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本 村上春樹全作品 1979~1989 6

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本-村上春樹全作品 1979~1989 6
著者: 村上春樹 (著)
定価 ¥3,456(税込)
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商品情報

出版社名
講談社
シリーズ名
村上春樹全作品 6 1979~
発行年月
1991年 03月
ISBNコード
9784061879362
版型
--
ページ数
419P
平均評価
(4)
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ブクレポ
1件

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村上春樹全作品 1979~1989 OFF
村上春樹 OFF

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: こたろう 投稿日:2017/01/05

いわゆる「ノルウェイの森」です。

変なタイトルになってしまいましたが、あの文庫本でも出ている赤と緑のカバーが印象的な「ノルウェイの森」を何十年ぶりかに読んでみたくなって(時々そういうことがあります)手にしました。「ノルウェイの森」は1987年に出版されています。出てすぐに読んだ記憶があります。だからほぼ三十年ぶりに読み返したのかな、と。
覚えてる部分もあり、忘れている中身も多くありました。
出版後のバカ騒ぎといっていい扱われ方のほうが印象的で、さて何が書かれていてどんな感想をもったのか、のほうが記憶に残っていませんでした。
本書は上下巻を一冊にまとめ、村上さんが自作を語る小冊子をつけた親切な一冊です。


恋愛小説として、当時かなり露骨な、あるいは露悪な性描写ばかりが取り上げられて、いわゆる恋愛小説の枠を外れた作品としても話題になったように思います。
時を経て読んでみると、当時村上春樹という作家が取り組もうとしたテーマが、当時よりは船名に見えてくる気がしました。


成長小説というのが正しいのだと思いますし、生真面目な生と死についての考察のようにも思われます。
作品のなかで何人かの登場人物が自殺を選び、その結果残された者の心のなかに埋めようのないポッカリとした空洞が残って、いつまでも風が吹いている、そんな印象です。


物語は37歳になった主人公、ワタナベが飛行機でドイツに行く際に、聞こえてきた音楽、ビートルズの「ノルウェイの森」から過去を追想するという形になっています。
作者自身が体験したであろう、東京の風物や大学の雰囲気、そして寮の滑稽とも思える規律の厳しさ、などなどが今読むと、何故か自分が体験していないのに、懐かしく感じられます。


軸になるのは高校い時代の友人キズキとその恋人、幼馴染でもある直子との三人の関係です。キズキはN360で排ガス自殺を遂げ、そのことが直子の精神を狂わせ、大学を休学して京都の治療施設に入ってしまいます。残されたワタナベは寮の先輩の不思議な遊び人に連れられて一夜限りの女性をあさりに出かけ、その虚しさを体験します。
そのころ同じ大学の緑という女性とも知り合い、恋愛未満という関係のままできわどく離れたりくっついたりを繰り返していきます。


生と死について、取りつかれたように考え、飲み込まれていく年代のもがきのようなものが全編にあふれていて、良くも悪くもこうあるしかない青年期の物語になっていて、死を逃れるように性に向かっていく様が官能的というよりも哲学的、それも悲劇的なそれに思えてくるのは、私がそんな年代をからくも危うく逃れて生き延びてきたからでしょうか。


思い出すのは、十代の少年だったころ、一つ年下の友人が雪の深い冬に自殺したことでしょうか。彼が何を考え見ていたのか、いまだに私にはわかりませんし、思い出すのは彼の家の二階の天井が張っていない、梁がむき出しだった部屋の事だったりします。


ワタナベという人物は、直子が自殺した林やキスギが自殺したN360のことを抱えて一生生きるのだなと、そんなことも想います。
当時騒がれ過ぎたことは、村上さんにとっては苦しい経験だったと思うのですが、さて今の若い人たちは「ノルウェイの森」なんて読むのでしょうか?
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