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本 明日の食卓

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本-明日の食卓
著者: 椰月美智子 (著)
定価 ¥1,728(税込)
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商品情報

出版社名
KADOKAWA
発行年月
2016年 08月
ISBNコード
9784041041048
版型
127×188mm
ページ数
299P
平均評価
(4)
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ブクレポ
2件

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椰月美智子 OFF

内容紹介

同じ名前の男の子を育てる3人の母親たち。
愛する我が子に手を上げたのは誰か―。
どこにでもある家庭の光と闇を描いた、衝撃の物語。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

ブクレポ  ( ブクレポについて

ニックネーム: こたろう 投稿日:2017/01/04

三組の「イシバシユウとその母親」の物語

すでにまーちさんがわかり易いレポを書かれています。そのタイトルは「壊れていく三つの家庭」となっていて、作品の特徴を一言で表す優れたタイトルだと感じました。


物語は凝った作りになっています。


プロローグでかなり印象的な場面が描かれ、その後三組の「ユウ」という息子のいる家庭が交互に描かれていきます。(その切り替えにはマーキングが使われていて、サッカーボウルであったり本を見開いたマークだったり長靴だったりして、それぞれの家庭を象徴する印になっています)
ただし全般的に子供と母親の物語で、一組はシングルマザーですし、一組は妻の言い分をろくに聞かない、面倒をすべて妻に、母親に押し付ける男性です。


なかなかその描かれた家庭は難しい問題を、それぞれ抱えていて「優」は一番普通そうな専業主婦の母と会社員の父、そして同じ敷地で別居している父片の祖母がいます。住所はどうやら静岡。


「悠宇」は父親がフリーカメラマンで母親はフリーライターだったのですが、出産と子育てで仕事が減ってしまい、再開の機会を狙ってブログを綴っています。


「勇」は離婚して必死に働いて家庭を支える母と二人暮らし。舞台は大阪のようです。関西弁でつづられるその家庭は貧困の一歩手前といった感じで、その家庭が仕事を辞めてしまった、一見やさしい弟がお金を持ち出してしまい崩壊寸前まで追い詰めれます。


優君が一番優等生ぽく感じるのですが、あることから一気にその本性というか仮面を脱いだ感じになり、読んでいて一番驚かされましたが、本当はあり得る子供の心なのかなとも、恐ろしさを感じながら思いました。その仮面を脱がされる過程が、一見身勝手そうなクラスメイトの母親からの電話で始まるところが、話を深めていて感心しました。


安泰そうな家庭でも小さなきっかけで、取り返しがつかないところまで、一気に崩れてしまうのかもしれません。そのきっかけが貧困であったり、老齢化だったり、不安定な職業だったり様々ですが、健康も含めて危うい綱渡りをしながらみんな生きているのだと、感じさせるよくできた主型利でした。


私のような男性はふがいない、目をそらして生きる父親、男性を強く意識し、現役の母親である女性はまた違った切実な痛みを読んで感じるのだろうなと、思いました。


それぞれバラバラに描かれていた三つの家族が最後のある事件を通じて束ねられて一つにまとまっていくのが、すごみさえ感じさせる手法でなかなか他では見られないな、とも感じました。
インパクトの強い一冊でした。

ニックネーム: まーち 投稿日:2016/09/23

壊れていく3つの家族

この作品、冒頭で、「ユウ」という名前の9歳の子どもが、親によって殺害される。その後は、「優」「悠宇」「勇」、3人の「ユウ」という名前の小学3年生の男子の家庭が描かれていくのだが、この中の誰が、冒頭で殺害された「ユウ」なのか?


「優」は、静岡県に住んでいて、会社員の父親と、専業主婦の母親との3人暮らし。ただし、同じ敷地内に、父方の祖母が暮らしている。優は、成績も良く、優しい性格の優等生である。


「悠宇」は、神奈川県に住んでいて、父親は、フリーカメラマン、母親は、フリーライターで、巧巳という弟がいる。兄弟で一緒にいると、まるで怪獣のような騒ぎである。


「勇」は、大阪に住んでいて、両親が離婚したため、母親とふたり暮らし。仕事を掛け持ちし、朝から晩まで働く母親や、家計のことまで思いやることのできる子どもである。


そんな3つの家族が、あるきっかけから、一気に壊れていく。
「優」のケースは、彼の友だちの母親から、彼が息子に暴力をふるっているという電話がかかってきたことだった。優等生だった息子の本性が明らかになるとともに、夫の態度も急変し・・・


「悠宇」のケースは、父親が、仕事を失ったことだった。夫の収入が絶たれ、母親が仕事を増やしていくにつれて、夫はどんどん卑屈になっていき・・・


「勇」のケースは、母親の弟が、お金を持ち逃げしたことだった。生活費がなくなり、主な収入源だった会社からも、契約を切られることになり・・・


この作品、自分の経験と重なる部分もあり、気持ち的に理解できすぎてしまい、自分が、まるで、作品の母親たちになってしまったような気分になったのか、読んでいて、本当に苦しかった。


3つの家族が、どこかでつながるのかと思いながら読み進めていったのだが、冒頭の事件は、そのようにつながっていくのかという感じだった。


かなり裕福な印象を受ける「優」の家庭、自宅で仕事をしながら二人の男子を育てる「悠宇」の家庭、貧しいながらも、幸せな生活を送っていた「勇」の家庭、生活状況は全く異なるものの、「ユウ」という、同じ名前、実は、苗字も同じ「石橋」という小学3年生の息子を持つ母親たちそれぞれの試練、というか、地獄のような日々の描き方が、実に見事である。


どんな家庭にも、いつ、何が起こるかわからないという恐ろしさを感じさせる作品だったが、どん底のまま話が終わらなかったのは、せめてもの救いだった。
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