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本 永遠の0

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本-永遠の0
著者: 百田尚樹 (著)
定価 ¥946(税込)
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商品情報

出版社名
講談社
シリーズ名
講談社文庫 ひ43-1
発行年月
2009年 07月
ISBNコード
9784062764131
版型
--
ページ数
589P
平均評価
(4.5)
: 46件
: 22件
: 6件
: 3件
: 2件
ブクレポ
37件

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百田尚樹 OFF

この商品について

「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。 そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。涙を流さずにはいられない、男の絆、家族の絆。

内容紹介

「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。
そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。
終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。
天才だが臆病者。
想像と違う人物像に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくる―。
記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。
涙を流さずにはいられない、男の絆、家族の絆。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

著者情報

百田 尚樹
1956年、大阪生まれ。同志社大学中退。放送作家として人気番組「探偵!ナイトスクープ」など多数を構成。2006年『永遠の0(ゼロ)』で作家デビュー。高校ボクシングの世界を感動的に描いて’08年に発表した小説『ボっくす!』で圧倒的な支持を集め、一躍読書界注目の存在となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: hi76830 投稿日:2017/01/23

読む価値あり!

かなり太い本ですが、先が気になりあっという間に読めてしまいます。映画やドラマ化もされましたがやっぱり原作が一番分かりやすいです。
戦時下の状態も非常によく分かるため、戦争について知りたい人にもぜひ読んでもらいたい作品です。

ニックネーム: ランピアン 投稿日:2014/06/22

どこが「右翼」だ

※本レポではこの作品を構成する歴史観と思想についてのみ論ずるので、この種の問題に興味のない方は、以下の記述はお読みにならないようお勧めする。

予想したとおりというべきか、本書には左翼知識人及び左派メディアから多くの非難・中傷が浴びせられた。その多くが「戦争賛美」「右翼的」という、毎度おなじみの紋切型である。だが正直なところ、本書のどこをどう読めば「右翼的」という評言が出てくるのか、私にはまったく理解できなかった。

Wikipedhiaの同書の項の記述によれば、たとえば人気作家の石田衣良が「右傾エンタメ」という表現で本書を腐しているというが、この石田という御仁、そもそも「右翼」という言葉の意味を理解しているのだろうか。

説明するのも馬鹿馬鹿しいが、日本において右翼とは復古思想の謂である。端的にいえば過去回帰的、現世の堕落を嘆き、過去を基準に現在を裁断するものである。「昔の日本は貧しかったが、人の心は豊かだった。それに引き換え現代人は―」やや乱暴に整理すれば、こういう発想こそ典型的な右翼思想である。

いったい本書のどこにそうした思想があるだろうか。本書を手に取る前、巷間の「右翼的」という評から、私は百田がアジア主義的な思想で先の戦争における日本の立場を擁護しようとしているのだと早合点していたが、この物語にそんな要素は微塵もない。

彼は大東亜共栄圏の大義を救済しようなどとはしていないし、一読して明らかなように、特攻を含む軍部の作戦行動も、無責任で度しがたい愚行として全面的に否定されているのである。

行間をよく読むならば、百田の視座は右翼思想とはむしろ正反対であることがわかる。とくに注目すべきは、百田が戦前の日本社会をきわめて否定的なトーンで描いていることだ。

低い生活水準、過酷な徒弟制度、愛のない見合い結婚、遅れた工業技術。そこには、右翼論客の理想である「古き良き日本」など薬にしたくともない。すなわち百田は、世界第二位の経済大国となった戦後日本の視点から、戦前・戦中の政治と社会を糾弾しているのである。こうした発想は右翼のそれではない。

百田と渡辺昇一との対談集『ゼロ戦と日本刀』も読んでみたが、日本の伝統文化に向ける百田の視線の冷たさが印象的だった。察するに百田は、祖国日本が西欧帝国主義諸国に伍する近代的な文明や強大な国力を持ちえなかったことが悔しくてならないのであろう。そんな彼の眼に、高度成長以前の日本の文化や社会がみすぼらしいものと映るのは不思議ではない。

百田のこうした歴史観から私が連想したのは、彼にとって同郷の先輩にあたる作家、司馬遼太郎である。周知のとおり司馬は、代表作『坂の上の雲』において、明治維新以前の日本を農業以外に産業を持たない「まことに小さな国」と形容した。

それは維新の推進者たちの偉業を顕彰するためのレトリックではあったが、そのことによって彼は近代化以前、すなわち江戸期以前の日本の文明を無に等しいものとして切り捨ててしまっているのである。

渡辺京二は、『旅順の城は落ちずとも』(平凡社刊『幻影の明治』所収)において、司馬のこうした史観を「ゼロからの近代化」と呼び、彼が江戸期日本の高度な文化・経済的達成を無視していると指摘しているが、戦後の日本史研究の成果を踏まえれば、渡辺の批判が正しいことは明白である。

オールコックが驚嘆したように、江戸期日本は前近代文明として最高度の発展段階に達していたといっていい。多種多様な商品が流通する市場経済、高度な農業技術、そしてゴローニンを驚かせた大規模な漁業。思想についても、そこで既に近代へ向けた発酵が始まっていたことは、あの丸山眞男でさえ認めざるをえなかったのである。日本は決して「小さな国」などではなかった。

渡辺は、司馬の歴史観のこうした歪みの原因を、彼が先の敗戦によって受けた「心の傷痕」に帰している。大東亜戦争での日本政府の、軍部のあの体たらくと比較して、封建体制の江戸期から急速な近代化を達成した明治の先人がいかに偉大だったかを強調するため、司馬は近代以前の日本を「ゼロ」として描いたのだ。司馬にとって国家や文明の価値とは、近代化の程度によって決せられるものだった。

こうした近代化への徹底したこだわりは、百田のこの作品にも共通している。戦争遂行の責任者たちを一方的に罵倒する登場人物たちの口吻には、当時の日本は未だ近代化の途上にある未熟な国家であり、日本の進路を誤らせ、あたら多くの尊い生命を犠牲とした政治家や軍人たちは、非合理的で無責任な「前近代人」だったという、百田の認識が反映しているように思える。

おそらく百田は、戦前の日本が欧米のような近代国家でなかったこと、そして敗戦によって世界の一等国の地位から滑り落ちたことを深く恥じ、できればそれをなかったことにしてしまいたいのだ。要するにこれは、当世流行の「リセット」願望ではないのか。百田が「改革」好きな安倍晋三首相と親密だと聞くにつけ、そうした危惧の念を禁じえないのである。

だが、文明の固有の価値とは、本当に近代化の進展如何によって決まるものなのだろうか。アジアに先駆けて近代化を果たした欧米諸国は、アジアやアフリカの諸文明に比して「偉大」だったのだろうか。西欧の近代とは、アメリカ大陸の侵略によって得た棚ボタ的な富と、飽かず繰り返された戦争がもたらした技術発展、そして武力を背景とした収奪的な海外貿易によるものだったのではないか。

百田の無念は理解できないではない。だが、近代化の速度によって文明の価値を測定し、過去の日本を「ゼロ」として切り捨てることは、百田が憎んでやまない左翼知識人たちと同じ立場に立つことである。

彼らは個々の文明の個性を無視し、日本が経済大国としての地位を確固たるものとしてからも、日本の文化や伝統を非近代的な、遅れたものと決めつける不毛な言説を垂れ流してきた。どれほど認めたくないものであろうとも、かつての日本をまるごと否定することは、左翼知識人たちと同じ陥穽に落ち込むことを意味するのではないか。

日本という国を、日本民族を愛するというならば、その負の部分をも愛することができねばなるまい。戦争遂行の当事者たちの責任は厳しく問われるべきであるにしても、時代に翻弄された一人の同胞として、彼らもまた我々の腕に抱き取ってやることが、真の愛国者のなすべきことではないのか。

なお付言しておくが、私とは違う理由で本書に批判的な冷泉彰彦でさえ認めているように、本書は娯楽小説としてはよくできた作品である。

エンターテイメントの価値がある程度まで結果主義的に評価されざるを得ない(『スター・ウォーズ』があれほどヒットしなかったら、あの映画の価値を認める識者がどれほどいただろうか)以上、戦争や特攻にまるで興味のない若者たちをも読者とした百田の物語作家としての手腕を疑うのは、ためにする議論というべきであろう。

ニックネーム: sasha 投稿日:2014/06/20

オマージュではなくコラージュ

-_-

↑こんな感じなんですけどね、私の感想は。でも、顔文字だけ
じゃ伝わらないので、一応感想を書いてみる。

主人公の「ぼく」は姉からアルバイトの誘いを受ける。自分たち
姉弟が祖父と呼ぶ人のほかに、もうひとりの祖父がいる。終戦
間際に特攻で命を落としたもうひとりの祖父・宮部久蔵について
調べたい。その手伝いをしてくれないか。

そんな始まりなんだけど、物語の設定と展開は浅田次郎『壬生
義士伝』、特攻隊に関する記述は坂井三郎『大空のサムライ』
を借用している。本書の著者曰くこの2作品への「オマージュ」
なんだそうな。

オマージュの域に達していない「パクリ」って言いたいけど…。

主人公のぼくと姉は太平洋戦争当時の宮部を知る人物に次々と
会い、話を聞く。80歳前後の老人たちの記憶のなんと鮮やかな
ことかっ!いくつもの戦闘シーンが独白形式で克明に語られる
んだわ。

現代の主人公たちの描写と、この戦闘部分の描写。明らかに
クオリティが違う。読んでいる途中で最終章のあとに掲載され
ている主要参考文献を確認して確信。

戦記物を多く発行している光人社の出版物が大半を占めている。
参考文献の気に入った部分を切り張りしてるだろ、これ。

そっちこっちから拾って来たノンフィクションの間に、狂言回し
である姉弟の部分の創作を挟んだだけって感じ。

その創作部分も、人物の作り込みが浅いんじゃないか。特に
姉と、姉の仕事に絡んで出て来る新聞記者・高山。

姉が登場する部分では「お前は小学生か」と何度突っ込んだ
ことだろう。大体、ジャーナリストを目指すフリーライターなの
に、戦争に対する知識が皆無って…。ありえん。

高山が「特攻はテロリストと一緒」という持論を滔々と述べる
部分に至っては、「こいつ、本当に新聞記者か?」って感じ。

で、肝心の「生きて帰る」と言っていた宮部が、どうして終戦
間際になって特攻を志願したのかはうやむやに終わっている。

何故、出撃間際になって宮部が登場する機の交代を申し出た
かなんてはっきりと伏線が張ってあるのに気付かない姉弟。
なんだよ、このいい加減な人物設定。

文庫で約600ページ。この分量の3分の1で済んだんじゃないの
かなぁ。

「桜花」や「回天」の話も出て来るので、それなりに参考には
なるのだが、特攻隊を題材に安っぽいエンターテイメントに
しちゃったね。

この作品を読んで、映画を観て感動した人には大変申し訳
ないが、まったく納得のいかない作品だった。

こりゃ、「オマージュ」ではなく多作品の「コラージュ」だよ。

ニックネーム: よっすぃ〜 投稿日:2014/05/18

辛い〜!

ニックネーム: 3ki 投稿日:2014/04/13

兵士皆特攻の時代

少し前、黄泉路に旅立った祖父は、志願して戦争に行き、満州に行ったらしい。離れて住んでいたためか、そういう話は尋ねることもなく、額に入った国からの感謝状だかなんだかが飾られているのを見て、どんな気持ちだったかと想像するしかできずにいた。
あったこともない曾祖父は、陸軍で、かなり高い地位にいたらしい。戦後、生きながらえはしたが、優秀な人だったにもかかわらず、職に就くこともできずに過ごしたらしい。母の記憶に残る曾祖父は、見舞いに行った病室に積まれた本や、いつも読書している姿ばかりだという。
それっぽっちがわたしの戦争体験だ。


なかなか「戦争の時、どうだったのか」なんて、直接は尋ねにくい。その質問が、傷つけるかも知れないから。素晴らしい平和ボケボケした自分が心ないことばを吐くことを思えば、質問などしない方がいい。
そうして、日本は一つひとつ、「戦争の記憶」を手放していく。体験者の、寿命のために。


すでに「100あり!」を越えるブクレポが2本も存在し、多くの方が感動を伝える本書のレポをもう一つ追加したところで、大した付け足しにもならないが、拙いながら、お目を汚したいと思う。本書の体裁が、祖父のことを探るものとなっており、わたしとは同世代が探っていることになっているのだから。


簡単にあらすじを述べておくと、ライターの姉と司法試験浪人の弟が、現在の祖父ではなく、祖母の前の夫、血の繋がった祖父が特攻で死んだことを知り、どんな人物だったのか、祖父、宮部久蔵の面影を訪ね歩くストーリーです。
初めは臆病者と罵られるばかりだった祖父の思いを取材を経て次第に知っていくのですが、そういう体裁を取った群像劇といっても良いように思います。話を聞けば、それぞれが克明に戦争体験を語り、兵士たちから見た戦争が長口上で語られます。ほとんど戦争記録ですが、人の語りと言うことで読まされます。耳をふさいではいけないような気にさせられる、百田さんの作戦勝ちでしょう。


それにしても、太平洋戦争とは、これほどに残酷だったのかと怒りと悲しみでつらく感じます。繰り返し、「九死一生ならば」作戦にもなるが、特攻は「十死零生」だ。と、特攻の恐ろしさを様々な人物が語ります。でも、わたしには、戦争に出た兵士は、同じ死の覚悟を持っていたように見えます。無謀な作戦、無茶な命令、そうしたものに否やとは言えず、出陣していった兵士たち。一方、士官たちは、自らの身を安全なところに置いていたといいますから、理不尽さに飲んだ涙の数は知れないことでしょう。
零戦は、後に、生きて帰る確率「零」の飛行機と成り果てました。
国産自動車もままならない時代に於いて、太平洋の空を圧倒した最新鋭飛行機。しかし、それは決して搭乗員のことを慮ってはいなかった。撃たれることに弱く、休憩など不可能な空での超長飛行時間。同時期に公開された零戦開発者の物語を知りはしないけれど、これぞ日本の力と賛美して済まされるものではないように思います。


映画の方を先に観ました。宮部久蔵の死の意味が、解釈が、印象が、理由が、わたしには違って感じられます。
どうしても生きたかった男がいた。それは、本来すべての兵士たちが表現したかった思いであるはずです。宮部本人は、死んで語ることができないのですから、宮部の心情は、周りから推し量ることしか小説と同様にできません。
それでも、わたしの亡くなった祖父が、どうして志願兵として、弱冠二十歳で戦地に赴いたのか、手がかりの断片を見たように思う物語でした。
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