台湾のプロ野球で八百長に手を染め、罪から逃れるために次々と殺しを重ねた加倉昭彦。
居場所を失い、顔も名前も変えて過去を抹消、逃れ着いたのはサッカーの地イタリアだった―。
イタリアの黒社会では、殺し以外の仕事なら何でも請け負い、いつしか「暗手」―暗闇から伸びてくる手―と呼ばれるようになっていた。
そんなある日、サッカー賭博の帝王・王天から、中堅チームに所属する日本人ゴールキーパー・大森怜央に八百長をさせろとの依頼が舞い込む。
計画実行に向けて着実に準備を進めていく加倉だったが、大森の姉の写真を目にしてから過去の記憶がよみがえり、計画の歯車が狂い始める…。
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