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本 シューマンの指

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本-シューマンの指
著者: 奥泉光 (著)
定価 ¥1,728(税込)
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商品情報

出版社名
講談社
発行年月
2010年 07月
ISBNコード
9784062163446
版型
--
ページ数
314P
平均評価
(3.5)
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ブクレポ
9件

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奥泉光 OFF

この商品について

2011年本屋大賞 ノミネート作!

内容紹介

シューマンに憑かれた天才美少年ピアニスト、永嶺修人。
彼に焦がれる音大受験生の「私」。
卒業式の夜、彼らが通う高校で女子生徒が殺害された。
現場に居合わせた修人はその後、指にピアニストとして致命的な怪我を負い、事件は未解決のまま30年の年月が流れる。
そんなある日「私」の元に修人が外国でシューマンを弾いていたという「ありえない」噂が伝わる。
修人の指に、いったいなにが起きたのか。
鮮やかな手さばきで奏でる“書き下ろし”長篇小説。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: 赤い薔薇 投稿日:2012/08/25

白と黒の鍵盤に赤い花が咲く

厚い扉を開けて一歩足を踏み入れば、白と黒の艶やかな輝きから音が鳴り響く。それでいて静謐な空間として存在する音楽室。コンサートホールにはない聖と俗の入り混じった学生だけの特権的空間。

素人音楽であるにも関わらず、音楽が全てだと、音楽が全てではないと語り、一喜一憂した。私にとって音楽とは誰かと一緒にするものとして記憶している。それと同時に一人だけのものなのだとも。集団でありながら個人の戦いだというのは音楽に限らないだろう。

音楽に溶け込み、音楽と一体化する。言葉で表すと陳腐な印象へと下がってしまう気がするが、最高の演奏をしたいと思えば、音楽を聴き、譜面をなぞり、その音を映像へ、言葉へ変換させ、自身と音楽を近づける。音楽は音楽として確かに存在しているのに、音楽そのままとして受け入れることが困難だから。

本書を読んで、音楽に触れた者なら感じることを一気に読まされた気分だ。他のみなさんのレポにあるように、本書のシューマン談義はみっしり詰まっていて、興味のない人にはつらいかもしれない。前半はそれしかないというくらいにシューマン論、シューマン音楽論が続く。決して難しいわけではなく、分からなくても読ませてしまうような文章で、読んでいるとシューマンが聴きたいと思わせられる。察しの良い方なら気づいてしまうはずの天才ピアニストの名前。事態は後半で一気に展開する。天才ピアニストの音楽論に耳を傾けることに喜びを感じていた彼が巡り合った出来事。それは思いもよらない結末へと…。

私の感想では、前半の音楽話が楽しかったせいか後半が期待と違ったというのが強い。途中までミステリーだということを忘れていたくらい音楽話だったので、突然事件が起こって~というのが一気に壇上から転げ落ちたような気分。特に最後はいらなかったと思いたい。詩的で比喩たっぷりの表現をしていたサロンのような雰囲気から、俗世の酒場にいるような雰囲気になってしまった気がする。手記風の文章が儚さと切なさに溢れていて好みだと思ったのに。

ニックネーム: こたろう 投稿日:2012/05/13

思い入れの強い、ミステリー仕立ての音楽小説。私は好きです。

奥泉さんは初めて読みました。驚きました。端正な文章で延々とつづられたシューマン賛歌が圧倒的だからです。癖が強い作家ですね。無理にミステリー仕立てにした意味がよくわかりません。シューマンに魅せられた天才ピアニストの少し青ざめた相貌がとても魅力的でそれだけで十分に作品として成立しているように思えたからです。
特に最後のどんでん返しというか、余分な説明が作品を台無しにしているように思えます。
むしろとことん音楽小説として書き込んだほうがよかったのではと思うのですが。
とはいえこれだけシューマンとその音楽性について書いてなお小説として読ませるのは只者ではありません。とても面白く引き込まれるように読みました。
その逆で苦痛だった人も多いかもしれませんが。
主人公の天才ピアニスト永峰修人の雰囲気や言動がとても好きでした。それだけに使い古されたようなトリックで彼の存在感を消してほしくはないなと思った次第です。
ともかくとても個性的で癖の強い作家、奥泉光、私にとって気になる存在になったようです。

ニックネーム: へろ 投稿日:2012/03/28

シューマンの指

2011年の本屋大賞5位の作品

ドイツのコンサートホールに赴いた友人から、衝撃的な手紙が届いた。
演奏されたシューマンを弾いたピアニストは、「永嶺修人」だった、と。
音楽家シューマンをこよなく愛する「永嶺修人」は、早熟の天才と言われたピアニスト。
そして、物語の語り手である里橋優の昔の友人。
「永嶺修人」が敬愛するシューマンを弾いた。そんなはずがない。

彼には、ピアノを弾ける指が、ない…

率直に思った意見は、序盤から、クラシックの知識、シューマンの楽曲、ベートーベンやショパンとシューマンの違い。そんな専門的な知識を前置きなしで普通に求めてくる内容だ、ということです。
まったく、初心者に分かりやすい内容ではありません。
それに加え、本編の大半(ほとんどのページ)は、「永嶺修人」の“超越的”なシューマンに対する個人の意見ばかりで、感想が抽象的すぎて意味不明でした。
「演奏なんかしなくても音楽はもうすでにある。演奏は音楽を破壊し台無しにする」
そのような、「永嶺修人」の個人的な思弁に過ぎる感想ばかりを読んでいる気分でした。
シューマンに思い入れのない素人には、共感できないです。

ミステリも必要最低限の描写しかなく、説明不足感が否めないなか、延々と読んできたシューマンはほとんど関係ないのではないかと思わせるラストに、変な意味で驚愕しました。
ラスト20ページの衝撃が評判で、面白いとは思うのですが、前置きが長過ぎでした。
好きな人には好きなのだと思いますが、僕には合わない作品です。

少なくとも、このシューマンを熱く語られた物語を読んだ後、シューマンがどんな音楽家なのか結局わからない気分は、あまり気持ち良いものではありません…

ニックネーム: かりん 投稿日:2012/01/24

音楽嫌いな方は覚悟して

ミステリなんだろうけど、ほとんどはシューマンと音楽のことで正直読むのがかなり辛かったです。後半のほんの少し、この本のミステリな部分がありますが、ラストは期待したほどでもなく曖昧な感じで終わらせている部分もあり、もうちょっとヒマなときに読めば良かったなと思いました。

ニックネーム: hi2515 投稿日:2012/01/08

アマチュアのトランポリン

さて、このお話のタイトルには少しばかり考え込んでしまいましたがこれはイイと思いました(笑)

つまりトランポリンって身体が宙に浮いて気持が良くって最初は恐々とちょっぴりずつチャレンジするんだけれど尻もちをついたり、枠にぶつかったりって先が読めないでしょう。

このお話もそんな感じなのです。

19世紀のクラシック界の巨匠達の作品とその音楽論は専門的に走り過ぎ、知識の無い人々にとっては興味を喚起すると言うより忍耐を必要とする気がします。

で、そこから始まるミステリーは意表を突きながら作者が自分のあり余る感性に遊び過ぎていて読者の事を考えているのかなって疑問が点滅してしまいます。

余りにも色んな変遷があってその変遷が尻もちをつき枠にぶつかりと何か読者の満足度とは異なっている気がしてなりません。

奥泉さんの作品は初めてだったので慣れないせいもあるのかもしれませんが・・・

次の作品を手掛けるには時間が必要みたいです。
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