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本 海の見える理髪店

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本-海の見える理髪店
著者: 荻原浩 (著)
定価 ¥1,512(税込)
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商品情報

出版社名
集英社
発行年月
2016年 03月
ISBNコード
9784087716535
版型
127×188mm
ページ数
234P
平均評価
(4)
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: 0件
ブクレポ
3件

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荻原浩 OFF

この商品について

第155回直木賞受賞作!

内容紹介

伝えられなかった言葉。
忘れられない後悔。
もしも「あの時」に戻ることができたら…。
母と娘、夫と妻、父と息子。
近くて遠く、永遠のようで儚い家族の日々を描く物語六編。
誰の人生にも必ず訪れる、喪失の痛みとその先に灯る小さな光が胸に染みる家族小説集。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: アーミー 投稿日:2017/05/14

萩原さんの家族愛がつまった短編集

すでに、まーちさん、hi2515さんがレポを描かれているこの作品は、
2016年155回直木賞受賞作です。
表題作をはじめ6つの話で構成された短編集でした。
連作短編ではなく、それぞれが全く別々のお話しです。

簡単なあらすじを書きだします。
●『海の見える理髪店』
初めて訪れた客の青年に
理髪店の店主は自分の過去を語り始めて・・・。

●『いつか来た道』
厳しかった母と離れて暮らしていた主人公が数年ぶりに実家に帰ると
そこには年老いて認知症になった母がいた・・・。

●『遠くから来た手紙』
仕事人間の夫を置いて実家に戻った妻の元に
毎夜不思議なメールが届くようになった・・・。

●『空は今日もスカイ』
両親が離婚して母と二人で母の実家にきた少女は家出して、
虐待痕のある少年と海を目指すが・・・。

●『時のない時計』
父親の形見の腕時計を古い時計店で修理してもらう息子。
今は亡き父親の人物像が次々と浮かび上がりだす。

●『成人式』
事故で亡くなった15歳の娘。
5年後、両親は娘の代わりに成人式に出ることに・・・。

どれも短編なのでサラリと読めました。
根底にあるのは、「家族の絆」だと思います。
家族という組織は、年月がたつうちに、
ひびが入ったり、崩壊したりと、結構もろいものなのですね。
切なく思いますが反面、
前向きになれる強い希望も持っていると再認識しました。

6作品の中では
やはり、『海の見える理髪店』が一番良かった!
まーちさん同様、理髪店の店主のラストの言葉に泣けます。
個人的には『いつか来た道』も良かったです。
今は亡き私の母も認知症を患っていましたので、
こんな感じなのだなあと、しみじみ思いました。

直木賞受賞するだけのことはある作品集でした。

ニックネーム: hi2515 投稿日:2016/06/02

やっぱり家族。。。

萩原さんの家族小説3部作の一つと言うのを読んでから知りました。


まーちさんのレポにもありましたが、タイトルとなる『海の見える理髪店』が、一番でしょうが、個人的には最後の『成人式』も好きでした。


海の見える理髪店・・・都会の喧騒を離れ、小さな町外れの海の見える高台にひっそりと建つ理髪店。店の前には、古ぼけたブランコがあり御馴染の赤、青、白円柱看板があります。床屋さんのこの三色の色は、赤が動脈、青が静脈、白が包帯を示しているとは初めて知りました。今や1000円カットのお手軽コースで、床屋さんの数もめっきり減りましたよね。そこへまだ若い珍しいお客様が現れました。くたびれた外見とは違い、中は清潔そのものでとても居心地の良い場所です。海が映る大きな鏡が特徴で、老齢らしき店主の腕も確かです。カット、シャンプー、マッサージ、顔のエステ、髭剃りと聞いているだけだけでも疲れがとれそうです。店主は会話もサービスの一つと自分の来し方を饒舌にしゃべります。実は生後間もなく別れた息子と父親と言う事をきっと二人は胸の内にひっそりと抱えながら。。。


いつか来た道・・・絵の才能に恵まれ、自分の生活は自分で面倒をみるとしゃっきりしていた母の痴呆で縛り付けられていた娘が、16年ぶりで実家を訪れる。胸に秘めた母への鬱憤は、優しい言葉にすり替わるけれど・・・


遠くから来た手紙・・・どこの家庭でも諍いかいはあるともうけれど、静岡から東京に嫁いだ嫁は姑や亭主との確執から逃れる為に実家に戻り、手狭になっ実家の中で仏間で寝起きをする事になり、祖母が亡くなった10時25分に不思議なメールが届くようになります。それって???と思うけれど、個人的には、いつも祖母の仏壇に話しかけている答の様な気がしました。


空は今日もスカイ・・・父が亡くなり、母の実家で過ごすみじめと思われる生活から、主人公の茜ちゃんは一大冒険をもくろみます。おばけがでると言うわれる神社で知り合った森島陽太(フォレスト)との不思議な旅が始まります。


時のない時計・・・・亡くなった父の遺品としてもらったブランド物の時計の修理に訪れた、古風な時計屋さんの古風とのひとこまですが、時を刻む人とのつながりに頷かせられました。


成人式・・・親バカと言えるほどに愛した娘の死。両親ともに負った心の傷を埋めるべのく突飛な行動ながら、泣き笑いできると思います。個人的には、家で出産した妹が生後一週間足らずであちらの世界へ行き、その次に出来た弟とどう接したらよいかわからず、母には薄情と言われながら、心に負う傷ってかさぶたになるまで時間が必要です。この二人の行動もどこか泣けてしまします。


まあ、色んな家族があり、読者はそこから色んな処方箋を頂くのでしょうね。

ニックネーム: まーち 投稿日:2016/04/14

小さな光が見つかるような家族小説

この作品は、さまざまな家族を描いた、6編の短編が収録されている。個人的には、表題作である、「海の見える理髪店」が一番よかった。

『海の見える理髪店』 海辺の小さな町にある、年老いた店主が、一人で営んでいる理髪店。予約制のその店を訪れた、一人の青年。彼の髪を切り、マッサージをし、顔のエステまで入念に仕事をする店主。そして彼は、自分のこれまでの歩みを、青年に語って聞かせるのだった。普段は、それほど饒舌ではないという店主が、なぜ、話し続けたのか?それがわかった時、切なさで一杯になってしまった。
この店の「売り」は、鏡いっぱいに広がる「海」である。しかし、なぜ、店主が、鏡の向きに拘ったのかというのには、悲しい理由があったのである。
来週、結婚式を挙げるという青年は、なぜ、苦労してこの店を探しあてたのか?
「あの、お顔を見せていただけませんか、もう一度だけ。いえ、前髪の整え具合が気になりますもので。」という、店主の最後の言葉が切ない。


このほか、
『いつか来た道』 は、自分の価値観や意識を押し付ける母親が嫌で、16年前に家を出た娘が、弟からの電話がきっかけで、母親を訪ねる話。そこで彼女は、母親の予想外の状態を目にすることになり・・・


『遠くから来た手紙』 は、仕事ばかりの夫と、口うるさい姑に嫌気がさし、実家に帰った女性の話。そんな彼女の携帯に、奇妙なメールが届くようになり・・・
ちょっとファンタジーっぽい話。


『空は今日もスカイ』 は、両親が離婚し、母親の実家に居候させてもらっている8歳の茜の話。彼女は、肩身の狭い生活が嫌になり、家出をしたのだが、神社で、一人の男の子と出会い・・・
最後は、少し残念な結末かも。


『時のない時計』 は、父親の形見の腕時計を、母親から渡された男性の話。その時計は針が動いておらず、修理に出そうと、昔ながらの時計屋を訪れる。その店には、さまざまな「時を止めた」時計があり・・・
最後は、ちょっとほほえましい話。


『成人式』 は、娘を事故で喪った両親が、娘の替え玉となって、成人式に出席しようとする話。
さすがに無理があるだろうという発想だが、娘の死に、心の区切りをつけるための、荒療治といった感じが。


どの話の登場人物も、何かしら「失ったもの」がある。それを乗り越え、その先に、小さな光が見つかるような、内容紹介にも書かれている通り、胸に染みる作品だった。
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