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本 天地明察 上

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本-天地明察 上
著者: 冲方丁 (著)
定価 ¥596(税込)
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商品情報

出版社名
角川書店
シリーズ名
角川文庫 う20-6
発行年月
2012年 05月
ISBNコード
9784041003183
版型
--
ページ数
282P
平均評価
(4.5)
: 4件
: 3件
: 1件
: 1件
: 0件
ブクレポ
5件

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冲方丁 OFF

この商品について

2010年本屋大賞 受賞作!
第143回直木賞 ノミネート作!
四代将軍家綱の治世、ある事業が立ちあがる。それは日本独自の暦を作ること。
当時使われていた暦は正確さを失いずれが生じ始めていた--。
日本文化を変えた大計画を個の成長物語として瑞々しく重厚に描く時代小説!

内容紹介

徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。
即ち、日本独自の暦を作り上げること。
当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。
改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。
碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。
彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く―。
日本文化を変えた大計画をみずみずしくも重厚に描いた傑作時代小説。
第7回本屋大賞受賞作。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

書籍一覧 > 天地明察

ブクレポ (レビュー)

ニックネーム: sa39327 投稿日:2012/12/20

端正な。

唐突ですが、読んでいる間中、あの山中伸弥教授のお顔が浮かんでいました。
決して主人公のイメージに重ねているのではありません。
この小説そのもののイメージが重なるのだと思います。
端正な。
悪い人は一人も居ない。
皆自分の職分をわきまえ邁進し生きている。
そう見えるのは作者の取捨選択が行き届いているからでしょう。
登場人物の役割がはっきりしているおかげで、ストーリーが整理され、約束された大団円へと導かれる快感があります。とても読みやすかった。
ブクレポを書くにあたり、映画だけじゃなく漫画化されてると知り、やっぱりなと思いました。
ビジュアルが美しいんです。小説なのに。
ひょっとして碁も数学もそうなんでしょうか。

ニックネーム: f.43558 投稿日:2012/10/16

面白い!

冲方さんの歴史小説を初めて読ませてもらいましたけどとても面白かったです。
光圀伝も読んでみようと思います。

ニックネーム: ta49706 投稿日:2012/09/16

映画とは少しストーリーが異なる。最初はま ...

映画とは少しストーリーが異なる。最初はまどろっこしく思う。そして、算術の問題が気になり、真剣に考えてしまった。

ニックネーム: tenkiya 投稿日:2012/09/04

数学的にはなかなか「明察」とはいかないようで……

数学好きな人にとって、関孝和は特に思い入れが強い人物でしょう。
江戸時代に傍書法という縦書きの数式の表記法を導入し、方程式論を発展させたこと、円周率や円弧の長さ・球の体積の計算に極限値を求める加速計算を取り入れていることなど現代的な思考法にも通じるその手法に魅力を感じる数学好きは数多くいます。また、自然数のべき乗和の結果に現れ、一般に「ベルヌーイ数」と呼ばれる数列に対しても、関孝和がヤコブ・ベルヌーイにわずかに先駆けて発見していたらしいことから、わざわざ「関・ベルヌーイ数」と呼ぶ日本の数学者も多いのです。

そのような世の数学好きにとって、渋川春海(安井算哲)は、その政治力により、新しい暦を関に先駆けて幕府に認めさせた、いわば関の「敵役」として認識されています。数学的な力は、圧倒的に関の方が上であったのに、うまいこと立ち回った人物として春海が語られることが多かったのです。
そのような中、渋川春海を主人公にしたこの小説で、関孝和がどのように絡んでくるのかという点に興味があって読んでみました。

まず、注意しておきたいのは、この本は「時代小説」であるということです。大体、関孝和は、没年が1708年であることはわかっていますが、生年ははっきりとしていません。明治時代以降、1642年説が流布されたことがありますが、これはアイザック・ニュートンの生年であり、単にそれに合わせたもので、根拠のない説です。現在の研究では、1639年から1659年の間くらいであろうというかなり大雑把な説が有力です。
つまり、本書の設定の「渋川と関が同い年」というのは、史実とは異なるものであり、本書は実在した人物を登場させてはいますが、当時を舞台にしたフィクションとみるべきものです。したがって、この本の内容すべてを史実ととらえてはいけないことに注意しておきましょう。

この物語で、関が絡んでくるのは、やはり数学関係です。この上巻には3題の数学の問題が出てきますので、それについて検討してみましょう。
第1の問題は、神社に奉納された絵馬に書かれた問題です。数学の問題を作って、絵馬や算額の形で神社に奉納し、また別の者がその問題を解くという風習は、江戸時代には盛んに行われていました。和算が人々の間に浸透する大きな原動力になっていたとも言えるでしょう。
春海は神社で、1つの問題が書かれた絵馬に注目します。直角三角形と同じ大きさの2つの円についての問題で、春海はすぐには解けませんでした。それに対してわずかの間に答えを書き込んだ人物が、関だったのです。
しかし、この問題は現在で言うと高校入試程度の問題です。関孝和ほどの人物なら一瞬で解いても何ら不思議はありません。むしろ何日間もわからなかった春海の方が心配です。春海は本当に算術に長けているのか設定に疑問がわいてしまいます。この問題自体は、おそらく和算の本から引いたのではないかと思いますが、著者は自分でこの問題を解こうとしなかったのではと勘繰ってしまいました。

その疑惑は第2の問題で、さらに深まります。春海が関に出題した問題で、もともとの図から答えを定めるための条件を省いてしまったため、いわゆる「病題」になってしまった問題です。
和算における「病題」とは、問題の出し方が誤っていることをいい、①転②虚③繁④変の4種があります。①の転題は問題に条件が不足して定まらないもの、②の虚題は条件に適する方程式の解が虚数になったり、図形の問題で負の解になったりするもの、③の繁題は問題の条件が多すぎて、そのうちのいくつかは不要なもの、④の変題は答えが2つ以上得られるものです。
この第2の問題は転題に当たるものと考えられますが、なぜ転題になっているのかの説明がほとんど意味不明(185ページ)です。このあたりも本当に著者はわかって書いているのか不安になってきます。

そして第3の問題です。これは大小14宿の星の周長の和についてのいくつかの条件を与え、一番先頭の星の周長を求めるものですが、問題文にはどのような規則性をもつのか触れられていないため、実はこのままでは「病題」のうちの転題です。この問題文を読んだ村瀬が「……招差術か」とつぶやくところで初めて規則性がわかります。
とは言っても、現在の数学では招差術という言葉は使わないため、何のことか分からない人も多いでしょう。招差法とは、係数がわからないxのn次式(係数はn+1個あります)でn+1個のxの値に対するyの値が与えられた時にn+1個の係数を求める方法のことです。今の言葉で言うと連立(n+1)元1次方程式を解くことに当たります。
この問題の場合、条件が3つ与えられていますので、第n番目の星の周長をan^2+bn+cというnの2次式でおいて条件を代入し、3つの方程式から3つの係数a、b、cを求めていけばよいのですが、なんと実際に解いてみるとa=0となります。この星の周長は初項30/7、公差3/7の等差数列をなしており、第n番目の星の周長は、(3/7)n+27/7で与えられます。
つまり、ここでは第n番目の星の周長はnの1次式で表されるため、条件は2つ与えられていれば十分なのです。これは「病題」のうちの繁題に当たります。
この第3の問題は、(問題文には示してありませんが)招差術を用いると好意的にとらえても、上に述べたように「病題」になってしまうのです。
これを関が指摘することもなく、解いてしまうのは、設定として納得いかないところです。

このように、この上巻を読む限り、数学については必ずしも「明察」とはいっていないようです。
むろん、それらを適当に読み飛ばしていけば、話の本筋自体は面白いのですが、どうも引っかかってしまいます。

ここでかなり悩んでしまい、なかなか下巻に手が伸びませんでした。

ニックネーム: 3ki 投稿日:2012/05/20

天地は過たず

高校の日本史の授業だったか、「江戸幕府の用いていた暦は誤りが多く、アマチュア天文家に日蝕の日など訂正されていることもあった」と聞いた。
この本は、暦を幕府に提出し、自らの作ったものが選ばれるか、と言う裁定の場から描かれる。安井算哲46歳。
将軍徳川綱吉の世である。

次いで、まだ安井が囲碁指南役だった頃へと遡る。四代将軍家綱の世、「春海」とも名乗り、和算をたしなんでいた。23の頃である。

碁とは陰陽である。
黒石が陰、白石が陽。互いに昼夜を繰り返し、一年へと至る。
19×19の盤上の目の数は361で、ほぼ一年分、黒点を「星」とも呼ぶ。
中心の天元は、万物の素。周りに星があるのだから、「北極星」ともとれる。
碁は、四時を司る暦でもある。
だから、渋川春海が算学、暦と流れていったのも自然な流れだろう。

囲碁風に言うならば、渋川春海は「定石の人生」に飽いた人物である。
わたしは学問で競争しようなどとは思ったことがないが、確かに数学史をひもとけば、挑戦状とも思える難題群に群がる挑戦者たちが、死屍累々となって積み上がっている。築き上げられた屍が一里塚となって、証明への筋を示す。
穏やかに暮らしながら、身の締まるような勝負に焦がれているのである。
その中に見つけたのが、関孝和という、一瞥即解の士であった。

しかし、老獪なるかな、建部と伊藤。いやいや、老快である。
何でも楽しんだもの勝ち。楽しむ姿に大人子どもはなく、稚気に等しい思いが自然と湧いてくるはずである。
算術の探究も半ばにして下った命によって付き従った上司二人が建部と伊藤。
ひとえに測量と算術を駆使しつつ、自らの身体を用いて星の傾きの正解に迫るのは、無上の喜びと、笑っているようだ。
そうやって楽しむのが好ましい。

現在、暦はカレンダーと名を変え、常にわたしの部屋にも飾られる。
わたしが、今、死んだとしても、その未来が永劫続くことを示す道具。
「自分が死んだ瞬間、世界は終わる」そういった先生がいたけれど、「未来は終わらない」。
人は数の中に天地を納め、数の中に時をとらえた。
暦を造る人がいる限り、永遠に続く、人の世である。
そして、人の世が絶えたとしても、天地は永劫に、過たず、あり続ける。
建部の抱いた夢の渾天儀。
人がもつに難しいのは、一生をかけた夢であろう。
わたしは彼らを、うらやましく思う。



蛇足ですが、世紀の天文ショーに際して読むにふさわしい物語かと思います。下巻に期待。
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