pagetop

本 死者の書

ほしい!に追加 twitter
本-死者の書
著者: 折口信夫 (著)
定価 ¥993(税込)
BOOKFANポイント: 9 pt
or
Tポイント: 9 pt (Yahoo!ウォレット決済利用時)

商品情報

出版社名
KADOKAWA
シリーズ名
角川ソフィア文庫 J119-8
発行年月
2017年 07月
ISBNコード
9784044002046
版型
文庫
ページ数
378P
平均評価
(5)
: 1件
: 0件
: 0件
: 0件
: 0件
ブクレポ
1件

新刊お知らせ登録一覧へ »

折口信夫 OFF

内容紹介

「した した した」水の音と共に闇の中で目覚めた死者・滋賀津彦(大津皇子)。
一方、藤原南家豊成の娘・郎女は千部写経中のある日、二上山に見た俤に誘われ女人禁制の万法蔵院に足を踏み入れる。
罪を贖う間、山に葬られた滋賀津彦と彼が恋う耳面刀自の物語を聞かされた郎女の元に、「つた つた つた」滋賀津彦の亡霊が訪れ―。
魂の神秘的な交感を描く折口の代表的小説。
詳細な注釈で物語世界が鮮やかに蘇る。
挿画『山越阿弥陀図』『當麻曼陀羅』をカラー口絵で収録。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: darkly 投稿日:2017/09/24

我が国が誇る最高の民俗学者であり国文学者である折口信夫のとても美しい解脱への物語

古来、山は死者の魂が山に入るところと思われていました。そして西に沈む太陽は死後の世界を表しています。奈良時代、平城京で太陽が沈むのは二上山であり、この地域は聖域と思われていました。

物語は昔、天武天皇の第三皇子の大津皇子が異母兄への謀反を企てたとし、その異母兄の母である持統天皇の陰謀により謀反の疑いで処刑されます。その処刑の時、大津皇子は一目見た耳面刀自(みみものとじ)に執心します。

藤原鎌足の息子不比等の妹が耳面刀自であり、不比等の玄孫が主人公の郎女(いらつめ)ということになります。

郎女は才色兼備の女性であり、学問への関心も高く、千の写経を行います。そしてそれをやり遂げたときに忘我の境地に達し西へ向かいます。そして二上山の麓の万法蔵院(のちの當麻寺)にたどり着きます。

そこでの寺と二上山の美しさに見惚れ、知らずに女人禁制の場所に入ってしまい、禊のためにそこに逗留することになります。

夜、死の眠りから覚めた大津皇子は、耳面刀自を求めてその子孫である郎女の元に現れます。

ああ、折口信夫の日本語の文章の美しいこと、そしていかに自分が日本語を知らないかを思い知らされます。そして日本語の語感というのか、響きがとても良いです。

有名だと思いますが、「した、した、した」(岩に雫が落ちる音)
「しっと、しっと」(馬が歩く音)
「つた、つた、つた」(大津皇子が郎女の元を訪れようとし廊下を歩く音)

10年以上前に読んだのですがとても好きな小説です。どのくらい好きかと言うと、人形作家の川本喜八郎の人形アニメーション「死者の書」のDVDを買うくらいです。
映画のDVDは全く買わない私が唯一持っているのがこのDVDです。

二上山の麓にある當麻寺には中将姫(郎女)が一晩で曼荼羅を織り上げたという中将姫伝説が伝わります。それと大津皇子の話を織り交ぜた物語なのです。ちなみに郎女の叔父は恵美押勝の乱で有名な藤原仲麻呂(恵美押勝)です。

また、脇役ですが重要な登場人物として大伴家持も出てきます。

難解な小説として有名ですが、興味のある方には是非お勧めします。

うれしい全品送料無料♪全商品1%ポイント還元!

ご注意!ラッピング、お届け日の指定は承れません!
BOOKFANのツイッターをフォローする♪
BOOKFANキャラクター大集合!LINEクリエイターズスタンプ配信中☆
【重要】サービス終了のお知らせ
特集一覧へ
ジャンルランキング

新書・文庫のランキング

妻のトリセツ

黒川伊保子(編著)


一切なりゆき 樹木希林のことば

樹木希林(著)


騎士団長殺し 第1部〔上〕

村上春樹(著)


ランキング一覧へ
ブクポン
アンケートに答えてポイントゲット!
アンケート一覧へ