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本 ようこそ、わが家へ

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本-ようこそ、わが家へ
著者: 池井戸潤 (著)
定価 ¥750(税込)
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商品情報

出版社名
小学館
シリーズ名
小学館文庫 い39-2
発行年月
2013年 07月
ISBNコード
9784094088434
版型
文庫
ページ数
445P
平均評価
(4)
: 1件
: 4件
: 3件
: 0件
: 0件
ブクレポ
4件

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池井戸潤 OFF

この商品について

戦慄のストーカー、怯える家族、職場の敵。手に汗握る攻防の行方は――?直木賞作家・池井戸潤、待望の最新作が文庫でいきなり登場!

内容紹介

真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、ある夏の日、駅のホームで割り込み男を注意した。
すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになる。
花壇は踏み荒らされ、郵便ポストには瀕死のネコが投げ込まれた。
さらに、車は傷つけられ、部屋からは盗聴器まで見つかった。
執拗に続く攻撃から穏やかな日常を取り戻すべく、一家はストーカーとの対決を決意する。
一方、出向先のナカノ電子部品でも、倉田は営業部長に不正の疑惑を抱いたことから窮地へと追い込まれていく。
直木賞作家が“身近に潜む恐怖”を描く文庫オリジナル長編。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: p-mama 投稿日:2016/01/12

ドラマより淡々と進んだかな…

嵐の相葉くんが出ていたドラマの後追いです。
で、ほぼ筋立ては分かっているから、後はドラマとの比較になってしまった。

ドラマよりずっと登場人物が少ない分、ドラマでのモヤモヤ感がなくて好感が持てた。
あれは脚本家が有名ドコロの俳優を使って視聴率をとるためのドラマだったのか…。

が、内容的にはかなりドラマは忠実だった。
唯一違ったのが、相葉くんが演じていた倉田の息子:健太のキャラがちょっと違った所。
個人的には小説のキャラの方が、あまりにも良い人過ぎた相葉くんキャラよりずっと良かったが。

池井戸氏の作風もずいぶん変化してきていると思うが、この作品に関して言えばミステリーっぽくしてあるけれど、思ったほど緊迫感がない。
逆にドラマのほうがうまく緊張感を引っ張っていった感じ。

人の悪の部分ってこういう風に出てくるのか…という印象はあるが全体としてはちょっと不完全燃焼感があった。
やはり池井戸氏の本領発揮は銀行系の社会は小説になるのかな。

ニックネーム: ねこ太郎 投稿日:2014/01/31

男は敷居を跨げば七人の敵あり

船が前に進めば波が立つ。社会の中では常に競争があり、闘いがある。

そこそこ実力があり、挫折を知らずに慢心を起こすものがいる。あるいは屈辱的挫折の前に性格が歪んでゆく者がいる。プライドゆえに苦しむ心がある。

匿名性の中で醜い本能があらわになる。悲しいことにネットの世界などで日常的に見られる光景だ。これが人間の本性ではないことを祈りたい。

だれしも無用の争いは避けたいものだが、戦うべきときに戦わないことは悪に組する事になる。勧善懲悪とまではいかないまでも、池井戸作品らしく後味すっきり。

ニックネーム: 高橋です! 投稿日:2013/10/27

おしい!もっとサスペンスが欲しかった。

ストーカーを扱ったサスペンスと、池井戸さん得意の企業ものミステリーを組み合わせたような作品。
真面目ひと筋で気弱な主人公倉田太一。銀行から中小企業に出向し、総務部長の職についているという設定。半沢直樹のシリーズのような企業ミステリーはさすがと思わせるおもしろさ。登場人物もしっかり書き込んでいる。
特に、悪役の営業部長の幼少時代を結構なページを割いて描いており、しかも面白いところがすごい。
ただ、ストーカーを扱ったサスペンスとしては期待外れ。車に傷をつけたり、花壇を壊したりとストーカーのすることもやや月並み観があって恐怖感までは出ていない。
主人公の息子の活躍はおもしろかったし、主人公が息子に「(お前も)奴とまったく同じレベルの人間だ。」と諭すシーンはなかなか読ませるなと感じたが、サスペンス小説として捉えて読むとやはり
「おしい!」
やはり、作者は、経済活動に伴う人間ドラマというテーマに絞ったほうがおもしろいような気がします。

ニックネーム: アーミー 投稿日:2013/10/04

ダブルなサスペンス小説

「10倍返しだ!」と液晶画面の中で企業の悪と戦っていたのは、半沢直樹。そして、この作品の主人公、倉田太一も半沢同様、銀行から企業への出向者であった。二人は同じような立場だが、倉田は気弱でまじめな会社員だった。それがふとしたことで、理不尽な仕返し対象にされる、という日常ありうるおそろしいストーリーになっていた。

ある夏の夕方、満員電車に割り込み乗車をしようとした男に、居合わせた倉田が注意をした。すると男は倉田に怒りをぶつけてきた。倉田の帰宅を尾行し、次の日の朝には、倉田家の庭が荒らされていた。倉田家では、その後も車を傷つけられたり、パンクさせられたり、不審者が家の近くで見張っていたりと、姿の見えないストーカー行為に怯えるようになった。

倉田の仕事の方でも、上司の不審な新規取引契約が発生したりと、家・会社とも、倉田とその家族にとって、不安におののく日々が訪れる。大学生の長男と高校生の長女の助けをかりて、防犯カメラを設置したり、盗聴探知機で盗聴器を捜し出したりと、倉田家のストーカー対策は高度になってきた。そしてついに、ストーカーを罠にはめるために、倉田家へ招待する罠をかけることになった・・・。

平凡なサラリーマンであった倉田があうストーカー被害。決して人ごとではない。あらゆる所に仕掛けられる盗聴器の話は、テレビでも聞いていたが、小説の中でも実際に家庭の中で見つかるのは、こわいものだ。

ある家族のこんなエピソードがいつの間にか漏れて続いて起こる被害の数々。いったい誰が真犯人なのか、やきもきしながらページをめくっていた。途中で捕まった犯人は、冒頭の倉田とトラブルになったストーカーとは別人で、彼は結局一番最後に捕まって本当に一件落着となる。

単なるストーカー被害のサスペンスだけでなかった。銀行がらみの会社の融資問題を盛り込んで、作品に厚みを持たせている。このあたりはやはり池井戸さんでなくては書けないものだろう。
逆にいえば、今まで通りの企業サスペンスだけでなく、ストーカーが登場する家庭的なサスペンスも盛り込んだ、今までにない、贅沢な作品となっていたと思う。
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