。」


と書いています。この文章自体がセンテンスの長い、けして美しい文章ではありませんが、意味はよく伝わります。
書き手が独りよがりでいい文章と感じていても、読み手がそう受け取らなかったら、凝り過ぎて伝わりにくい文章だったら、それはもう名文でも悪文でもありません、ただの意味の通じない文字列となってしまうでしょう。(最近の文学の多くがそんな独りよがりの言葉で埋め尽くされている感があります)


具体的に例を挙げて三島由紀夫の「美文」や独特のひねくり回した大江健三郎の文章、美文家と見られがちな谷崎潤一郎の具体的で実用文的な面もわかり易く紹介されています。
その中で紹介されている、大江さんが三島の文章を論じた部分が面白く感じました。
いわく「三島さんのレトリック、美文は、いわば死体に化粧する、アメリカの葬儀社のやっているたぐいの作業の成果です。」


その大江さんの文章も独特で慣れると癖になるのですが、初めはそんなにひねくり回したものではないそうで、大江さんの奥様がそれを読んで、「そのまま発表したらもっと売れるのに」と憂えたというエピソードを紹介されていました。そして小谷野さんはその初稿をよんでみたい、とも。


また文章を削ることが大切で、ともすれば盛ってしまいがちな、それが文学だと勘違いしている方が多いのですが、そのためには読んだ本の「あらすじ」を書く練習をするのがいいとも書いてあります。
たしかにあらすじをさらっと過不足なく書くのはとても難しい作業で、読み手の力量を試される行為です。
文学賞の応募の際に、特に長い作品については「○○文字程度の梗概(こうがい)をつけること」という指示があることがあり、自分が書いた作品であるにも関わらず、案外に難しいものだと感じることがあります。


そう言う意味では、ブクレポの先達、まーちさんは毎日その修業をされているようなもので、改めてわかりやすいレポだなと感心した次第です。


切れ味の鋭い文章読本、読みごたえがありました。
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