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本 BUTTER

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本-BUTTER
著者: 柚木麻子 (著)
定価 ¥1,728(税込)
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商品情報

出版社名
新潮社
発行年月
2017年 04月
ISBNコード
9784103355328
版型
--
ページ数
460P
平均評価
(4)
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ブクレポ
1件

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柚木麻子 OFF

内容紹介

結婚詐欺の末、男性3人を殺害したとされる容疑者・梶井真奈子。
世間を騒がせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿と、女性としての自信に満ち溢れた言動だった。
週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、親友の伶子からのアドバイスでカジマナとの面会を取り付ける。
だが、取材を重ねるうち、欲望と快楽に忠実な彼女の言動に、翻弄されるようになっていく―。
読み進むほどに濃厚な、圧倒的長編小説。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: まーち 投稿日:2017/05/02

単なる、木嶋佳苗事件をモチーフにした小説じゃなかった!

この作品の紹介文を読んで、木嶋佳苗事件を描いた、ノンフィクションノベル的な作品かと思っていた。それなのに、なぜ、タイトルが「BUTTER」?と思ったのだが、読んでみたら、まさしく「BUTTER」だった。


週刊誌の記者である町田里佳(33歳)は、木嶋佳苗を思わせる、梶井真奈子という容疑者の独占取材を目論んでいた。
しかし、梶井は、記者の取材は、一切断っていたのである。
里佳は、親友である伶子のアドバイスで、梶井の得意な料理の話題に触れた手紙を送り、梶井との面会のチャンスを得たのだ。
そして里佳は、梶井から、バターを使った、さまざまな料理を教えられていく。
すっかりバターの虜になってしまった里佳は、166センチ48キロだったスリムな体型から、10キロも太ってしまうことになる。


さらに里佳は、梶井の提案で、彼女の実家を訪ねることになる。
しかしそこに、伶子が、強引についてきたのである。
伶子は、梶井の人生を追体験し、知らぬ間に梶井に毒されていた里佳の目を覚まさせる。
しかし、その伶子は、密かに梶井と接触したことによって、違う意味で、梶井に毒されていたのである・・・


この作品、里佳の取材によって、梶井が犯行に至った経緯が描かれるのかと思ったのだが、全く違っていた。
梶井と関わることにより、里佳は、自分自身を見つめ直すことになる。
実は、梶井の取材に拘っていたのも、里佳が背負っている、ある出来事が関係していたのだ。


里佳ばかりでなく、伶子までもが、梶井に毒されかけたのだが、彼女たちには、そこから救い出してくれる友人や同僚などがいた。
そこが、梶井との違いだったのだろう。
梶井には、心を開くことができる友人がいなかった。
彼女は、自分が主導権を握ることでしか、人間関係を築くことができなかったのである。
そんな彼女の犠牲となった男性たちが女性に対して求めていたのは、美しさや、梶井が得意としていた料理などではなかったことがわかる。


この作品は、事件そのものを描いたのではなく、梶井という女のイメージの裏側に隠された、本当の姿を描くとともに、彼女の生き方に触れることによって、さまざまなことに気付いていく人々の姿を描いた作品だったと思う。
読んでいくうちに、梶井という女は、木嶋佳苗とは別人のような気がしてきた。
あの事件を、ここまで見事に“料理”して、一つの作品にしてしまった著者の力を感じた。


バターのように濃厚で、ドロリとした作品だったが、前向きな結末なのはよかった。
作品の中で、「ちびくろ・さんぼ」という、今では、ほとんどお目にかかれなくなってしまった作品の話題が出てくるのだが、その作品が、実にうまく使われた作品でもあった。
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