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本 九十歳。何がめでたい

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本-九十歳。何がめでたい
著者: 佐藤愛子 (著)
定価 ¥1,296(税込)
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商品情報

出版社名
小学館
発行年月
2016年 08月
ISBNコード
9784093965378
版型
新書
ページ数
223P
平均評価
(4)
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ブクレポ
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佐藤愛子 OFF

内容紹介

御年九十二歳、もはや満身創痍。
ヘトヘトでしぼり出した怒りの書。
全二十八編。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

目次

こみ上げる憤怒の孤独/来るか?日本人総アホ時代/老いの夢/人生相談回答者失格/二つの誕生日/ソバプンの話/我ながら不気味な話/過ぎたるは及ばざるが如し/子供のキモチは/心配性の述懐〔ほか〕

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: こたろう 投稿日:2017/04/02

ひさしぶりの「ベストセラー」本を読みました。

地元の図書館の予約は68件でした。
ではなぜそんな予約殺到の人気本を読めたのか、と言いますとただの偶然でした。
朝、図書館の新刊本の棚をのぞくと沢山の新刊のなかにこの本が混じっていたわけです。
おそらくですが、人気があるので買い足したのではないかなと、そして担当の司書さんかバイトの方が新刊をずらっと並べてしまったなかに、予約がある本を混ぜて気づかなかったということかなと、思います。
でもいいんです、規則では予約よりも実際に手にして窓口に貸し出しにいった人のほうが優先となっていましたので、けしてずるをしたわけではないのです。


「女性セブン」に隔週で連載されたエッセイを一冊にまとめたものだそうです。
八十八歳で最後の長編小説を書き上げて、これでもう何もかもおしまいという気持ちになられたそうです。
ですがそうなると、することもなくタズテてくる人も減り、一日むっとした顔つきで座っているだけだったと、あとがきに書かれています。
それが、さすがに作家さんですね、時事ネタというか表紙絵にあるように新聞を読んで(何度か出てきますが人生相談がお好きなようです)いろいろ感じたことを、率直にというか悪く言えば毒舌でばっさ、ばっさと切り捨てていく爽快なエッセイになっています。


私は佐藤愛子さんの作品をこれまで読んだことがほとんどないのですが、遠慮しない物言いに好感を持ちました。
老いからくる、機能低下、故障、思い違いなどありのままに隠さずさらけ出し、それがどうしたと言える強さが感じられるからです。
たしかにいくつになったから「めでたい」と喜んでいるわけにはいかないですからね。


佐藤愛子さんは「声が大きい」のだそうです。その分元気だとみられてしまう。だから仕事を頼まれるのだと、もうがたが来て働く気はないのに、とぼやかれています。


意欲がもてて、目標があっての毎日ですから、そしてなにより多少は物覚えが悪くなっても基本的に呆けていないことが、佐藤愛子さんの「何がめでたい!」を支えているのだと思いました。
そして世の中のおかしなことに「怒り」をおぼえる健全な精神が宿っていることも根本にあるのだなと。
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