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本 海に帰る日

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本-海に帰る日
著者: ジョン・バンヴィル (著)
村松潔 (訳)
定価 ¥2,052(税込)
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商品情報

出版社名
新潮社
シリーズ名
CREST BOOKS
発行年月
2007年 08月
ISBNコード
9784105900618
版型
--
ページ数
255P
平均評価
(4)
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ブクレポ
1件

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ジョン・バンヴィル OFF
村松潔 OFF

著者情報

ジョン・バンヴィル
1945年、アイルランド・ウェクスフォード生まれ。12歳より小説を書き始める。1970年、短編集Long Lankinでデビュー。アイルランド紙で文芸記者として働きながら執筆を続け、『コペルニクス博士』でジェイムズ・テイト・ブラック記念賞、『ケプラーの憂鬱』(’81)でガーディアン賞、ほか受賞多数。The Book of Evidence(’89)でブッカー賞の最終候補となり、2005年に『海に帰る日』でブッカー賞を受賞した。現代アイルランドを代表する作家であり、The New York Review of Booksなどで批評家としても活躍している。ダブリン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: こたろう 投稿日:2013/07/26

アイルランドの海辺の家へ男は帰ってくる。五十年前と同じように。

妻を癌で亡くし、傷心のマックスは遠い記憶に導かれるように、海辺の別荘地へ戻ってきます。五十年前、、まだ少年だった頃、付き合った一家、少し上流の階級に憧れ、成熟した女性であるミセス・グレースに目を奪われ、双子の兄妹のひとりクロエと恋仲になります。その後、兄弟は事故なのか自殺なのか不明の海での死をとげ、そのことが主人公の胸に中にしまいこまれていたからです。彼が告げた心無い一言がクロエを死に追いやったのではないかと。
美術評論家として生きてきた、それなりの自負が、海辺で振り返ると、すべてがあやふやなものに思えてきてとめどもない、回想の時間を過ごすことになります。
最愛の妻と思っていた女性が、幸せだったのか、自分は妻の父親、プチブルジョワの資産抜きでも彼女を愛しただろうか?
海辺によせてはひいていく波のような、波打ち際に漂い消えていく、泡藻のようなはかない思い出とそれについての考察。
妻についての回想は死を目前にした、悲痛でそのくせどこか滑稽でもある、シーンが多く見られ印象的です。入院先でカメラを手にして障害を負った人々を冷徹なまでの目線で移していく妻。
その前の、癌の告知のシーンでもそんな真摯で滑稽な生の一場面が冷酷に切り取られていきます。

やや読みづらく感じました。比喩が多く、時間や登場人物が細切れで登場してきて、ストーリーがそれこそ寄せてくる波に消されてしまって、読み手がひとり海辺に取り残される気分の時もありました。

裏表紙に児玉清さんの評がのっています。このようには決してかけないなと感心しました。

「海中から沸き起こる気泡に包まれるような、不思議な感覚を呼び覚ます物語だ。主人公自らへの問いかけは、時に大きなうねりのように読者の心を激しく揺さぶる。彼は言う。『ひょっとすると、人生はそこから立ち去るための長い準備期間にすぎないのかもしれない。』過去とはいったい何なのか、それは結局のところ、かって現在だったものの積み重ねであり、それ以上のものではないのだろう。だが、にもかかわらず、と書くバンヴィルの小説は、いつか必ず消えていくという宿痾の道を歩む人間の心に鳴り響く、永遠の箴言である。」
2005年のブッカー賞受賞作です。


主人公が終わりを近く感じる年になって、生きてきたすべてを振り返り、正直に自分の醜さや打算を認めて、それらの総体としての自己を見つめる姿は、晦渋な表現ではありますが、心に残ります。
私はこの小説の主人公のように、素直に正直に振り返り、自分の醜さを認められるだろうかと思ってみます。
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