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本 海賊とよばれた男 上

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本-海賊とよばれた男 上
著者: 百田尚樹 (著)
定価 ¥1,728(税込)
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商品情報

出版社名
講談社
発行年月
2012年 07月
ISBNコード
9784062175647
版型
--
ページ数
380P
平均評価
(5)
: 11件
: 4件
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: 0件
ブクレポ
10件

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百田尚樹 OFF

この商品について

2013年本屋大賞 受賞作!
敗戦の夏、異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、なにもかも失い、残ったのは借金のみ。 そのうえ石油会社大手から排斥され売る油もない。 しかし国岡商店は社員ひとりたりとも馘首せず、旧海軍の残油集めなどで糊口をしのぎながら、たくましく再生していく。 20世紀の産業を興し、人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。 その石油を武器に変えて世界と闘った男とはいったい何者か―実在の人物をモデルにした本格歴史経済小説、前編。

内容紹介

敗戦の夏、異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、なにもかも失い、残ったのは借金のみ。
そのうえ石油会社大手から排斥され売る油もない。
しかし国岡商店は社員ひとりたりとも馘首せず、旧海軍の残油集めなどで糊口をしのぎながら、たくましく再生していく。
20世紀の産業を興し、人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。
その石油を武器に変えて世界と闘った男とはいったい何者か―実在の人物をモデルにした本格歴史経済小説、前編。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

書籍一覧 > 海賊とよばれた男

ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: ムーミン2号 投稿日:2015/01/04

時代を見る眼

既に2013年には本屋大賞を受賞し、文庫にもなり、ブクレポでもいくつもの優れたレポがある作品だ。
天邪鬼ムーミンは、随分と前に手に入れていながら(文庫になったのはそのすぐ後だったので、ちょっとショックだったが)、なかなか読まずに、読めずにいた作品。


社員を「家族」としているため、出勤簿もなければ就業規則もない、定年も定めていない「国岡商店」を興した国岡鐡造のモデルは出光興産創業者の出光佐三、ということだが、なかなか読めずにいた。社員を家族、となれば、そこに創業者の情の濃さ、熱さ、それに応える従業員の意気などがあるのは当然であり、読めば落涙必至、なだけに躊躇していたのだ。


まぁ、そんな個人的事情は置いといて、さてこの長編の章立てを見てみよう。
第一章 朱夏(昭和20年~昭和22年)
第二章 青春(明治18年~昭和20年)・・・ここまでが上巻
第三章 白秋(昭和22年~昭和28年)
第四章 玄冬(昭和28年~昭和49年)
それぞれが四季にみたてた章立てだというのは分かるし、ちょっと調べればライフサイクルにあてはめることができるのも納得なのだけど、春と夏が引っくり返っている。
これは構成の妙というもので、まず第一章で敗戦によって多くを失った国岡商店は1000人に余る従業員の馘首を一切行わず、店主たる鐡造自らも家財を売り払いつつできる仕事を探し出し、従業員をそれに充てさせて何とか商店を持ちこたえさせ、戦前からの国岡外しに徹底的に正論で闘い、やっと本来の石油販売が見えてきだすところまでを描いている。昭和21年6月には「公職追放」の指定を受けるが、それを不服としてGHQに証拠とともに乗り込み、談判し、撤回を得るまでも描かれている。
ただ、この章は最後に「七人の魔女」と呼ばれる強大な敵が迫りつつある、などと気になることを投げかけて終わっている。
そして、第二章はさかのぼって鐡造の出生から終戦までを描いている。
馘首はならん! という鐡造の信念がどのように生まれ、育ち、彼の根本となっていったかがわかる。順風満帆で「国岡商店」ができたわけでも成長したわけでもない。
工夫を重ね、多くの人からの温かい援助もいただき、危機を何度も脱しつつの成長である。
また、同時に当時のお国事情も描かれるのだが、軍事にまとわりつく利権、あるいはカルテルやトラストによって自分たちの権益だけを守ろうとする石油取扱会社なども国岡商店への横やりや嫌がらせの中で描かれる。
やがて石炭の時代は石油にとって代わる、アメリカからの石油の輸入がストップしたら日本の経済はストップする、などを早くから見抜いていた鐡造の慧眼には恐れ入る。当時にあっても情報を収集し、分析しながら時代を見る眼をもっていたからだろう。それが国岡商店の成長にも当然ながらつながっている。
まず組織を作り、それから事にあたろうとする政府関係者。反対に鐡造は事にあたる人員を配置し、それをまとめる人間を決めるというやり方なのだが、両者の人員は20:1くらいの開きがある。3.11の大震災時にいくつもの組織ができて、機能不全を起こしたことが思い浮かんでしまう。


この物語、どうしても百田さんの姿や声が浮かんだり聞こえたりするのは、メディアで氏を何度も視たからだろうとは思うものの、ちょっと困った。
海軍の大佐に上海の航空基地を案内されるが、そこでいわゆる「ゼロ戦」を初めて目にし、空襲から戻ってきたパイロットが一人だけ(!?)鐡造の前を通り、二人が挨拶を交わす。そのパイロットの名札には「宮部」と書かれてあった。というのだが、いうまでもなく『永遠の0』の主人公・宮部をここにちょっと登場させたものだ。これは、ちょっと、やりすぎかな?

ニックネーム: よっすぃ〜 投稿日:2014/12/07

昭和の男はカッコイイ!

小説だけどモデルがあるみたいで、戦前から戦後の復興期における、出光興産の物語らしいです。
何とも潔い日本人。幕末から戦後までどうしてこんなにも国や人のために頑張れる人が存在したのか。不思議です。凡人の私にはちょっと無理かな。


「たいていの商品は生産者がいて、それを問屋が買って、小売店に回します。僕は生産者から直接、消費者に販売したいんです。そうすれば生産者も消費者もともに潤います」
「そやけど、そんなことしている会社はあるんか」
「今のところはありません。でも、もしかしたら、誰もやらなかっただけかもしれません。いずれは大地域小売業の時代が来るようなきがするんです」

ニックネーム: 高橋です! 投稿日:2014/04/14

昭和はこんなに熱い男がいたのか

敗戦で焦土と化した日本で、日本の復興のために懸命に戦った男の物語。
出光興産の創始者出光佐三がモデルになっているほとんど実話とのこと。
奇跡といわれる戦後日本の復興にはこんなドラマがあったのか。
タイムカードも出勤簿もなく、定年すらないという「国岡商店」。社長ではなく「店主」と社員から呼ばれる国岡鐵造は一人として馘首することなく、さまざまな困難を乗り切る。しかも、周囲が自分や自分が属する集団の利益にしか興味を持たない中、自分のためとか、会社のためとかではなくただ将来の日本のために命をかける。
失敗すればみんなで「乞食をすればいい」と言い放つ主人公の覚悟が爽快である。
また、主人公を私邸を売り払ってまで支援した日田重太郎の男気にも感動した。
これからの日本を支える若者にはぜひとも読んでもらいたい1冊である。
<<後編に続く

ニックネーム: とまと 投稿日:2013/06/12

國岡氏、すごすぎる

戦前から戦後の国岡商店の店主、国岡氏の生き様を描いている上巻でした。
下巻もそうなんですが。
しかし、この人物、只者じゃないですね。
会社が例え潰れても国のためになるなら・・・なんて考えられる人物、今の世の中に何人いるでしょうか。
決断力と洞察力が素晴らしく、社員を家族のように大切にする国岡氏。
下巻での活躍もすごいです!!

ニックネーム: こたろう 投稿日:2013/06/05

石油の可能性を信じた日本人

今でこそ「石油」がすべての産業、活動の根本にあることを知らない人はいません。現代の繁栄、利便は「石油」の上に成り立っています。とくに「原子力」への神話が脆くも崩れた後では。

その石油の可能性にいち早く気づき、生涯をかけた男、出光佐三。
戦後の日本の復興を担った創業者の中に必ず入ってくる一人だろうと思います。
けれど他の、例えば松下幸之助、本田宗一郎、井深大らに比べて異なる点があります。三人は技術者であり物造りに才能を見せた創始者たちでした。
それに比べ出光、作品中では国岡さん、は商人として物流に秀でた才能と情熱を傾けた人のようです。

上巻は戦後の混乱期に壊滅定な被害を受け、国岡商店の復興をめざす主人公と、そのあまりの清廉さのためか次々に襲いかかる試練(ほとんどがねたみや嫉みに端を発する嫌がらせ)を堂々と迎え撃ち、乗り越えていく姿が描かれています。
象徴的なのが主人公の社員思いの心です。いかに苦しい時でも一人も馘首せず、家族と思って接する。「失敗したら古事記になればええやないか」
その言葉のルーツは創業時、まだ海のものとも山のものともしれない国岡に私財を整理して、当時6000円という大金を与えた日田さんが発したものでした。その言葉あればこそ、どんな苦しい状況でも弱気にならず、決断をしてこれたのでした。
上巻は戦後の復興を描く一章、「朱夏」そして主人公の誕生から国岡商店をおこし石油を扱う商店として成長していく戦中までを描いた「青春」が収められています。
すでに何人もの方がレポを上梓され、いまさら私が説明をするまでもありません。
大変な力作です。
何が秀でているかと言って、作者には失礼かもしれませんが主人公そのものが個性的で魅力にあふれ、輝かしい光芒を放っていることです。
こんな店主ならば、少々の苦労をいとわず仕事に励むだろうと思いました。それは戦後の日本軍が残した石油タンクに入り泥にまみれた残油をくみ上げるシーンに象徴的に描かれています。
そしてその苦労を耐えた社員たちは会社の血となり肉となり支え続けました。
「苦しいちきには、常に思ったものです、『タンク底に帰れ!』と」
そしてもう一点、本作品の秀でた点は昭和の日本が植民地主義の西欧列国と伍して発展をつづけ、やがて経済的にも領土的にも衝突し、やがて戦争をおこす動的なモーメントがとてもわかりやすく書かれていることです。
「目鱗やったわ」とは私の前に本書を読んだ家人の言葉です。
それだけでも若い人にも読んでほしい一冊だと思います。

社員は家族、タイムカードも定年もいらない。信用するのだから組合もない。
今の社会では考えられないことです。
私の勤める会社が勤怠の管理をデータ化し、かえって時間管理が難しく細かく規制されたことを苦々しく思い出します。

石油、現代を便利にした偉大な燃料なのですが、公害や環境問題から手放しにありがたがるわけにもいかない時代になりました。昔はよかったというのではなく、国岡さんの先へ私たちは進んでいかなければならないのかなと、ふと思いました。
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