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本 銀河鉄道の父

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本-銀河鉄道の父
著者: 門井慶喜 (著)
定価 ¥1,728(税込)
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商品情報

出版社名
講談社
重版予定日
2018年 02月 10日
ISBNコード
9784062207508
版型
--
ページ数
408P
平均評価
(4)
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ブクレポ
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門井慶喜 OFF

内容紹介

宮沢賢治は祖父の代から続く富裕な質屋に生まれた。
家を継ぐべき長男だったが、賢治は学問の道を進み、理想を求め、創作に情熱を注いだ。
勤勉、優秀な商人であり、地元の熱心な篤志家でもあった父・政次郎は、この息子にどう接するべきか、苦悩した―。
生涯夢を追い続けた賢治と、父でありすぎた父政次郎との対立と慈愛の月日。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: こたろう 投稿日:2017/10/19

封建時代の親バカ

宮沢賢治という稀有で特殊な人物を周囲の、賢治の父親の視線で描いた、その意味でユニークな作品です。
花巻の名士、質屋を営み、自分の台になって古着を仕入れてきて成功した、政次郎。
長男の賢治が産まれてきて心から喜ぶのですが、人前でそれを表すのをこらえます。そんな時代だったのです。
そして次々と子供たちが生まれ二男三女の父親になった政次郎。
最初に親バカを発揮したのは賢治が七歳の時、赤痢に掛かり明日をも知れぬ容体に陥ります。その時たまらず自ら看病を申し出、昼夜を問わずそばにいて身体を温め、汗を拭き、大事な跡取り息子の命を救います。そのために自らも罹患して生涯胃弱に悩むことになるのですが。
賢治は政次郎の望むような利発で賢い子供に育ちます。村の小学校を首席で卒業し盛岡の中学に進みますが、そこでも身体を壊しチフスを疑われ、また政次郎が付き添うのです。
そのようにして成長した長男でしたが、質屋の跡取りとしては向かず、農学校で学び、測量をして回りやがて父親の想像もつかない創作という世界にのめり込んでいきます。


そのころ、長女で賢治のすぐ下のトシも東京の学校に進み、才女として才能を発揮しかけていたのですが、突然発病して当時死の病であった結核で命を落とします。
そのあたりは賢治の血を吐くような詩「永訣の朝」でも明らかです。


終始父親の息子の理解を越えた成長ぶりに戸惑う視点で描かれていて、先進的で宗教心が厚かった、学問こそ正式に受けてはいないけれど宿を借り切って講師を招き勉強会など定期的に行っていた土地の名士の意外な親バカぶりが明らかにされます。


それまでは宗教観の違い、(父親は浄土真宗、賢治は法華経を信じていました。しばしば口論になったと聞いています)で仲の良くなかった親子という認識だったのですが、この作品では違っています。
子がかわいくない親などめったにいませんから、まして秀才の長男を憎く思うなどありえないでしょう。


ただ感性を含め、野放図な金銭感覚など賢治が少し変わっていたのでしょう。その点比較される長女トシのつましくて堅実な暮らしぶりと文章力が惜しまれます。


残念なことにその賢治の頭のなかでくり広げられた「小宇宙」とでもいうべき驚異の現象、そうでなければあのような奇天烈で特異な作品世界など誰にも生み出せなかったと言い切れる、一種奇跡のような遺産がなぜ生み出されたのか、が本作を読むだけでは伝わってこない事でしょうか。
当時はまだ医療も発達せず、今なら治癒できるだろう病で簡単に人が命を落とす時代でした。
惜しまれて亡くなった方たちのいかに多い事か。
宮沢賢治も宮沢トシもその一人なのです。


にしても愛すべき封建時代の親バカぶりではありました。
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