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本 星をつける女

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本-星をつける女
著者: 原宏一 (著)
定価 ¥1,620(税込)
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商品情報

出版社名
KADOKAWA
発行年月
2017年 01月
ISBNコード
9784041046456
版型
--
ページ数
285P
平均評価
(3.5)
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ブクレポ
2件

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原宏一 OFF

内容紹介

世界的な「食の格付け本」の「格付け人」、牧村紗英。
会社を辞めて独立し、シングルマザーとして働く彼女は、先輩で相棒の真山幸太郎と、人気店の覆面調査を開始する。
絶対的な味覚と調査能力で、彼女がつける「星」の数は…?彼女の舌が見抜く「嘘」

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: こたろう 投稿日:2017/03/21

食の格付け人という仕事

まーちさんがレポをアップされています。
星というのはあの一つ星とか三ツ星とかいう飲食店の格付けの象徴になっている星の事ですね。あまり普段の生活とかかわってこない話題なので(きっとこれからも)遠い世界のお話しかなと思っていたら、原さん,ちゃんと工夫されて庶民でも読んで面白いお話になっていました。


主人公の牧村紗英は三十代のシングルマザーでフランスで格付けの会社で働いていた経験があり、現在その方向で新しく会社を興して格付けの仕事を開拓していこうと努力しています。
その協力者が真山という劇団の主催者の自身も訳者の男性。二人で訪れるとどこかの会社の経営者とその有能な秘書兼恋人に見えてしまう、という訳です。


三話に分かれていて、一話目はフレンチの店舗を拡大し続けているお店を調べに行き、フランス産の高級牛の味とは違うと紗英が気づいて問いただすと、最近スーシェフになったばかりの音がまじめな智也が店のまやかしに気づ区という展開です。
まあ、私なんかもお店の雰囲気でわかる味もわからなくなるほうかもしれませんが、だからと言って偽装して安い肉を出すというのはいかがなものか。
実際にそんなことがどれだけ行われているのか不明ですが、ありそうな気がしてくるから不思議です。


二話目は人気のラーメン店「麺屋勝秀」の調査に乗り込み普段感じがいいと思っていた亜バイトの女性店長がめずらしくお休みで、困惑している外人の店員さんとそこに心配してやってきた店長の母親から、いつの間にか「麵屋勝秀」が専務の悪だくみでブラック企業になり、乗っ取りの計画も明らかになるというお話。
このあたりで紗英さんが建前とは違っていつもつい身を乗り出してしまう、見過ごしにできない性格がだと分かってきます。
真山とのコンビに加えて一話目で登場した智也も店を辞めた後に紗英を手伝い潜入調査をする展開になります。


三話目は和歌山の旅館の調査に真山だけでなく、実の娘も伴って家族を装い泊まって調べるという展開。それはよかったのですが、支店として東京に出ているこちらは料理店が経営者の実の兄のいい加減な運営のおかげで大幅な赤字を出し、その補てんのために和歌山の本店の旅館までコストダウンを強いられそうになっていることが、それぞれの調査で分かってきます。
その双子の兄弟の確執をめぐって現在社長である母親が認知症かどうかが問題になってきて、二話目で登場した元ラーメン店の女性店長も紗英のお手伝いで登場することになります。


お話しは可もなく不可もなくといった印象で、シリーズものにしたいのかなとも感じました。
いちばんのネックは紗英たちの会社に依頼してくるユーザーの姿や利害関係が見えにくいことでしょうか。
その調査で何を知りどこの誰が利益をこうむるのか、そのためにどれくらいの報酬を得られるのか(作中では実績作りのために持ち出しで調査しているとなっていますが)そのあたりがはっきり見えて来たら面白さもアップルするのかもと思いました。
あと、作中で紗英の娘が良くフランス料理(家庭的なそれを)つくるシーンが出てくるのですが、なじみが薄いせいか想像力がついていかなくて困りました。

ニックネーム: まーち 投稿日:2017/02/12

飲食業界の裏側に潜んでいる陰影

この作品、食の格付けを職業としている女性のお仕事小説かと思ったのだが、予想していた内容とは、かなり違っていた。

牧村紗英は、アラサーのシングルマザー。
彼女は、大学に入学した際、たまたま勧誘されたグルメサークルで、「食」の世界の素晴らしさに出会ってしまった。
その後、世界的な食の格付け本を発行する会社に勤めたものの、日本における調査方法をめぐってフランス本社と衝突して辞職。
現在は、個人営業の覆面調査員を生業としている。


この作品は、そんな紗英と、彼女をグルメサークルに勧誘した先輩であり、紗英の仕事のパートナーとなった真山の、調査の対象となった飲食店などを描いた、連作短編集である。


一件目は、高級フレンチの店『メゾン・ド・カミキ』。
紗英は、この店で出されたフランス産の牛肉に疑問を抱く。


二件目は、人気のラーメン店『麺屋勝秀』。
池袋店の店長の女性と知り合いになった紗英は、彼女の仕事に対する取り組み方を心配し・・・。


三件目は、食事がおいしいと評判の旅館『白浜温泉 紀州ノ庵』。
三つ星決定かと思われた旅館だが、系列店が、とんでもない問題を抱えていることが発覚し・・・。


これらの店や旅館には、問題に気付いても、発覚した場合の影響を考えて、苦悩することになる人たちがいるのだ。
自分を含め、従業員たちの生活がかかっている。
さらに、ブラック企業の問題の陰で、とんでもない陰謀が蠢いていたりもする。
そして、経営方針をめぐる、兄弟間の対立もある。


この作品、お仕事小説ではなく、飲食業界の裏側に隠された、さまざまな問題などをあぶり出す作品だった。
店に隠された秘密を知ってしまった人たちの苦悩、チェーン展開、料理人と経営者の両立、同族経営などが抱える問題や難しさなどを知ることができた。


格付けという仕事から、飲食業界の裏側を描いていくという、なかなか興味深い作りの作品だった。
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