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本 停電の夜に

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本-停電の夜に
著者: ジュンパ・ラヒリ (著)
小川高義 (訳)
定価 ¥2,052(税込)
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商品情報

出版社名
新潮社
シリーズ名
Crest books
発行年月
2000年 08月
ISBNコード
9784105900199
版型
--
ページ数
267P
平均評価
(4.5)
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ブクレポ
2件

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ジュンパ・ラヒリ OFF
小川高義 OFF

内容紹介

ロウソクの灯されたキッチンで、停電の夜ごと、秘密を打ちあけあう若い夫婦。
病院での通訳を本業とするタクシー運転手の、ささやかな「意訳」。
ボストンとカルカッタ、はるかな二都を舞台に、遠近法どおりにはゆかないひとの心を、細密画さながらの筆致で描きだす。
ピュリツァー賞、O・ヘンリー賞、PEN/ヘミングウェイ賞ほか独占。
インド系新人作家の鮮烈なデビュー短篇集。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: こたろう 投稿日:2013/07/27

洗練された表現と丁寧な描写、静かな雰囲気の中でそっと、大事なことが語られます。

主人公はほとんどがインド人(と私たちは大雑把にかんがえてしまいますが、ベンガル人というのが正しいようです。世界は広く一つの国と思ってもたくさんの人種、思想、宗教があるわけです)です。
移民であったり、その子供であったり、インドで暮らすどちらかと言えば下層の人々の暮らしや心情、ささやかな喜びや哀しみ、何とも言えない寂しさなどが、抑えた筆致でけれど的確に静かな声で語られていきます。
表題作は夜の八時から一時間だけ停電することになった夜に、死産以来疎遠になりかけていた二人がそれぞれの秘密を語り合うことになるお話です。普通ならそれでお互いの愛情をたしかめ合ってめでたしとなるのですが、これはもっと複雑です。夫婦でもそれぞれがひとりひとり別の感情や感じ方をする個人で、その垣根は高いことをふと忘れて生きているのですが、そんな一人の哀しさを感じさせる物語です。
そのほか、驚くような大げさな展開や事件などないのですが、読み進むうちに何とも言えない、哀歓というか、だれもが行方の知れない旅人なのだなと、進んできた道のりを振り返るような心境にさせる巧みな作品ばかりです。
中でも「ビルサダさんが食事に来たころ」が印象に残りました。
ビルサダさんという男性が家にやってくるようになり、それを十歳の女の子が見ているお話です。ビルサダさんはダッカに家族(妻と七人の娘)を残し官費で留学しています。東パキスタンの難民が内紛をのがれインド国境を越えようとするニュースが流れるテレビを見ながら食事をとるビルサダさん。
そしてハロウィーンの日に魔女になりお菓子を集めて帰ってくると、ビルサダさんが熱心に作ったはずのカボチャが無残に壊され、テレビは戦火に包まれるパキスタンを映しています。そして彼は故郷に帰り、無事だった家族と再開するというそれだけのストーリーなのですが、最後に女の子の思うのが
「ずっと顔を合わせていなかったのに、このとき初めてわたしはビルサダさんがいないことを噛みしめた。ビルサダさんに、と言いながらグラスをかざしたわたしは、このとき初めて、はるかに遠い人を思うということを知った。何か月ものあいだ、ビルサダさんはこういう思いを奥さんや娘さんたちに抱いていたのだ。」

そのほか、のちに初めての長編「その名にちなんで」の最初の部分にあたると思われる、インド人の青年が初めてアメリカにやってきて、職を得て、住まいを探し、百歳を超えた不思議な家主の女性とかかわりながら下宿をし、インドから妻をめとり、孤独と不安に押しつぶされそうな妻を守りながら生きていくストーリーなのですが、穏やかで優しい、細やかな視線にささえられた丁寧な描写が生き生きと迫ってきます。
こんな作品を彼女以外では読んだことがないように思います。
その他ユーモアあふれる「病気の通訳」インド人の女性宅で学校のあと預かってもらうことになった少年エリオットから見たセン夫人の苦労やアメリカでインド的な風習に沿って、あるいは縛られて生きていることの孤独や苦労を描く「セン夫人の家」が印象的でした。
そして裏表紙の作者は相変わらず美人です。

ニックネーム: n. 投稿日:2009/12/27

インド系作者ならではの作品背景…

インド系作者ならではの作品背景とモチーフに、美しくも悲しい、凛とした文章で綴られる短編集。時折読み返したくなります。
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