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本 本を守ろうとする猫の話

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本-本を守ろうとする猫の話
著者: 夏川草介 (著)
定価 ¥1,512(税込)
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商品情報

出版社名
小学館
発行年月
2017年 02月
ISBNコード
9784093864633
版型
--
ページ数
222P
平均評価
(3)
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ブクレポ
2件

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夏川草介 OFF

内容紹介

高校生の夏木林太郎は、祖父を突然亡くした。
祖父が営んでいた古書店『夏木書店』をたたみ、叔母に引き取られることになった林太郎の前に、人間の言葉を話すトラネコが現れる。
21世紀版『銀河鉄道の夜』!

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: こたろう 投稿日:2017/04/27

猫またぎ?

まーちさんが好意的なレポを書かれています。人柄がよく出ているレポだと感じました。
私も「神様のカルテ」以外で初めての作品ということで、夏川氏の実力やいかに、と興味を持って手にした次第です。


読んでいる私の様子を見ていたのでしょうか、家人に読後「読む?」と問いかけますと「いらない」との素っ気ない返事でした。まさに「猫またぎ」と感じる物言いです。
猫って臭いを嗅いだだけで美味しいかどうかだいたいわかるようで、プイッとどこかへ行ってしまうものですよね。(家人は猫だった?)


ちょっと残念です。
ファンタジーの悪い見本というべきか、想像や観念が先立っていて文章がついてこないというか、現実ではない世界を書く、それも抽象的な本を守るとか大切さとかが前に出過ぎていて、道徳の教育のように浮ついている気がしました。
夏川さんは本が好きでそれにちなんだ物語を書きたかったのでしょう。
そしてファンタジー仕立てでと考えられたのだと思います。


「神様のカルテ」シリーズは病院という日々命を相手にするぎりぎりの世界を描いていて、その分臨場感が感じられて、やや戯画化された登場人物たちの雰囲気もあっていて読ませたのだと感じます。
その命の戦場を離れてのフィクションはリアリティが不足しているというか、残念ながら凡庸などこかで読んだことがあるような物語に終わってしまっています。


トラネコも問題解決に力を発揮するわけではなく、主人公の解決の仕方もよく読むと凡庸で安易です。(そもそもの問題自体がはっきりしていませんし)


四話収められていて、それぞれ主人公の本好きで引きこもりの高校生が相手をする本を粗末にする相手の存在感というかリアリティも不足していて、どこまでも頭の中でこしらえた作り物感が(つまり裏にまわったらペラペラの張りぼてのセットだった感というかそんな雰囲気が)感じられます。
ファンタジーにリアリティーをもたせるのは尋常のことではないと心してかかる必要がありそうです。


通ってくる同級生の女の子とのやり取りが救いでしょうか。


結論として夏川さんはファンタジーではなく、医療現場の物語のほうが向いていると思いました。

ニックネーム: まーち 投稿日:2017/02/11

本の力!

夏木林太郎は、引きこもり気味の高校生。両親を亡くし、古書店を営む祖父と二人で暮らしていた。
その祖父が急死し、林太郎は、付き合いのなかった叔母に引き取られることになる。
そんな彼の前に、突然、一匹のトラネコが現れる。
「トラ」と名乗る、人間の言葉を話すその猫は、林太郎の力を借りたいと言うのだ。
そして、その猫に導かれ、林太郎は、3つの「本の迷宮」に向かうことになるのだった。


第一の迷宮の主は、一か月に100冊の本を読むという男。
今までに読んだ5万7千622冊の本は、ガラス戸のついた書棚に、南京錠をかけて「閉じ込められて」いた。


第二の迷宮の主は、「読書の効率化」を目指し、本を切り刻んで、“あらすじ”だけを抽出している男。


第三の迷宮の主は、売れる本以外は、どんどん投げ捨てている男。


3人の男たちの言い分は、いかにももっともなことばかりなのだ。
しかし、一見「真実」のような言葉の中にある「嘘」を、林太郎に鋭く指摘され、男たちは目覚めていくのである。


ここまでの話を読んで、ドキッとすることが結構書かれていた。
図書館の予約本に追われ、じっくり本を読むことがなくなってしまった私。
もっと速く本を読むことができたらとか、沢山ある本の中から、効率よく本を選ぶことができたらとか、そして、出版不況と言われる中で、読者の興味をそそるような本を、どんどん売ろうとしたりするなど、読者側と出版業界側の両方に、警鐘を鳴らすような内容が書かれていて、私を含め、本好きの方なら、ジレンマを感じるとともに、自分の読書を考え直すことになるのではないだろうか。


ところがこの作品、ここで終わりではないのである。
予想外の第四の迷宮に向かうことになり、そこには、今までの迷宮の主たちとは、全く異なるタイプの主が待ち受けていたのだ。
彼女は、3人の男たちのその後の姿を語る。
彼らはみな、本来の自分を取り戻していたが、それと引き換えに、かつての輝きを失っていたのだ。
「本の力」とは何かを問いかける彼女に対し、林太郎は、なんと答えたのか・・・?


最後まで読むと、「本の力」の素晴らしさを、改めて感じることができた。
そして、「本の力」は、人それぞれ、違うものなのではないかという気もした。


引きこもり気味だった少年が、「本の力」とは何かということを考えることによって、自分自身を見直し、成長していく姿を描いた、力強さを感じることができる作品だった。
作者は、本当に本が好きなのだということが伝わってくる作品でもあったが、一つだけ気になったのは、学校を休んでいるクラスメイトに、近くに住んでいる学級委員長の女子が、連絡帳を届けるということである。
高校生が、連絡帳を届けるというのは、考えられないのだが、最近の高校では、そんなことが行われているのだろうか。


タイトルは「猫の話」となっているが、主役は猫ではない。
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